2017年8月31日木曜日

それを言っちゃぁ おしめぇよ

禁酒生活を続けている。
体のためでは、断じてない。

最近うすうす、気づいていた。
走っているときに、
揺れてはならない箇所が、揺れていること。

財布の中身は減るいっぽうなのに
目方ばかり増えるとは、これいかに。
しばらく「ニューねこ正」とは、距離を置こう。
「ぺろりレストラン」なんて、もってのほか。
清酒「綱取り」も、買い置きしないぞ。
でも
おべんとうだけは、通常通りに。




今年も「葉山ねこ美術館」から
「クリスマスのねこたち」の展示参加のお誘いが来た。


しかし
なにを描こうかつくろうか、
まったく浮かばない。
クリスマス気分になれないのと、
そもそも
クリスマスが、まったく楽しみではないせいなのか。


(それを言っちゃあ、おしめぇよ)

2017年8月29日火曜日

それは、できない約束

よく晴れた休日、ウイスキー蒸留所へ
つれていってもらった。
「ザ・両国」の蒸留所は、
国技館地下の焼き鳥工場の、さらに地下にあるらしいが
そこは、森の中であった。

森の中のバーで飲んだウイスキーは
えもいわれぬうまさで、店内にも、よい香りがただよっていた。

友だちは、車でつれていってくれたので飲めず
それだけが残念。
「はとエアライン」を手配するんだった。
ついでに「ニャーニャーホテル」も。
しかし
泊りがけで行ったら、たいへんなことになりそうだ。


泊りがけといえば、そのあと
べつの森の中で、泊りがけでやっているお祭りにも
つれていってもらった。

たのしい話を聞いたり、あれこれ食べているうちに満腹。
さらに帰りの車中で
ともだちからもらった、ぶどうやトマトにも、手を出してしまった。
翌日の皇居一周タイムトライアルが、さんざんな結果だったのは
食べすぎのせい。

せめて週に一日は、晩酌をやめる、と宣言した
その舌もかわかぬうちに、ドイツビールを鯨飲。
どのクチが言ったんだ、と
ぱんぱんになったおなかを抱えて、ぼやく帰り道。

2017年8月22日火曜日

うとうとシアターで うとうと

たまには映画でも観るか、と
向かった「うとうとシアター」で、うとうと。
映画のせいなのか
それとも、
新進気鋭の監督の感覚についていけなくなった
おのれのせいなのか。
(おそらく後者)
もやもやした思いを抱えて、開店したばかりの酒場へ。
この日は、美人姉妹が出勤しており
女将さんと大将と隣客とで、ねこ話。
30年前のねこの話で涙ぐむ、生まじめそうな隣客は
この晩、私に禁断の4杯目を呑ませた。



コーヒーを飲む習慣のないあなたでも
「喫茶ニャーゴ」のコーヒーが恋しくなる日があるはず。
それはもちろん、コーヒーだけじゃないんですけどね。
長年淹れてきた、コーヒーの匂いのしみついたお店のにおいや
手に入れたばかりの本を開くときの、静かな昂揚感。
あのどしゃ降りの花火大会は
人が少なくて、初めてきれいに花火が見られましたよ、とか

あの、しとしと雨の花火大会の夜は
湖のほとりで、優雅にビールを飲みながら見ることができたけれど
見えたのは、花火のしっぽばかりで
かんじんの花火は雲の中だったんですよ、とか

他愛もない話をしながら
マスターがていねいに淹れたコーヒーを飲む。
そんな時間も、ねまちで。

2017年8月18日金曜日

酔いどれ未亡人のブルース

我が家の大家さんのご母堂さまは
90に手が届く年齢だそうだ。

「BAR GABGAB」の白ママにちょっと似ていて
いつでも美しく、
物腰はやわらかで、おしゃれで上品。
それは
20年以上前に先立たれたご主人に
「いつまでも、きれいでいておくれよ」
と言われたから、と聞いた。
それを託されている「サロン・ド・こけし」のマダムは
たいそうはりきっていることだろう。

ある晩の「ニューねこ正」のカウンターにて
適量を呑んだので、そろそろお勘定を、と思っていたら
なんとなく、隣のマダムたちとおしゃべりが始まった。


「春に主人を亡くしたのよ」

「私も10年まえに旦那を亡くしたんだけど、まだ駄目ね」

「実は私も2年前に・・・」

「あら、全員未亡人じゃない」

「未亡人会つくりましょ」

「いいわねぇ」

「あなた、あの色男の獣医さんとこのマンションでしょう」

「ああ、ちょっといい男よね」

「でも家賃が高いから、引っ越そうと思ってて」

「あら、うち空いてるわよ。息子も独身よ」

「あの部屋、水道使えないじゃない」


何度か顔を合わせているマダムたち。
食べきれないから、と
まぐろ刺しをごちそうになったこともあるし
お酒をごちそうになったこともあるが
会えばいつも「はじめまして」

次の未亡人会は、いつだろうか。

2017年8月10日木曜日

旅の準備は、ぬかりなし

もうすぐ夏休み。
すこしの間、家を留守にするから
冷蔵庫の中の野菜などを
食べてしまわまければ、と
いつもよりしっかりお料理したために
うっかり
食べるものがなくなってしまった、きまじめな、あなた。
そんなときは「レストラン両国」へ。

オムライスとエビフライしか、メニューがないので
あれこれ迷うこともなく、旅の前日の食事を楽しむことができます。

おそめのお昼を食べたあとは
「BAR GABGAB」で、一杯だけワイン。
帰ったら旅の準備があるから、一杯だけ。

 弁当ヨシ。
 着るものヨシ。
読むものヨシ。
(これがもっとも重要)
宿の手配ヨシ。
飛行機のきっぷヨシ。
手みやげは「両国のさんぽ道」。

2017年8月9日水曜日

夏をあきらめない夜のブルース

毎年この時期には
誰にも告げずに、
好きなところへ、こっそり行くのが常であった。
が、今年は
ずいぶん前から考えていたのに
どうもピンとこないので
「すべすべ温泉ねこぞの」へ。
ここのじまんである、すべすべマッサージは
スタッフであるねこたちの手が
汗でべとべとになるのが気の毒なので
できれば、夏場はパスしてあげたい。

ねまちでいちばんいい季節は、まさに今。
夜はすずしい風が吹いて、お店をのぞいてまわるのに最適。

当時はきせかえセットが気に入っていたが
大人になった今は、「きせかえブティック」でお買いもの。
(冬ものが多い・・・)

海に行きたいな、
海を見に行きたいな、と考えながら、
ホームにすべりこんできた電車の行先を、じっと見る日々。

2017年8月4日金曜日

ある夏の朝

毎朝通るコンビニには、
その日その季節に合うレコードジャケットが
外を歩く人に見えるように、飾ってある。

夏に入ったばかりの頃には
ビーチボーイズや、若き日の若大将など。
偉大なミュージシャンの訃報を聞いた翌朝は
そのミュージシャンのレコードが、ずらり。
でも、忙しい朝のこと、みな横目で見て
通りすぎるのみ。

それが、ある朝。
黒山の人だかり、と言ってはおおげさであるが
出勤途中の男性ばかり何人もが、そこで
コーヒーを飲んだり、一服したり。

なにごとか、とすき間からのぞくと
ビキニ姿のセクシーな金髪女性のレコードジャケットばかり。
それは盛夏といってよい、ある朝のこと。
「両国のひと」を唄う、なぞの美人歌手のジャケットを飾ったら
やはり、殿方ばかりが集まるのかしらん。
「R.Y.O.G.O.K.U.」を唄う、イケメングループのジャケットを飾ったら
はたして、女性ばかりが集まるのだろうか。


この夏も、カクテルパーティのおしらせが、届いた。 
夏休みのなかの、ほんの一日、
予定を入れずに過ごす夜に、おこなわれます。