2014年6月18日水曜日

ライブハウス ねんね

「ライブハウス ねんね」は、オーナーの嗜好で、ウッドベースの音が特に生きるつくりになっている。

夏の暑い日、静かな深い森でねころがっているような、つつみこまれる安心感と、むせかえるようなシダの気配、ちょっと気だるいねむけ。
ウッドベースのこういった音は、誰にでも出せるものじゃない。
ここの専属ベーシストだけが、この雰囲気のある音を奏でることができる。

ウェイトレスの制服は、清潔な白の開襟シャツと黒のタイトスカート。
愛想も化粧っけもないが、とてもよく気がつくので、客はついつい飲みすぎてしまう。

100年ぶりに「ライブハウス ねんね」へ行ってきた。
ビッグバンドでのラテンジャズ。
ひさしぶりのライブはたのしくて、ついつい飲みすぎた。

どれだけ飲みすぎたかというと、いつもむっつり・こわもてのマスターに
「酒、つよいねぇ。おれだったら、こんなに飲んだらたおれちゃうよ」
と言われて、またまた~と笑いながらふりむいたら、

・・・うしろにいた、長いこと大ファンである「ねんね」専属ベーシストに笑われていたくらい。

おもえば、ジャズライブハウスでは、笑われることの多い人生だった。

エントランスとまちがえてクローゼットの扉を開けて、中の洋服に顔からつっこみそうになったり、演奏中になぜか椅子から落ちて腰をしたたか打ちつけたり。

ビルの地下に、鉄製の大きなとんぼの取っ手がついた、雰囲気のある水色の扉があって、なんのお店かなあとずっと気になっていて、ある日、思いきって「ごめんください」と中に入ったらトイレだった、とか。

おもえば、ジャズライブハウスでなくても、笑われることの多い人生だった。

3 件のコメント:

  1. あのぅ~
    ・▽・)


    水をさすようですが
    「・・・だった」ではないと思いますけど?

    えぇ・・・進化し続けていらっしゃるから


    >ベーシスト


    その方は、はやっ・・・ごほがほげほっ

    名古屋におっかけにいかれたりしたあの方ね

    お元気なのかしら

    グレーのねこちゃん、雰囲気が
    あの方とそっくりでしてね?


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    1. や、やっぱり??
      恥かきと緊急の腹痛、いつになったらなくなるのかしらね。

      はやおさん、変わらずカッコよくて、お元気だったわよ~♪
      やっぱりオデ、見る目あるな・・・と確信しました。

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  2. 「誰これ?有名なの?」と、ライブ中にでかい声で話していた、
    出張中と思われるおやじ二人ね。
    ジャズボーカルって、ハートが鉄製じゃないとやってらんないですよね~。
    クローゼット事件は今でも、突然思い出して吹き出してしまうよ・・・

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