2017年6月27日火曜日

それはなにかと訊かれたら

母親よりはるかに年上のお姉さま方と
200人ぶんの食事を、つくった。

女だらけの水泳大会ならぬ
女すし職人の店、ならぬ
女ばかりの厨房ってのは、
実は、とてもおそろしい空間である。
(「ぺろりレストラン」とは無関係ですよ)
おいしい食事をつくるぞ!
なんて意気込んでいるお姉さまなど、いやしない。
司令塔の雷が落ちてこないよう、手を動かすことが重要。
(「ちゃんこ えびすこ」とは無関係ですよ)
そうと知らず
司令塔や、準司令塔のお姉さまのそばで
つまみ食いしたり、
つまみ食いしたり、
つまみ食いしたり、
あげく、
よく切れる包丁で指を切って、戦力外通告。

できあがった料理はとてもおいしくて
おかわりしたり、
おかわりしたり、
おかわりしたり、
あげく、
あまっていたおかずを勝手に持ち出して、またおかわり。
けっこう、いい年ごろであるのに、
お姉さま方の中にあっては、若手だったので
力仕事を中心に
脚も腕も、でぇこんになるまで、働いた。

途中、噺家さんが一席始めたのが、聞こえた。

はて
私はここで、なにをしているんだっけ。
それは、法事。

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