2018年3月6日火曜日

あとは散るのみの沈丁花と、光頭男子

沈丁花が満開になった。
昨年花が終わったときから毎晩、監視されていたため
プレッシャーは相当なものだったと思われる。


参加しているかわらばん「深川福々」のリレーコラムに書こうと
ひそかに下書きまでして準備していた話が、やんわり却下されたもよう。
もったいないので、こちらに転記。



昔むかし
つるつる頭の殿方ばかりが、ぞろぞろ清澄庭園に向かう光景を見たという話を、
当時近くの学校に通っていた友人から聞いた。
仕立てのよさそうな背広に、七宝焼のループタイやベレー帽でおしゃれをした、
まばゆいばかりに輝く頭の殿方だけが揃って歩く姿は、それは圧巻だったそう。
なんの会合なのか、友人が用務員さんに尋ねると
つるつる頭の大会があるんだよ」とのこと。

調べてみると「東京光頭会」なる団体が、
かつて「光頭コンクール」と「ピカリンピック」という大会を、
清澄庭園大正記念館で行っていたことがわかった。
「光頭コンクール」とは、関東近県の光頭会会員が集まり、文士や名士の方々が審査員となってその年の光頭ナンバーワンを決めるというもので、
「ピカリンピック」とは、オリンピックよろしく四年に一度、全国各地の光頭会会員が一同に会し、審査員が、頭の形やつやのよさを見て、日本一光頭大賞を決めるというもの。
残念ながら、会員の高齢化等により現在では休会になっているそうだが、高松や横手などでは現在も活動は行われおり、地域によって判定方法も異なるらしい。
自慢の光頭を持つ殿方に、ぜひ復活させてもらいたいイベントだ。



「MOD BARBERこけし」スタッフの出番もない
つるつる頭の大会。
想像するだけで、ナフタリンや樟脳のにおいがただよってくる。
出場者も審査員も、
閉会後はそば屋で一杯やったんだろうな。

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