2020年1月31日金曜日

ありがたや

気分のすぐれない夜、用事を済ませて「ニューねこ正」ののれんをくぐったら、このところよく会うスリムランナー青年。また会いましたね、とごぶさたしているマラソンの話など。
函館のよさについて青年と美人女将から強く語られて、気持ちはいっぺんに函館へ。すっかり気分もよくなり愉しく帰宅。
翌日もまた気分がすぐれず、こんな日はあのお店だなと一目散に向かう。なかなか読めなかったフリーペーパーをめくりながらのんびりと熱燗を飲む。気分はよくなった。
お勘定を終えてコートを着込むと離れた席に見慣れた顔。たまに行くお店の大将だ。あいさつだけしてお先に失礼しようとしたが、誘われて同席。そこは大将の同級生のお店だと聞いていたが、フンド氏の父上の行きつけのお店でもあり、今は私の好きなお店のひとつ。ただしここでの自分は無口な中年客であった。このお店の美人女将とも必要最低限しか話さないが、実はお互いに憎からず想っていたことがわかり恐縮しきり。
気分がすぐれないときはさっさと帰ればいいのに、と思うがこんな楽しい夜が続くこともあるものだから酒場はありがたい。

その翌日、労働中に具合が悪くなり唸りながら医者へ。インフルエンザではなかったが、ちっとも回復せず寝込むライスが続く。そんなときにフンド氏の実家の病院で看護師をしていた方から思いがけず電話。妹からは大好きなスープなどがごっそり届き、たまたま電話をくれた友達から励ましの言葉をもらってしみじみありがたいなぁとまた寝込むライス。

グッスリホテル

遠方へ泊まりがけの旅に出るとき、宿はまぁなんでもいいかなと思っていた。食事はその街を歩いて見つけたお店でとるしあとは眠るだけ、起きてすぐはなにも食べたくないから素泊まりでいいや。

そんな旅の常をひっくり返したのが「グッスリホテル」
あちこち歩いて疲れた体をふとんにすべりこませたとたんに、あっという間に深い眠りに落ちる。その日寄ったお店や話した人たち、きれいな花や珍しい建物を夢で反芻して旅の思い出をよりくっきりと際立たせ、目覚めると不思議と腹の虫が鳴り出す。

寝具は部屋によってタイプもカラーも異なるので、好きな部屋を選べるのもうれしい。
「グッスリホテル」は、旅先でホテルの部屋にいる時間が少ない貪欲なあなたに気持ちのよい眠りを提供します。朝食は
「おはよう!商店」のレストランでどうぞ。
その街で朝食をとりたいと思っているお店があっても、少しばかりの腹ごしらえは必要。
私も以前、朝食はあの港のうどんだなどと決心していたがそこまでの道のりを考えて朝食前の軽い朝食として食べていったことがあるが正解だった。

2020年1月28日火曜日

近くへ行きたい

遠くなくてもよい。
近くのどこかへ行きたい。そして、街中をうーんと歩き回りたい。
そんなあなたにうれしいお知らせです。
歩いても歩いても疲れない、しかもおしゃれな靴だけを取り揃えている靴屋さん「あんよ」がねまちにオープンしました。
フルマラソンの翌朝でも、道を間違えてあわてて引き返したり寄り道したりしても、脚を引きずることなく初めての街を楽しむことができます。

旅の気分を盛り上げるすてきな旅行かばんとセットで揃えると、玄関を出たときからもうその旅は楽しいものになると約束されたも同然。

甘夏書店さんで、ぜひ手にとってみてください。

2020年1月25日土曜日

旅のお座敷ブックマルシェ

1/25(土)から甘夏書店さんで始まる「旅のお座敷ブックマルシェ」に新しいマッチが登場。
(写真は撮り忘れたのでお店で改めて)
甘夏書店さんの頭の中はおもしろい企画でいっぱい。しかもそれを実現しちゃうんだからスゴいんです。旅に出たくなる本や雑貨がいっぱいだというので早く行きたいなぁ。

ねまちのマッチでは、新しくオープンした最高級ホテルと旅には重要な靴のお店のマッチが初お目見え。詳しくはまた。

2020年1月24日金曜日

友だちとおいしいものはいつもやさしい

それにしても不思議に思うのは、マラソンをしていなかったら出会うはずのない人たちとマラソン以外で会っているとき。住んでいる場所もしている仕事ももらっているお給料もダンチなのにいろんな話題で盛り上がるたびにそう思う。

その晩は海外の駐在員だったメンバーと走った。住んでいる家もしている仕事ももらっているお給料もダンチな上に、近ごろでは走ってる距離さえもかけ離れてしまったみなさん。のんびりおしゃべりして走りながら、自分に足りないのはそこか、と目が醒める。
また別の夜は、住んでいる場所もしている仕事ももらっているお給料もダンチな別のメンバーと走る・・・つもりが体調不良のために食事だけご一緒。突然とあるヘンタイ大会に誘われたときに自分に悩み事がありそれどころじゃねんだよ、と断ったところ相談に乗ってくれるという。走ること以外の話をしたのは初めてだったが、とてもシンプルで的確な助言をくれた上に美味しいお店で美味しいものを食べて飲んで午前さま。
また別の日には、ぼろぼろに弱っていた私に痛いところを突く優しい言葉をくれた友だちもいる。

60歳を越えてできた友だちは大切にしなさいと母親に言われたからそうするんだ、と義兄が以前言っていた。
でも40歳を越えてできる友だちってのもなかなかいないので、これからもお付き合い願いたいものだ。まずはあちこちが治ってからな。

2020年1月19日日曜日

餃子づいてる

一区切りはついていないのに、このまま休日を終えるのもナニだなぁと今年初めましての酒場へ登場。
もしかしたら会うかもと思っていたランナーの方と明けましておめでとうございます、すっかり遠ざかっているマラソン話などして規程量を飲むも、隣の楽しそうなおじさんたち(といっても同年代)の話が面白くてもう一杯。大好きな餃子のお店の大将たちであった。
おさわりOKのかわいこちゃんを揉み倒してほろ酔いで帰宅するも、もう今夜は例のモノに触るのはやめといたほうが良さそうだ。

私としたことが

Creepy NutsのライブにZeppへ行ってZepp間違いをしてえらいめにあったり、労働帰りに思いきった買いものをして武者震いがしたので買ったものを玄関に置いて飲みに出かけたら今週2度めのこんばんはのスリムランナー青年に会って大会に出ている場合ではないのに焦りを感じたり、年明けに誘われた女子会ではじめましての諸センパイ方がみんなそれぞれ尊敬すべき方々でこんな女子会なら楽しいなぁ、と背筋が伸びたところへ新しいイベントへのお誘いも受けてなんとも明るい気分で自宅と逆方向にしばらく歩いていたり、いよいよ思いきった買いものに向き合うも調子がいまひとつで腹を立てて早寝したり、いろいろあった週末。日曜日はスリムランナー青年はじめ多くの友だちが出るマラソン大会があり誘ってもらったもののここは心を鬼にして思いきった買いものに向き合う。

ふと気付くと外は真っ暗。
ラジオのタイムフリーで聞きたかった番組も全部聞いて大相撲も終わっていた。
珍しく飽きもせずにひとつのことをしていた自分に驚くも、褒めるにはまだ早い。

2020年1月16日木曜日

おもしろそうな本を見つけた。
眠る前に読む本はたとえそれが何度も読んだ本であっても楽しみなものでなくてはいけないと決めているので、その座に抜擢。

深夜特急と旅のつばくろの人、としか認識していなかった程度なので、沢木耕太郎がこんな本を書いていたとは知らなかった。実話なのでキビシイけれどおもしろそう!

毎晩ぐずくずしてなかなか布団に入らないものだから、読み始めてすぐに本が顔面に落ちて驚くのはいい加減にやめにしたい。

ヘンタイの聖地

ラン友達になぜか誘われて、ヘンタイランナーの聖地へ。そこは、とある大衆酒場2階の座敷。
(※「ちゃんこ えびすこ」ではありません)

20名近くいる面々は皆和やかな雰囲気であったが、そこにいる半数以上がサハラマラソンの経験者だと知ったのは席についてすぐ。その他ジャングルやモンブランを走破した話を小耳に挟むうちに、なんて場違いな場所へ呼んでくれたんだ!とラン友達をにらみつけた。

とはいえ講義をしてくれたのは整体師でテーマも「体幹」なので、ヘンタイマラソン大会に出る予定のない私にもとてもためになったし面白かった。

その聖地には何度か来たことがあったが、噂に聞いていたヘンタイランナーの集いにまさか自分が同席することになるとは。みなさんのお話しは、ランも仕事も規格外で驚くばかり。
供されたごちそうもものすごいクオリティと量で、アルコールなんてどれでも飲み放題。

なんて世界なんだ、と酔った頭で呆然としていたら、2軒め行くぞと連行。さすがに酔ったぞと自らのグラスにこっそり水を注いでごまかしたのは、自分史上稀なことであった。

2020年1月13日月曜日

年明けの前に

昨年の最後は最高な気分でRHYMESTERのライブに行くことができた。
オープニングは「予定は未定で」。ゆるくていいなぁと思っていたこの曲で昨年は何度も泣かされたものだったがこの日もそうだった。
その他にも、いつもは何気なく聞いていたリリックがいちいち刺さって痛い夜。
お待ちかねの岡村靖幸が出てきたときには満身創痍で、刺激が強すぎて倒れそうなところを踏ん張って堪えた。生で聴いた「マクガフィン」は、昨年をしめくくるには余りあるほどであった。

今年はきっといい年になる、根拠のないわくわくが湧いてきたのは初めての就職を決めたとき以来だが、翌日には不安に襲われて凹み、そのまた翌日には元に戻りで未だ定まらない。
流れ任せでいいんじゃない、でもやるんだよ。

フルーティふたつ

コーヒー豆は「喫茶ニャーゴ」と決めているが、旅先で自分のために選ぶコーヒーは別もの。
用事がありごくたまに行く海辺の街で通りかかった小さなコーヒー屋の扉を押す。

コーヒーは大抵その店のブレンドに決めることが多いがそこにはブレンドはなかったので、コーヒーは好きですけど全然詳しくないので教えてください、と言うと、深煎りがお好きですか?と訊かれ、いえ、たぶん深くないほうが好きですと応えると、フルーティなのはいかがですか?果実がついたまま焙煎するとフルーツのような味になるんですよ、と言われてそれは飲んでみたいと思い即決。改めて店内を見回していると、あ、このコーヒーもフルーティでミルクを入れるとロイヤルミルクティーみたいになるんです、と言われて唸る。ではそれもお願いしますと言ってコーヒー豆をすっかり挽いてもらうまで用事があった場所で用足しをすることにした。

翌朝ていねいに淹れたそれは、本当にフルーティな味わいのコーヒーであった。

別の日、やはり用事があった場所へ行ったのちにそこの一階の、いつもは通りすぎるだけのカフェでなにか飲みたくなって店主おすすめのマダガスカルのココアをいただく。普段はアルコール以外はテイクアウトしかしないせっかちな性質なのにどうした風のふきまわしか。

おすすめのココアとはどのようなものか訊ねると、フルーティな味わいとのこと。マッチさん(私のこと)はコーヒーがお好きだからどうかなと思ったんですけど、と差し出されたそれを口にすると、今までに飲んだことのない甘くないフルーティな味わいのココアであった。そのままでも十二分に美味しかったが、残りわずかになったらお砂糖を入れるとまた美味しいですよと言われたので忘れずにそうしてみたらこれまた味わったことのない味に。

同じ日に異なるフルーティな飲み物を味わって、悩んでいたことを一瞬忘れた。

美味しいものってちょっと怖い、とポルトガル人ガイドが主人公に言っていた小説を思い出したが、悪い気は少しもしなかった。

2020年1月9日木曜日

いまさらながら

明けましておめでとうございます。
今年こそ、去年まで出なかった本気を出す!

と心に決めて本年2度めのおみくじを引くも、まさかの凶。なかったことにしてもう一度引くと末吉。1度めもたしか末吉。
神頼みする気まんまんだったくせに、おみくじの言いなりになんかならないぜ!と鼻息荒くしております。