仲間と楽しく走るなどもはや無理なのかと痛むカラダをさすりながら近所のパトロールを開始すると「ニューねこ正」の灯りがついており目隠し布が取り払われていた。中を覗こうとすると入り口のガラス戸を磨く大将と目が合った。
もしかして明日から、と訊ねると、どうなるかわかんないけど一応ね、と招き入れてくれた。上に女将もいるよと言うので2階へ上がらせてもらい、懐かしい美人女将と再会。コロナで肥っちゃったよと笑う美人女将はノーメイクでも美人であった。
いつまでこんな日々が続くのか、「ニューねこ正」にいつまでも行けなかったらどうしよう、と暗い気持ちになるのは決まって晩酌タイム。やる気の失せたお弁当作りも相まって最近では夜が来るのが憂鬱だった。大量の廃車が屋上にひしめいているのを上から眺める夢など、もはや夢占いでも調べようのない夢ばかり見て眠る楽しみさえ半減していた。
予約していた整体を受けながら、今日が最後の夜になるなら打ち上げをしようと心に決めた。
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