2022年8月29日月曜日

匂いについて

たまには走りますか、と家を出るも予想通りほぼ歩いていると向かい風にとても濃い匂いが乗ってきた。決してよい匂いとはいえないが知っている匂い。なんだっけこの匂い、と振り向くと大きないちじくの木。戻って見上げたらたくさんのいちじくの実が実っていた。

午前中、労働先で一服しているとなんとも懐かしい匂いが漂ってきた。階下の西安料理のお店からだ。香港へ遊びに行ったとき、朝粥のお店から漂ってきた餅米のような甘い匂い。仕事をサボって中華街へ行ったときにも同じ匂いを感じた。

東京湾納涼船でのクルーズ(という名の飲み放題)に誘われたとき浴衣姿の若いお嬢さんたちを見て友だちが、若い子の浴衣姿はいいよねぇ、それに比べてほら、あのおねえさまたち、なんか古い匂いがするよね、と言うので鼻をくんくんしたがわからなかった。かばんを開けて財布を探そうとして気付いた。もしや、このポプリ(確かに古い)の匂いのことか。
一昨年気に入って使っていた香水は線香の匂いがすると言われ、ずっと探していてようやく見つけたお気に入りのポプリは古い匂いと言われ、自分の感性に自信を失くした。
それに比べてあたしの香ばしい手の匂いときたら!

2 件のコメント: