自慢じゃないが歌舞伎には三度行って三度寝たほどのダメ人間だ。今回は大丈夫だろうかと不安だったが、満員御礼のホールに現れた玉さまは性別どころか人類を超えた圧倒的な存在感であった。明るいグレーのスーツをお召しになった玉さまはその佇まいからして美しく、ふと振り返った背中さえ儚げで、一挙手一投足を見逃すまいとガン見。それにしても「お話」とはなんぞやと疑問に思ったが、お話はお話なのであった。和やかに進むお話は、たまにハッとさせる強い目と言葉に釘付けになっているうちに終わった。
そのあとの早口言葉のようなラップのような地唄に驚いているうちに、衣裳などをつけずに紋服で踊る素踊りというものが始まった。微かでしなやかな動きに、こりゃ体幹がしっかりしていないとできないなと思った。(なんてつまらない感想!)
先ほど玉さまが仰っていた毎朝のルーティーンを真似ようと決意し、飲み友だちと「おいてけ堀」へ急いだ。
別の日、友だちとの待ち合わせ場所であるホームセンターに到着すると同時にスマホを忘れたことに気付いた。背に腹は変えられずタクシーで往復。運転手さんがいい人でよかった。友だちとは無事に会えて井戸端会議。生そうめんの話ばかりしていたのでお昼は徳島出身の友だちにもらった半田そうめんにした。
玉さまは小松菜と果物のスムージーを毎朝必ず飲むらしい。小松菜は好きだがスムージーよりは油揚げとの煮びたしの方が好きだなぁ、といくつもお店を回ったのにミキサーの購入は断念。ついでに大好きなピーマンの天ぷらをつくるため、ずいぶん前から探していた小さめのフライパンも、どうせ作らないなと気づいて断念。