毎朝通るコンビニには、
その日その季節に合うレコードジャケットが
外を歩く人に見えるように、飾ってある。
夏に入ったばかりの頃には
ビーチボーイズや、若き日の若大将など。
偉大なミュージシャンの訃報を聞いた翌朝は
そのミュージシャンのレコードが、ずらり。
でも、忙しい朝のこと、みな横目で見て
通りすぎるのみ。
それが、ある朝。
黒山の人だかり、と言ってはおおげさであるが
出勤途中の男性ばかり何人もが、そこで
コーヒーを飲んだり、一服したり。
なにごとか、とすき間からのぞくと
ビキニ姿のセクシーな金髪女性のレコードジャケットばかり。
それは盛夏といってよい、ある朝のこと。
「両国のひと」を唄う、なぞの美人歌手のジャケットを飾ったらやはり、殿方ばかりが集まるのかしらん。
「R.Y.O.G.O.K.U.」を唄う、イケメングループのジャケットを飾ったら
はたして、女性ばかりが集まるのだろうか。
この夏も、カクテルパーティのおしらせが、届いた。
夏休みのなかの、ほんの一日、
予定を入れずに過ごす夜に、おこなわれます。
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