2022年1月13日木曜日

ねまちからのメッセージ

さあ寝ましょう、とスタンドの灯りを消すとねまちが切ない声で鳴いている。
どうしたの、と起き上がると小さな手足をそろえてこちらを見ている。また布団にもぐり込むと切ない声で鳴く。これを繰り返して眠りに落ちそうになったとき何かを転がしてドタバタしている音に目覚めて枕元に来た途端にガバッと起き上がるとそれはホットカーラーであった。なぜこんなものを、と取り上げて布団に隠した。
翌朝目覚めると、りんごの芯が枕元に置いてあった。床には玉子の殻が散らばっていた。
まったく食べもしないものをなぜ、とぶつくさ言いながら適当に片付けて洗顔後、化粧水を顔にのばしていると戸の向こうから半身でねまちがこちらを見ていた。さらに手のひらを顔に当ててふと見ると片足を出してかたまるねまち。もしや、だるまさんがころんだをしているのかともう一度顔に手のひらを当てて横目で見ると反対側の足を出してかたまっている。これを繰り返してパッと横を向いたらどんぐり眼で隣に座っていた。
気を取り直してメイク用のブラシを探すと、ない。どこにもない。使わないブラシはあるのになぜ、とぶつくさ言いながら散らばった綿棒を適当に片付けて仕方なくその日は絵筆で代用してごまかしたが、後日窓のサンにブラシが挟まっているのを見付けた。

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