ラベル 両国のさんぽ道 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 両国のさんぽ道 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2023年11月30日木曜日

私は見た(聞いた)

近所の小道で一点を見つめてカメラを構えているふたりがいた。
何かなと近づくと何か言いたそうにこちらとその一点を見ている。ねずみが歩いていた。
ああ、ねずみは嫌ですよねとさらに近づくと、いかにもお嬢さん然とした白いねこがきょろきょろしながらやってきてねずみに気付いた。まだなにも知らなそうな白いお嬢さんねこはねずみに近付いて匂いを嗅いだ。ああ、嫌だと半分顔を覆って見守る四人。ひとり増えていた。
すると次の瞬間ねずみが反撃。白いお嬢さんねこに飛びかかるようにして威嚇して追いかけた。しかしなにも知らなそうなお嬢さんはまた追いかけて手を出そうとして反撃に遭い、の繰り返しに、ねこがねずみに追いかけられるなんて初めて見たわとだんだん減ってゆくギャラリーであった。

別の日、久しぶりのヨガ教室で悪戦苦闘していると、特に腹筋に力の入る動きになった。すると離れた場所で頑張っていたメンバーの方からブッと音がした。気が緩んでつられそうになったがぐっと堪えた。

2023年10月10日火曜日

短い秋のおたのしみ

妹とぐだぐだ飲んで食べて散歩してすてきなお皿を見つけたりお久しぶりねの友だちと邂逅したり「ヘアサロンこけし」で楽しい時間を過ごしたりもうビタイチ走っていないのにラン友達とちょこっと走って飲んで食べだり初めましての方と飲んだくれたり現役のお相撲さんの写真展に感激したり豊昇龍行きつけの焼肉屋さんで妄想しながら焼肉を食べたりどしゃ降りの中4杯もちゃんこを食べたりの秋の日々。
家に帰れば宇宙ねこのねまちがいて、幼なじみからの果物やおいしいものが待っている。9月って爽やかで気持ちいいねぇとねまちに言ったすぐ後にもう10月だということに気付くこと数回、幼なじみから来たメッセージと「Saturday night Zombies feat.RHYMESTER」にしみじみ。
相変わらずなにもつくっていないけれど、10月23日から始まる向島EXPOの初日に甘夏書店さんと初めてのお店番をする予定。よかったら観にきてください。

かあさん、それなあに?

2023年9月6日水曜日

せぷてんばぁ

やはり週休は3日あったほうがよいのではないかとつくづく思う残暑の日。鼻の調子がよくなくて半休とって耳鼻科へ。
前々日にもらった激辛唐辛子のせいか診察中ずっとお腹がしくしくしていたので一旦帰宅して出直すと、時津風部屋の前に霧島。出稽古で乱れた髷に無造作にはおった泥着姿が、腹を下した中年にはとてもまぶしかったのでうつむいて通りすぎた。
後日、並木道を歩いていると、夜の湿気の水の匂い。この匂いは鼻が良くなくてはわからない。秋になりつつあるのだなぁと大股で歩き、少しだけ飲みに行こうかななどと思ったが、この日はよれよれのクレイジーケンバンドのTシャツにシミだらけのパンツだったのでまっすぐ帰った。クレイジーケンバンドの「せぷてんばぁ」が聴きたくなったけれど面倒だったので鼻歌で歌った。
〽️明日は会社を休みます~
って、しょっちゅうずる休みしてるわよね、かあさん。

2022年11月7日月曜日

秋のさんぽ道

妹のところでにぎやかに過ごした翌日、この日もお天気がよかったので走りに出た。

今が見頃のばらを見に向かう途中で東大の門をくぐって銀杏の葉の乾いた匂いを吸い込んだ。学生時代によその大学に忍び込んで学食を食べた記憶がよみがえった。何を食べたかは定かではないけれど。古くて立派な校舎もじきに取り壊されて新しい校舎に生まれ変わるようだ。弥生門を出て住宅街を抜けると魅力的な古書店に出会った。気になる本ばかりなのでお店に入ってあれこれ見ていると、そこは以前虎屋の方のトークイベントで来たお店であったことを思い出した。
掘出し物を見つけて坂を下り、ついでに根津神社で今月の花御札を入手。七五三の写真撮影をする親子を写真撮影する外国人たちがいて長閑だ。知らない道を走るのは楽しくて、あっという間に旧古河庭園に到着。
ばらを撮影する人たちの間をすり抜けてみずみずしい香りを嗅いでさようなら。
ばらのアイスのにおいがする!

2022年1月31日月曜日

涙がパラリパラリと

大相撲初場所を千秋楽に観戦した友だちから彼女が大ファンの押尾川親方とのツーショット写真が送られてきた。
私は中日に観戦して照ノ富士のハリボテとのツーショット写真を友だちに撮ってもらったのが精いっぱいだったので、次回どなたかに遭遇したらきっと写真をお願いしようと決心したその舌の根も乾かないうちに豊昇龍関と遭遇。
たまたまチケットを譲ってもらった豪栄道の断髪式へ向かう途中、紋付き袴姿の関取が駅前を何人か歩いており、ひときわカッコいい関取をすれ違いざまにじっと見たら豊昇龍関だった。千秋楽のときも痛々しかったおでこから右目の傷はすっかりかさぶたになっており、TVで見るより大きくて壁のよう。しかし叔父さんと似た威圧感のようなオーラに声など掛けられるわけもなく、何度も振り返っては後ろ姿を見送った。
国技館に入るなりいつも以上に関取衆や親方衆があちこちにいることに舞い上がりつつ、いただいたチケットの席が狭すぎたのでゆったり観ることのできる席を求めて右往左往。

幕下選抜トーナメントはとても豪華なメンバー。そして断髪式・引退相撲といえば大好きな初切。このご時世なので口に含んだ力水をぶっかける代わりに塩を顔にかけていた。そして楽しみにしていた甚句で巧みな言葉あそびと美声に酔いしれ、決して聞き逃してはならない

〽せっかくなじんだ皆さまと
今日はお別れせにゃならぬ
いつまたどこで会えるやら
それともこのまま会えぬやら
思えば涙がパラリパラリと

このフレーズをしっかり聞いて満足。
さらに呼出の太助による太鼓の叩きわけ。太助がこんなに立派になって、と近所のおばちゃんフィーリング丸出しで感慨深く見入った。横綱の綱締め実演も照ノ富士のものはもちろん見たことがなかったので真剣に見た。これだけでも来た甲斐があったというもの。めったにお目にもお耳にもかかれないから。
肝心の断髪式は400名という大人数だったので途中抜け出してはお土産屋さんを覗く。まったくお腹は空いていなかったが晩御飯にと豪栄道弁当を買った。
豪栄道は違和感のないオールバックにタキシード姿で登場して、私が果たせなかった横綱を育てたいという言葉を残した。私までふんどしを締めなおしたい気分であった。
豪栄道弁当を買ったのを忘れて飲みに行ったくせに!

2021年10月27日水曜日

両国のさんぽ道

出かける途中で以前のマンションでのお向かいさんとばったり。

この方も引っ越されたがやはりご近所さんで犬のピピくんと暮らしている。立ち話をして、また飲みに行きましょうと約束した数日後、酒場へ行くか行かないか悩んで結局家で飲むことにしてアテを求めてうろうろしているとこの方から電話があり道端で洋服をどっさりもらった。

そのまた数日後に飲みに行く約束をしてたくさんの洋服を抱えて歩いていると後ろから名前を呼ばれて振り向いた。しばらく行っていない酒場の大将だった。この日は大将のお店の定休日で、飲みに行かない?と言われたが酒のアテを買い込んだ帰りなので残念ながらまた今度。
そうそう、うちのねこの動画見てくれた?と言われて首を傾げると、メッセージ送ったのにと言うので帰宅して確認するとそのアプリがおかしなことになっており右往左往してようやくアプリを開くことができた。元野良だったねこが階上の家から脱走して階下のお店の裏に再び住みついたらしい。なにそれ!
他にも懐かしい面々からのメッセージが数件。とっくに過ぎている日のお誘いもあり、悶えながら返信をした。

この晩飲みに出かけなかったのは、やらねばならないことがあるから。頭の中では壮大なモノがいくつも完成しているのに技術が追い付かず、ついに初めて動画で学ぶことにしたが、初心者でもできるという動画についていけず、こんなのできないよと投げ出してRHYMESTERの「After 6」を聴きながら歌って踊っていると、ねまちが驚いて逃げていった。
何時だと思ってるのよ!

2021年9月8日水曜日

両国と両国以外のさんぽ道

友だちに誘われてランステの街ランに参加。芝浦ふ頭を走った前回も楽しかったがその夜は地下鉄で外苑前まで行きパラリンピックの行われているスタジアムの周りを走って途中みんなでコーチにガリガリ君をごちそうになってから走って帰った。夜のガリガリ君はとてもおいしくてスタジアムの外にいても聞こえる音や声に気分が高揚した。

別の日、別のメンバーと多摩湖へLSD。エリートランナーしかいないこのLSDにも少しは馴れてきたか。というより、ひとりLSDのときはなぜあんなに走れないのか。涼しくて気持ちよくて喋り倒したが脚はガタガタで、銭湯で生き返った。

また別の日、先月展示を観に行った方の別の展示が近所であるというので出掛けた。
なにか気になる、なにかが好きだと思うのには理由があるのだなぁと刺激というより感銘を受けてその勢いでアンティーク市にお邪魔。
またまた使うあてのない大きな入れものにひとめぼれ。

秋になって例の親子も仕様が変わった。
この親子は愛されているなぁ。

2021年9月3日金曜日

カンポウクスリとハーブ

汗ばむので、気に入っているボディスプレーを吹き付けて久しぶりに美術館に出かけた休日。

まったく知らなかった版画家の作品に魅了された帰り道、通りかかった韓国料理屋の店先で美味しそうなものを見つけてじろじろ見ていたら気さくな店員さんがやってきた。
これオイシイヨ、と言われて食い気味にくださいと言って包んでもらっていると、いいニオイするね、カンポクスリ?カンポ、としきりに言うので、ああ漢方薬ですか、どこからだろう、近くに薬屋さんはないのにと笑って包みを受け取って気付いた。
それは、気に入って去年から使っているボディスプレー。植物から精製されたハーブの香りなのだが以前も妹に線香の匂いがすると言われたことを思い出した。
こうしてだんだん線香くさくなっていくのか、と肩を落としたが好きなものは好きなので今日もまた体に吹き付けるのであった。
あたしまだ生後3ヶ月にもなってないんだから、かんべんしてほしいわ。

2021年7月5日月曜日

あきらめのミキサーとフライパン

飲み友だちに誘われて、坂東玉三郎のお話と素踊りを観に行く。
自慢じゃないが歌舞伎には三度行って三度寝たほどのダメ人間だ。今回は大丈夫だろうかと不安だったが、満員御礼のホールに現れた玉さまは性別どころか人類を超えた圧倒的な存在感であった。明るいグレーのスーツをお召しになった玉さまはその佇まいからして美しく、ふと振り返った背中さえ儚げで、一挙手一投足を見逃すまいとガン見。それにしても「お話」とはなんぞやと疑問に思ったが、お話はお話なのであった。和やかに進むお話は、たまにハッとさせる強い目と言葉に釘付けになっているうちに終わった。
そのあとの早口言葉のようなラップのような地唄に驚いているうちに、衣裳などをつけずに紋服で踊る素踊りというものが始まった。微かでしなやかな動きに、こりゃ体幹がしっかりしていないとできないなと思った。(なんてつまらない感想!)
先ほど玉さまが仰っていた毎朝のルーティーンを真似ようと決意し、飲み友だちと「おいてけ堀」へ急いだ。

別の日、友だちとの待ち合わせ場所であるホームセンターに到着すると同時にスマホを忘れたことに気付いた。背に腹は変えられずタクシーで往復。運転手さんがいい人でよかった。友だちとは無事に会えて井戸端会議。生そうめんの話ばかりしていたのでお昼は徳島出身の友だちにもらった半田そうめんにした。

玉さまは小松菜と果物のスムージーを毎朝必ず飲むらしい。小松菜は好きだがスムージーよりは油揚げとの煮びたしの方が好きだなぁ、といくつもお店を回ったのにミキサーの購入は断念。ついでに大好きなピーマンの天ぷらをつくるため、ずいぶん前から探していた小さめのフライパンも、どうせ作らないなと気づいて断念。