2020年12月30日水曜日

年の瀬に驚愕連発

いつもフリーペーパーを読むために行く「おいてけ堀」へぶらり。
この日は休みで年賀状を出すためだけに出かけたのでメイクもしておらずきったねぇ格好をしていたがまぁ誰も見ていないしと三杯めを飲んでいたら、ひとつ挟んだ隣の席のおじさんがおもしろくてつい笑ったのをきっかけに話が弾んで、そうしたらさらにひとつ向こうの席の方にあなたいつもすました顔で本を読みながら飲んでるよねと言われ、マスターには他所のお店で楽しそうに飲んでるのを見かけたよと言われ、恥ずかしくて規定量の三倍は飲んでしまった。意外に人は見ているのだなぁと反省。
その翌日は今年最後の「ニューねこ正」でしっぽり。
数年前に本店「ねこ正」へ寄ったときに、ひとりで来て最古の常連さんばかりのあの席に座るなんてすげぇ女だなと実は噂になっていたと聞いて驚愕。意外に人は・・・以下略。
それから気を取り直して駅前で一服していたら、そのバッグ、TBSラジオのアトロクのやつですよね、俺も聞いてますと言われてまたもや驚愕。使いなれたバッグだから気にもとめていなかったが結構汚れていた。人って案外・・・以下略。

いろいろ驚愕しているうちに年の瀬。
今年は今までにない大変な年だったけれど、それでも結構よい一年だったなぁとポストを開けたら大きな郵便。友だちからの湯たんぽであった。
うれしくて2軒目(自宅)で飲み上げたのは言うまでもない。

2020年12月28日月曜日

走り納めはいちごトレイル

友だちに誘ってもらって、大好きなマザー牧場でのいちごトレイルへ。女子力の高い友だち(男性)が全て手配してくれたはとバスで快適に出かけた。

朝日のまぶしいアクアラインを抜けてマザー牧場に到着すると小さな茶色のアルパカが出迎えてくれた。しかしアルパカはおしりをなでると臭いツバを吐くらしいので見るだけにしておいた。
ウッドチップでふかふかしている上に心臓破りの急坂まである起伏に富んだコースを本来は4周して計20km走るのだが、給水所でお目当てのいちごを食べたらあんまりおいしくて大きいの小さいのを交互に食べて友だちみんなと合流すると止まらなくなり、ねえシープショー見たりこぶたレース見たりしたいよね、ジンギスカンもゆっくり食べたいよね、せっかくマザー牧場に来たんだもんと意見がまとまり1周で終了してまたいちごといちごケーキをいただいて途中離脱。

レース前のこぶたのかわいさに魅了され、羊のショーではマイペースな世界中の羊の紹介のあとに、汗だくのお兄さんにまったく協力せずに毛を刈られてヤギのように変身した羊のあまりのやる気のなさに大笑いして、菜の花畑を眺めてから暖かいコテージでゆっくり着替えてジンギスカン。ビールで乾杯してワインまで飲んでおいしい野菜と肉を食べているうちに出発の時刻に。時間泥棒が現れたらしい。
それから満腹でバスに揺られてお風呂に到着。
海を眺めながら気持ちよく湯に浸かっていると周りにいた人たちがいなくなり出発の時刻が近づいていることに気付く。ここにも時間泥棒が現れた。
はとバスのガイドさんの声に目覚めると窓の外には東京タワー。なんて完璧な1日だったんだろうとみんなでチョコレートドリンクで乾杯してよいお年を。
5kmしか走っていないのと温泉に浸かったおかげで疲れもなく、楽しい休日だった。
怒涛の年末に向かう前に、いつまでも起きていた師走の夜。

2020年12月25日金曜日

地口のマッチ

ラジオでの話題から無性に聴きたい曲が浮かんだのでラジオを中断して聴いた。
この季節に「Winter's Tale」を聴くのはいつ以来かな。特に甘酸っぱくもない大昔のクリスマスパーティを思い出して、マスクの中で大口を開けて歌いながら大股で歩いた。
別の日、やはりラジオを聞いていて無性にあの曲が聴きたいと思っていたらその曲「板の上の魔物」がかかった。その時の気持ちよさといったらない。もちろんマスクの中で大口を開けて歌った。
また別の日、またもやラジオを聞いていたらその日は少年隊特集。特に思い入れもないので聞き流していたら、オープニングでかかった「仮面舞踏会」に耳と心臓を持っていかれた。こんなにカッコいい曲だった?筒美京平さんの曲だったんだ!懐かしいのではなく新鮮。
おまけにゲストのニッキが面白すぎた。

ところでようやく出来上がった地口のマッチ、うれしくて写真に撮らずに甘夏書店さんへ送ってしまった。

ずっと好きだった地口行灯。
初めて出逢ったのは北千住だったか。それを話したら友だちが足立区立郷土博物館で行われていた展示を教えてくれて、さっそく出かけたのは紅葉したきれいな落ち葉がしきつめられていた頃。そこで展示を見ていなかったらこのマッチは生まれなかった。
地口とはだじゃれのような言葉あそびのこと。
その地口に合わせた絵を描いた行灯が地口行灯で、絵馬や凧などの職人さんたちが古くから伝わる地口絵をさらさら描いて行灯に仕立て、初午祭に稲荷神社で飾られる。
偶然初午の日に稲荷神社を通りかかって見た地口行灯は圧巻だったなぁ。
夜たまたま通りかかった別の小さな稲荷神社で季節外れの地口行灯を見たときは、夢のようでひそやかでなんともよいものだった。
本来の地口はことわざだけではなく歌舞伎役者の名前や当時流行っていた芝居の台詞など現在では首をかしげてしまうものも多いので、今回は意味がわかるものと自分で考えただじゃれで作った。
もちろん縁起ものなので、よろしかったら甘夏書店さんへどうぞ。
ねまちのマッチのお店の方にご登場願ったものもありますよ。

2020年12月24日木曜日

おかん箱とRHYMESTERのライブ哲学

幼なじみから「おかん箱」が届いた。
まるで母親からの荷物のようだと幼なじみの彼氏が言っていたから「おかん箱」。
しかし極上のりんごや長芋や大根など母親が送ってくれそうなもの以外にもスゴくて、今回はまさかのいちごのワインまで入っていた。このワインは地元の友だちが指を赤く染めながらひとつひとつていねいにヘタを取った辛口ワイン。師走にお目にかかれるなんて。
本当は会って顔を見て声が枯れるまで話して一緒に飲みたかったな、と思ってふと気づいた。もしかして一緒に飲むつもりで用意してくれていたのではないか。
幼なじみの家で大騒ぎしながらKING OF STAGEを観る日がそう遠くないことを信じて、おかん箱の中の宇宙麵のようなパッケージのクラッカーに手を伸ばした。

うたた寝から目覚めると、いつの間にか干しいもにまで手を出していたことに気づいて驚いた。

次の日はある意味クリスマスプレゼントである「KING OF STAGE RHYMESTERのライブ哲学」が届いて、おつまみを食べ終えてからちょっとだけよ、と読み始めた。
前日にラジオで予習した通り画期的な本で、なによりおもしろいのでページを繰る手が止まらない。お手洗いも一服もしないでほぼ読み終える寸前でいったん休憩。一気に読んだらもったいない。
今年もたくさんのすてきな本に出逢ったけれど、こんなに一気に読んでしまう本はなかなかない。ものをつくるすべての人に、というか普通に生活する上でもためになるなんて。
なによりよいプレゼントだったが、サイン本を注文したつもりがカバーを外したり裏返したりして探すもどこにも見当たらず、んもう、どんなマニアックな場所にサインしたのかしら、と読了後に再度隅々まで探すも見当たらず、メールまで確認したところやはり注文したのは通常本だったことに落胆。

2020年12月21日月曜日

ねまちのヒレ酒

「深川福々」の配布であちこちで油を売った後は、エジプトに続いて今度はスペインへ。
両国駅で待ち合わせて乗り換え一回でスペインへ行けるとは便利な世の中になったものだ。というのはウソで、ご近所の飲み友だちの好い人が切り盛りしているスペイン料理のお店がすっかり気に入ったのでお願いしてまた連れていってもらったのだ。
この日も珍しくて美味しいお料理とワインを堪能してクリスマスのチキンまでいただいて当然のように2軒めのバーへ。ここも友だちの行きつけだったお店だけれど私は2度め。なのにバーテンもマスターもなぜか私を覚えていたので、さては前回なにかやらかしたかと思ったら、当時観たばかりだった映画「相撲道」を全力でおすすめしていたらしく、私も覚えていなかったディテールまで他のお客さんに話してくれた。
気を取り直して飲んだカバランはとても美味しくて、次にいただいた天使の分け前という名のバーボンですっかり酔った。
翌日は嫌々ながらジョグに出かけて寒さに凍えてお久しぶりねの酒場へ。そこでマスターからごちそうしてもらったふぐのヒレ酒が最高だった。なにが最高って「ねまち亭」のマッチであぶったヒレ。
何杯飲んでも香ばしくておいしく、何よりこんな風に使ってくれてるのがうれしくて、またもや飲みすぎたのは言うまでもない。

2020年12月18日金曜日

きっとクリスマスも二日酔い

久しぶりの早朝そばをキメたこの日は二日酔い。
紅しょうが天そばください、と酒臭い息で言うといつもは無愛想なそば屋さんが、あたしとおそろいだ、と自分のまかないの丼を指差した。頭が濁っていてほんとだ、としか言えずにいると、こういうのって家では作れないでしょう特に紅しょうがはさ、これからどんどんそばのおいしい季節になるよねぇとにこやかに話す姿にも、えへへとしか返せなかった。ここの紅しょうが天そばが一番好きです、と言いたかったのに。

前夜「おいてけ堀」で改めて読み返した「それぞれのそれぞれ」がとてもよくて思わず熱燗に切り替えそうになったのをぐっとこらえた。
えらい。
帰宅後にご近所の飲み友だちからの誘いに応じてまた酒場へ出かけたのもまあヨシとして、ここまで飲んでおいて家でまた飲んでしまうというのはいったいどういうことか。それで二日酔い。
そういえばクリスマスが近づいているのだった。
クリスマスの贈りものは、甘夏書店さんの「縁起もの贈りものフェア」でどうぞ。

2020年12月16日水曜日

バンドマンにセクシーサンドを

朝、同じ場所でパンを食べている妙齢のお兄さんがいる。
いた、と横目でチェックしたり今日はいないのかと思ったり。なぜこんなに気になるのか、それはオーソドックスなモヒカンとオーソドックスなバンドマンのファッションに、学生時代に憧れていた往年のパンクバンドの匂いを感じるから。
長年パンクバンドを続けていて、ライブのときはモヒカンをビンビンに立てて爆音でギターを弾きながら大きな声で叫んでいるんだろうな、今はライブが出来ないだろうから昼間は働いて夜は曲作りしているのかな、そのパンを食べ終えたら袋をくしゃくしゃに丸めてタイトなジーンズのポケットにねじこんで、すぐ近くの喫煙所で一服してから仕事へ向かうのかな、仕事はきっときちんとやる人なんだろうな、などと想像しながら通りすぎる。
その妙齢のバンドマン(と勝手に設定している)は通り過ぎる車を睨みつけながらいつも菓子パンのようなものを気持ちいいほどがつがつ、むしゃむしゃ食べている。
その姿を見るたびに、私のバッグに入っている「おはよう!商店」の朝食を教えてあげたくなる。セクシーサンドなんていかが。

ようこそ、キャベツのバッグ

ビタイチ練習しないまま朝からリレーマラソンの休日、せめてもと早起きして徒歩で集合場所へ向かう。途中で紅しょうが天そばもキメて静かな銀座を抜けるのは気持ちよかった。

第一走者になってしまい、ぶんぶん飛ばす仲間を早々に見送ってたった5kmをへとへとで走る。練習ゼロな上に前夜納品したのがうれしくて飲みに出かけたせいなのはわかっている。
明日は大会なんですと言っておきながらもう5杯目よと白ママにたしなめられた。でもチームのみなさんの爆走のおかげで優勝。早い人が走るのを見るのは気持ちのよいものだった。
2時間一本勝負の昼忘年会を終えて、とにかく走るのが早い仲間に蚤の市の会場まで送ってもらって深呼吸。酔った勢いで、という言い訳まで用意していざドワーフを束ねるお兄さんのお店へ。
再会したキャベツのバッグはどうみてもやっぱり素敵で笑顔のお兄さんはドワーフたちを背負っており、なんだかんだ話しながらも既に決心していたので、ついにこれくださいと言ったのであった。
そのときの気持ちは手元がぶれた写真のようで心許なかったので、帰り道何度も目の前にバッグを掲げて確認。うれしい!

2020年12月14日月曜日

ほしいものが止まらない

12/12から甘夏書店で行われている「縁起ものと贈りものフェア」に無事納品。

とはいえ前夜に力尽きたので納品当日の朝も作業して、最後の仕上げでふと間違いに気付いたが時すでに遅し。「おめでたい!ねまちのマッチ」の表のお赤飯には端におにぎりと海苔巻きが描かれているのに、全部お赤飯で覆ってしまった。右上の部分はああしてこうして、めくればおにぎりと海苔巻きが見えるように応急措置。
あとはお寿司とおいなりさんのブローチ、それと笑顔の顔ブローチとクリスマスとお蕎麦のマッチも。(それにしても写真が雑だ)

大量の野菜で慎重にナポリタンをつくったらどこよりも美味しくできて(自分比)上機嫌でブランチをキメる。
食後のコーヒーも堪能した。
のんびり隅田川沿いを歩いて甘夏書店さんへ向かうと、納品したすぐそばから顔のブローチをひとつお買い上げくだすった作家さんが。ありがたい!

この日もまたまた民芸の新しい本を紹介していただいてすっかり虜に。アフリカに藍染があることなんて知らなかったしイラストもとてもステキで気に入ってしまった。あとカナダのタコス屋さんでのアルバイト話を描いた「それぞれのそれぞれ」と、チェコを旅してつくったという版画展でひとめぼれした来年のカレンダー。早くこれらを横目に一杯やりたいものだ、と帰路を急ぐも気にかかることが小骨のように胸に引っかかっている。
それは前日に久々にお邪魔した古道具屋さんにあっためざしの絵。

実店舗を来年1月に閉店するとの話を聞きつけてお店に行くと、果たしてそこには変わらずオモシロな雰囲気をまとった笑顔の店主とサイズも見た目もばっちりな椅子が。
その椅子を担いで帰るためにていねいに梱包していただいていた間、壁にかかっていためざしの絵が目に留まった。
板を少し彫って直接彩色したその枯れた雰囲気はとても心惹かれるものだったが、その時は椅子に夢中で忘れていた。それが今になって気になるなんて。あまりに気になるのでオモシロ店主にメールで問い合わせたら、取っておきますよと即返信。
ほっと胸を撫でおろすも、きみ最近散財しすぎじゃないか?と心の声が。

いいじゃないの、ほしいものがあるってすてきなことよ、と自分に言い聞かせたその翌日には、ついにキャベツのバッグまで手に入れたのであった。

2020年12月8日火曜日

エジプトの夜は更けて

ふだんパンはほとんど口にしないが、この日はある理由で朝から1年分のパンを食べた。世の中(といってもあるエリアのみ)には実にいろいろなパンがあるのだなぁ。でもやっぱり私には「おはよう!商店」のたまごパンが一番。
それからわずかな時間にちょびっとジョグしながらたくさんの犬ねこにせわしなく色目をつかってエジプトへ。
電車に乗ってエジプトへ行けるなんて便利な世の中になったものだ。というのはウソで、ドレスコード飲み会が世界の料理を食べる会になり記念すべき第一回がエジプト料理になったというわけ。
茶色くてお腹がいっぱいになるエジプト料理を食べてエジプトワインを飲んでエジプトの衣裳を着せてもらって、わずかな残り時間を今度はイタリアで過ごす。というのはウソでイタリアンなファミレスへ。次回はクロアチアに決定して、この会では初めて誰も泥酔せずにさようなら。
しかしイタリアで鼻水が止まらなくなり翌朝ひどい副鼻腔炎を再発しようとはこの時は知るよしもなかった。

2020年12月7日月曜日

キャベツのバッグいつ手に入る

またキャベツのバッグを買う決心がつかなかった。
キャベツを入れることはないだろうがどうにもキャベツを入れたくなるバッグ。大根を入れたくなるバッグもある。ちゃんとおゼゼも用意してはいたが、きみ、今じゃないだろうとフンド氏がささやいた。その代わりにいい色の革のコインケースを見つけた。

リッツ・カールトンのロビーのソファに使われた革の端材でつくられたサスティナボーな小さなバッグと出逢ったときに初めてお目にかかったその作家さん。作っているものと作家さんがこれほどぴったり合う人もいないだろうと思った。今回またお話ししながら、この作家さんはドワーフたちが助手なのではないかと気付いた。
そしてテーブルの上のアナログレコードに乗って回るドワーフに目を奪われた子どもに気付いたこの作家さんが軽くスクラッチをしたことに私が目を奪われた。ヒップホップのライブでしか見ていなかったスクラッチを、まさかドワーフを束ねるこのお兄さんがするとは。

いずれあのバッグはいただきますので、とキャベツバッグに心理的にツバをつけてさようなら。

朝もそば、お昼はめったに行けない遠方の駅のホームの駅そば。
2食連続そばをかましたが、それぞれ違って満足した。
「サロン・ド・こけし」で髪もさっぱりカラーもしっかりで夜はもちろん「ニューねこ正」へ。
そこから未亡人会会長と再会してさらに深い夜が待っているとは知るよしもなかった。

2020年12月4日金曜日

縁起ものとおくりものフェア

まじめな夜ふかしをして一服しようとベランダへ出たら、向かいのマンションの何部屋かに明かりがついていた。
みんなこんな深夜まで何をしているのかな。私はチクチクいろんな顔をつくったり来年の手帳をつくったりしてたんだぜ、ワインもほとんど飲んじゃったけど酔ってないんだぜ、と自慢したい気持ちで一服。
12/12から甘夏書店さんで行われる「縁起もの贈りものフェア」。何をつくるか決めたのが前日で、前日は「ニューねこ正」でむしがれいで飲んでしまったのでこの日から始めたのであった。
「縁起もの贈りものフェア」
期間 12/12(土)~1/23(土) (定休日 火・水)
※冬期休業12/28~1/7

時間 12~18時(17時以降の会計は1階)

   店内と一階入口甘夏書店屋台

※通販あり(12/14~旧正月2/12頃)

これで翌朝、紅しょうが天そばをキメることができたら言うことなし。

2020年12月2日水曜日

私がover the sunになったよ

どうしても行きたくない労働の飲み会を当日ずる休みするという手でぶっちぎったことをいろんな友だちに話したら、ネガティブな気持ちは免疫力を下げるらしいよとひとりの友だちに言われて納得。どうやって行かずに済むかを相談した幼なじみに、行きたくない飲み会でコロナに感染したらイヤでしょうと言われてずる休みを即決した私は間違っていなかった。おかげでいいことがいっぱいあったしね。
そして今度は労働後の会社での軽い飲み会もぶっちぎった。今回は何も言わずしずしずと退勤。どうしても参加したくなかったらなにがなんでも参加しないという強い意思が大事、と助言してくれた友だちと、仕事(労働)の飲み会には参加しない主義なんです私という姿勢を普段から見せるといいよとの友だちの助言が生かされた。
誰とでも仲よく、つまらなくても笑顔で、なんてしないで好きな人とだけ好きなことだけをしようと改めて決意したその日は予約していた資生堂ギャラリーへ。
私にはさっぱりわからない展示だったが、以前「記憶の珍味」を観に行ったときの香りが強く残っていたのでマスク越しにそれを堪能した。この香りのためだけにまた行くのもいいかもしれない。それから穴子をめざして「おいてけ堀」へ。
最新号の「味覚春秋」と「花椿」をのんびり読みたかったから。
もとはフンド氏の父上が通っていた「おいてけ堀」は、大好きなフリーペーパーを読みながら酒を飲むのに最適だ。自宅だと他に読みたいものがあるから。

好きな場所を選んで行けるようになったのは、ついに本物のover the sunになったからか(オジサンかもしれないけれど)ようやく好きなもの・大事なものがわかってきたからか。ちょっと遅かったけれど、これでもいいのだ。

2020年11月29日日曜日

私の髪が赤いうちは

「サロン・ド・こけし」のマダムの助言もあり
美容師さんに完全におまかせしている赤毛。
もう長いこと赤毛なので自分では馴れているが、人ごみの中で友だちから声をかけられたり夜の皇居ランで桜田門で待ち合わせた友だちから暗闇でもわかるよと言われたり、半年に一度ほどしか行かない酒場で会釈する程度の仲のお客さんから終電近くの両国駅前で声をかけられて、なぜわかったのかと訊ねるとその赤毛だよと言われたり、はたまた絵描きの友だちの個展を初めてのまちの喫茶店へ観に行くも彼女の都合で会えなかったときにそこの店主にこれ彼女からとおみやげを渡されてなぜわかったのですかと訊ねたら赤毛のイラストレーターだと聞いてと言われたり、他にもいろいろあって、いつの間にかトレードマークになっていたことに驚く。
これではうかつに酔って千鳥足で歩いて躓いたり犬ねこに色目を使ったりできないなと思いながらもまた近所を千鳥足で犬ねこに色目を使う日々なのであった。

2020年11月28日土曜日

ホットチョコレートでSeasons Greetings'20

急にいただいた仕事が終わって、それは最後の最後までは私はやらなかったのだけれどとにかく無事完了したので、久しぶりにミートソースをていねいにつくってからPUNPEEの配信ライブチケットを買ってお天気のよい中引きこもる。

PUNPEEのライブは本当によかった。デコレートしたロンドンバスで移動しながらライブするなんて、すばらしいアイデアだなぁ。途中、澤部渡さんの「遠い春」で涙してしまった。
バスの車内も外装もカッコよくてライブも楽しくて目が離せなかった。

先日の無印良品でのつながる市で出会ったオーストラリアのホットチョコレートを啜りながら堪能してふと気付けば陽が傾きかけている。お天気のよい休日に引きこもっていたなんて、と思ったがよい休日には違いない。
近所の友だちからまたまた家から出てきたというワインをもらいに出かけて
先日ベランダから落としたのちに行方不明になったものの代わりの新しい物干し竿も手に入れた。

2020年11月27日金曜日

パワースポットは国技館と台所

興奮と熱狂の大相撲11月場所が終わった。
二度目の観戦は応援タオルを持参するのを忘れたことに気づいて売店前で歯噛み。家に帰れば豊昇龍・照強・霧馬山・照ノ富士がいるけれど、竜電を追加。
ぼんやりしていて、呼出の邦夫をチェックするのを忘れて落ち込む。啓輔と利喜ノ丞、そして先場所から気になっていた行事・木村吉二郎は目を皿のようにして見たからヨシと・・・できないが仕方ない。
それにしても国技館は、特に2階は何度来ても鳥肌が立つほど興奮するなぁと毎回同じことを思う。パワースポットってこういう場所なんだろう。

以前よくおじゃましていたアンティーク屋さんへ。
イベントのお誘いをいただき、よもやま話に花を咲かせる。好きなものの話をするのは愉しくて、酒場へ移動したくなった。
思えばここで出逢った黄色のホーローの鍋からホーローが気になり始めて、大きな皿や洗面器、小さな鍋など少しずつさまざまな国のホーローが増えていった我が家。この日はポーランド製の大きな茶色のやかんに心を奪われた。
帰宅途中にどうしても「おいてけ堀」に行きたくなったので、ちょっとだけよ。
席につくなり美人女将が、穴子入りましたよ、とささやいた。
かたわらのホーローのやかんの入ったバッグをなでて、最新号の「銀座百点」をめくりながら穴子を待って酒を啜るしあわせな時間。
なんていい日なのだろう!

帰宅してていねいにやかんを洗って黄色のなべと並べてコンロに置く。
翌朝コーヒーを淹れるためにキッチンへ立って見たその姿は思わず笑みがこぼれたほどだった。なんてすてきな私のやかん!
とはいえ大きいやかんなのでお湯を沸かすついでにゆで玉子もつくったりして。
あの黄色のなべでジャムなんか作ってほしいわ、とアンティーク屋さんの店主に言われたが、今そのなべにはおでんが入っております。

2020年11月18日水曜日

両国のひと/R.Y.O.G.O.K.U.

友だちとの皇居ランの待ち合わせ時間より早く到着したので、ひと足お先に一周することにした。
ゆるやかな上り坂にさしかかってふと気付いた。この日はCreepy Nutsの武道館公演ではないか。歩道橋を渡ってまっすぐ行けば武道館だ。そういえば以前、用もないのに皇居ランの途中で武道館へ行って怖い目に遭って尻尾を巻いて帰ってきたことを思い出したが、この日はCreepy Nuts初の武道館公演だし、せっかくだからピーナッツ族でも見てこようとまた寄り道することにした。

リニューアルした武道館。ライブ前のわくわくする熱気とざわめきが伝わってきて満足して引き返す。どんなライブになるのかな、と緊張感も高まるがそもそもチケットを取ってさえいなかった。

彼らがゲスト出演した木村拓哉のラジオで、それは武道館公演の数日前だったが、ぶれずにRHYMESTERの話をしたのちにかけた「グレートアマチュアリズム」と武道館前日(当日?)に自身のラジオでかけた同曲に胸がいっぱいになった。チケットを取ってさえいないのに。

武道館公演後の彼らのラジオを聞いたら、DJ松永が思いのほか号泣したと言っていた。
なぜか「情熱大陸」の映像が浮かんできて、さらに以前ラジオでかけただけで松永が嗚咽したRHYMESTER「K.U.F.U.」のイントロまで頭で鳴り始めて目頭が熱くなった。

以前のように、チケットを取ってライブハウスで好きなミュージシャンのステージを観たいと思っても今はかなわぬこと。通勤途中や帰宅途中に爆音で好きな音楽を聴いて気分を上げるしかない。
A面でしっとり
B面でダンサブルに楽しもう。


2020年11月16日月曜日

「はとエアライン」にのって

 「みちくさウルトラマラソン」に出場する友だちの応援のために、というよりそのメンバーの中のひとりの実家の民宿でおいしい魚を食べるために、初めてのまちへ。
本人とそこに宿泊した数人の友だちによると、とにかく品数と量がえらいことなので完食した人を見たことがないとのこと。舟盛りなど脇役扱いだという。しかしそんな話を何度聞いても、私の食欲を舐めてもらっちゃ困るぜと実は自信をもっていた。

早朝出発時には何も食べず、現地でお蕎麦を食べて喫茶店でウインナコーヒーを飲み
まちをぐるぐる歩いてお店の方と立ち話をし、通常はバスで行く道のりを徒歩で進む。山道のトンネルで立ち止まって人魚の描かれた内壁を微笑ましい気持ちで見るも、よく見たら老婆のようだし妖怪にも見えて震え上がった。昼間でよかった。

予想時間より大幅に早くゴールした友だちと途中でDNFにした友だちをねぎらい、ハプニングをものともせずゴールした鉄人を迎えて民宿へ。温泉付きの旅館のような民宿でいざ、宴のはじまり。
結局、前評判どおりどれも美味しくて迷い箸しながら食べきれなかったごちそうを横目に酒もほどほどにしておやすみなさい。

パジャマにコートをはおって行った朝の海岸で最高級の貝殻も見つけたし本も一冊読んだし、気楽でよい旅だった。

2020年11月12日木曜日

背筋を伸ばし微動だにしない美女

先日偶然いただいた大相撲11月場所4日目のチケットをにぎりしめて国技館へ。
9月場所よりさらに配慮が行き届いているように感じながら売店を覗くと、なんと親方衆が売り子をしていた。呆然としてお釣りをもらうのを忘れ、若荒雄の不知火親方に呼び止められた。

わんぱく相撲でしか座ったことのない升席におそるおそる腰を下ろして周りを見回していると、しばらくして花道を挟んだ東側に武隈親方の豪栄道が現れた。映画「相撲道」を観たばかりなので余計に目は釘づけ、しかし今は髷こそあれど協会員のジャンパー姿。ふと気づくと花道奥に座っていたので何度か盗撮を試みるも、やはりためらわれてやめた。

幕下上位戦のころ、花道奥からえずく声が頻繁に聞こえた。咳込むならまだしも、オエ~ッとは如何に。一緒に観ていた方に、九重部屋の関取はわりと声出しますね、と言ったが苦笑いされた。席がよいせいか、関取衆の体が先場所より大きく見えたりイケメンで有名な呼出しさんがさらにイケメンに見えたり。
そして今場所話題の、中継で毎日見かける向正面溜席の謎の美女は、硬い床にも関わらずきちんと正座して背筋を伸ばして座っていた。
取組は手に汗握るきわどいものばかりで、お昼に食べたスパゲッティハンバーグもすっかり消えた。
一緒に相撲見した方は相撲にも相撲以外にも詳しく、帰り道は呼出の拓郎の話をしながら、このまま「ニューねこ正」コースかな、とドキドキしていると、私はあのお店に寄って帰りますと言うので、では私はあそこで一服して帰りますと頭を下げて別れた。
とか言って「ニューねこ正」の暖簾をくぐると、いつもの席におしぼりふたつ。
あれ、ひとりなの、と美人女将に言われて、ふられちゃいました、と席についた。
初対面に等しい人との相撲見、よく考えたら名前を聞くのを忘れていた。

2020年11月9日月曜日

久しぶりの「ぺろりレストラン」と「うとうと演芸ホール」

飲み友だちの好い人が営むレストランへ。
久しぶりに彼の顔が見れると喜ぶ飲み友だちの顔を見ているうちに緊張感が高まってきた。
あの灯りのお店だよ、と友だちの指差す方向を見ると、はたしてそこには友だちの好い人がいた。別にイケメンとかじゃないからね、と繰り返し聞かされていたが、なかなかどうして、とてもステキな人だった。
自分の好きな友だちの好い人がステキな人だとうれしくなる。しかもお料理もワインもおいしくて、たくさん食べてたくさん飲んでしまった。
次のバーでは、酔って映画「相撲道」と「電車を止めるな!」についてアツく語ってしまった。白ママが優しく聞いてくれるものだから調子に乗ってしまった。


その翌日は少しジョグして大相撲初日を観たのちに別の飲み友だちがスタッフをつとめる落語会へ。
(うとうと演芸ホールと違ってうとうとする間もなし)
今までは大御所すぎる噺家さんの落語会しか行ったことがなく、二ツ目さんくらいを聞いてみたいと常々思っていたところ教えてもらった落語会。というか独演会。
笑顔が楽しくて噺もおもしろかったその噺家さんは小太郎さん。常連さんと思われるお客さんの反応も含めてこれは好きだなぁと笑って笑って涙でマスクを濡らした日曜日の夜であった。

2020年11月7日土曜日

相撲道と大相撲

映画「相撲道」の冒頭は満員御礼の国技館。
老若男女が笑顔で大声で声援を送る、少し前までは見慣れた光景に涙がこぼれた。
豪栄道のやせがまんの美学に、豪栄道のファンだった通称・天国の「すべすべ温泉ねこぞの」のお姉さまの見る目がいかに確かだったかを思い知った。
また竜電の生真面目さや高田川親方の苦悩の末の稽古スタイルも、この映画がなかったら知るよしもなかった。他の部屋のものも観てみたいなぁ。伊勢ヶ濵部屋と荒汐部屋を特に観たい。

涙でマスクを濡らして「ニューねこ正」へ。
空腹ではないが、こんな夜は自宅では飲みたくないのさ。って前夜もそうだったような。いやその前の晩もそうか・・・。
席につくなり美人女将に「相撲道」の話しをしていたら、3つ隣にいた女性がひょいと顔を出して、私も昨日観ましたとひとこと。ここにも相撲好きのひとり酒場好きがいたのか。
その後常連さんからスゴい相撲話を聞かせてもらい酔いがまわった頃、先ほどの3つ隣の女性が、相撲観に行くなら◯日目のチケットがあるんですけどいりませんか、と急に声をかけてきた。うーん、その日は平日だし労働をサボってばかりだしなぁと悩んだのは1分ほど。
では月曜日にまたこのお店で、と彼女は帰宅したが数分後にまた現れてチケットを渡してくれた。

その後いつもすれ違いの呑み友だちがやってきて禁断のおかわり。数日後は彼女がスタッフをつとめる落語会。楽しみが多くなって舞い上がり、別れ際にじゃあ月曜日にね、と手を振ると、日曜日ですよ!と注意された。

その晩見た夢は、なくしたコンタクトレンズが出てきたり坂道で水が流れてきて川になったり川辺で遊ぶ人たちを眺めたりというものだったが、おねしょしなくてよかった。

2020年11月4日水曜日

つながる市は終わった

錦糸町パルコ無印良品での「つながる市」が無事に終了した。
平日の中日は労働のためお休みしてイレギュラーな参加だったが、なにからなにまで用意していただいた中での行商はらくちんで愉しかった。
最終日も友だちや労働の取引先のみなさんに妹&姪たち、たまに行く酒場のご夫婦などをはじめ、以前「ものコト市」でマッチをお求めいただいた方や通りすがりの方たちなど、本当にたくさんのみなさんに来ていただいた。ありがたい!今回撮影からお世話になった担当の方にも最後にお買い上げいただいてうれしかったなぁ。

変な汗をかきお昼を食べそこねてへとへとだったが、いただきものの大学いもを食べて奮起し酒場へ。
本当はやらねばいけない仕事があったのに。
次は同じ場所で縁起もの市。明日から本気出す。