2019年2月19日火曜日

bless You!ハセガワ

先日入手したばかりのCDを聴いていたら、あ、これ好きだ!という曲を発見。
リリックをチェックしたら、テーマを走ることに喩えたものであった。

この曲を脳内ヘビロテしながら走ることができたら、気持ちいいのだろうなぁ。
などと他人事のように考えながら、この数日間で何度ヘビロテしたことか。
1週間後は、マラソン大会。
ああ・・・


別の日。
おひさしぶりねの「おいてけ堀」で、大きなテーブルで相席になった。
ご年配の男女6人ほどだっただろうか。
各自1皿ずつお豆腐を頼んでおり、舌鼓を打っていた。
こちらもお豆腐をください、と注文すると、同じテーブルのみなさんがこちらに微笑んで頷いた。この感じ、小説で読んだことがある。

香港で入ったレストランで、黒社会のにおいのする老齢の男性がオーダーしていたウェルクという貝。主人公がマネして注文したら、その男性がこちらを見て微笑んで頷いた、といったシーン。
そもそもその貝はメニューに載っていない、おそろしく高価なものでお豆腐とはまったく異なるのだけれど、同じおいしいものを注文した者どうし、ようございますね、といった気持ちはよくわかる。

「ときに、ハセガワはどうなんだ」
「ああ、ハセガワね」
「ハセガワは、たしか・・・」

温奴の生姜にむせて、かつおぶしが喉をふさいだ。
ここにも「ハセガワさん」の知り合いが。
しかも、これまで出会った(というより盗み聞いた)方々と違って、ヨビステだ。
話題までは盗み聞きしなかったけれど、急に酔いがまわってきた。



深夜のラジオ番組を朝に聞くのが好きだ。
夜の空気をまとった声と音楽が、朝のせわしない時間になぜかしっくりする。
いつものように深夜のラジオ番組を朝聞いていたら、件のヘビロテ曲(※『両国のひと』ではない)が流れてきた。

こんな日は、きっといい一日になる。

2019年2月12日火曜日

雪の日に小豆を炊く

ぽっかりできた、自由な休日。

まずは惰眠をむさぼり、家事をこなして、長風呂。
酒のつまみ以外、ほとんどなにも入っていなかった冷蔵庫を食料で満たし、ていねいに料理をつくる。
途中ひと休みして、買ったばかりの文庫本を開く。
ラジオから好きな曲が流れる。
つぼみが大きくなってきた沈丁花の様子を見に、何度もベランダへ。

いただいた小豆を炊いたりなどして、約束の時間より少し早めに家を出る。
街に、体格のよい男の子があふれていると思ったら、「聖地」では白鵬杯をやっていた。
お互いにふんどしを締めあう子どもたちや、リラックスした表情の白鵬を眺めて、得した気分。

久しぶりによい時間を過ごした日のその晩は
会いたかったひとにいっぺんに会えて、おもわず深酒。


いつもすれ違いのあのひとも上階にいたらしいが、こんな酔っぱらい姿を見せるわけにはゆかず、この日もお目通しはかなわず。

2019年2月4日月曜日

わけもなく

わけもなく 家出したくてたまらない ひとり暮らしの家にいるのに(枡野浩一)
この句が頭から離れない時期があった。
今では、家出のことなど考える余地もない。



それはさておき
現在絶賛開催中のイベント「食のお座敷ブックマルシェ」
いつ行かれるのか不明ではあるけれど、必ず行くからそこで待ってろよ。
(誰に言っているのか)

マッチ売りの中年の新作は三点。
ねまちの名店「ぺろりべんとう」さん考案の、おべんとうノート。
表紙の包みをほどくと、三種類のおべんとうが現れる。


 しゃけとあまいたまご焼き、ポテトサラダのおべんとうに
えびフライとチャーハンのおべんとう
おいなりさんとのり巻きの助六べんとう
裏にはだじゃれサイン。
おわかりいただけただろうか。

記憶に残るおべんとうを記録して、すてきなおべんとうノートをつくってみてはいかが?
箸袋コレクションをこちらにまとめてもよいでしょう。


「食のお座敷ブックマルシェ」

2019年1月27日(日)~2月23日(土)
12:00~18:00(最終日~17:00)
※火曜水曜定休 ※2/11~2/20臨時休業
墨田区向島3-6-5 一軒家カフェikkA2F 甘夏書店