2018年4月27日金曜日

そしてまた走りだす

とても暑かった休日
いくつもの港とキャベツ畑を眺めて、のんびり走った。

大会前の試走会だったので
景色を愉しみながら、
おいしいものを食べながら、
ぺちゃくちゃ喋りながら、走った。

菜の花に似たむらさき色の花と藤棚、
道に干されたひじきとキャベツのにおい、
そして、ほんとうにうつくしい海!

ゴールしてから、とてもきれいな始発電車に乗って、銭湯へ。
「すべすべ温泉ねこぞの」では
風呂の中で酒を呑むことができるが、
この日は打ち上げまでぐっとがまん

・・・できずに、銭湯の休憩所で
生ビールで乾杯。
打ち上げまでの「つなぎ」の生ビールは
それはそれは、たまらなくおいしかった。
まぐろが有名なまちだけあって
適当に入った酒場のまぐろでさえも、ハイレベル。


二日酔いの翌日は、いつものマラソンレッスン。
とにかく全力で走ったため
前日のアルコールがすっきり抜けた。
さらに
その夜の迎え酒で完全にしらふになり、
あわててつくったマラソン仲間のTシャツが
あわてていたとはいえ、
あれこれちがった出来上がりであったことに
とても落ち込む。

2018年4月19日木曜日

本場所前の「相撲茶屋さばねこ」

めずらしく酒をあまり呑まずに、会食だけの夜。

家に帰って一杯呑むかぁ、と「相撲茶屋さばねこ」前を歩いていたら
「おつかれさまでございます」
ここの看板おにいさんが暖簾をしまいながら、声をかけてきた。

ああ、もう看板の時間なんですね、と言ったら
「どうですか、一杯呑んでいきませんか」
と誘われ、お言葉に甘えてイン。
小松菜の煮びたしやスナップえんどう、
骨までやわらかく煮たいわしなどを次々に出されて
ついつい腰を落ち着ける。

有線でかかっていた曲の歌手について
みんなでああだこうだ話したりなどしつつ、すっかり満腹になった。

「相撲茶屋さばねこ」で
あんなにゆったりした時間を過ごすことができたのは、
今が本場所中ではないから。
「相撲茶屋さばねこ」は、本来の相撲茶屋でもあるけれど、
ちゃんこ番だった元おすもうさんのつくる
おいしいお料理を食べることができるお店でもあるんですよ。

2018年4月18日水曜日

野蒜は、ねんぶる

港の売店で見つけた、ふるい本。
もの静かな小学生のおんなのこが、好みそうな本。
いつか陽当たりのよい窓辺で読みたいと思っていながら
なかなかそんな優雅な日は来ず
おさななじみにさそわれて、田舎の新酒発表会へ。

ほんとうは、桜のお花見に合わせてのイベントなのであるが
花見より、新酒より、
あつまったみんなの持ち寄るごちそうが愉しみ。
終わりかけの桜が花吹雪となって
おさななじみのつくった春のごちそうや
新酒のグラスにもふりそそぐ。

おさななじみは、手づくりのごちそうのほかに
山のふもとのお店で、春の山菜料理も、たくさんたのんでくれていた。
野蒜の天ぷらがおいしかったが、
野蒜を「ねんぶる」と呼ぶのは、方言でなく
自分だけであったことに驚いた。

いいもんだねぇ、とにやにやしていたら
翌日の地元紙の一面に、そのまぬけな顔がばっちり、写っていた。
ああ・・・

2018年4月4日水曜日

へそまがり

春なのに、冬の曲ばかり聴いたり
東北へ向かう車中で、関西が舞台の本を読んでみたり
朝起きぬけに、ねまちに行くことばかり考えたり
へそまがりなことばかりしている、
ねむたい春の日。

2018年4月2日月曜日

ツラの皮が厚いということ

怒涛の連続旅のしめくくりは、
自分史上最北の地。

朝食のおにぎりだけでは足りず
車内販売のサンドイッチをねらうも、
無念の売り切れ。
到着までには、まだあと数時間。
そんなときに、このブックカバーは、罪であった。
ということで、禁じていた
朝シャンならぬ朝ワインを決めてしまった。

昼には
最近気に入っている陶器のアトリエにて
勧められるままに、地酒の新酒をいただいてしまった。
青いなまはげが持つ桶には
右手に持つ包丁で剥いだ、
なまけものの顔の皮を入れるらしい。
つまり
あの桶には私のツラの皮が・・・


へらへら酔っている間もなく
陶器の絵付けをしますよ!と言われたので、
酔いがまわる手前の状態で
妙な汗をかきながら、なんとか描いた。
焼きあがりは、来月。
昨年の仕事を終えた、なまはげの服は
アトリエの隣の神社で
おきつねさまたちが着ていた。
電信柱も、着ていた。




その地でお店をやっている友だちと
アトリエに送り迎えまでしてくだすった陶芸家と
おいしいパンや焼き菓子をつくる方とで、
めずらしい山菜や新酒をいただく。
いつも必ず二日酔いになる友だちの酒量が少なかったのは
翌日のお鮨のため。
つられて私の酒量もひかえめに。

翌日は行きたかった地へ連れていってもらい、
あこがれの版画家の作品を観たり
おいしいお鮨を唸りながらいただいたり
昼から新酒をいただいたり。

帰りの電車では、座ると同時に
ひとり宴会開始。


なまけものの厚い厚いツラの皮は、
もう薄くなったかしらん。