2019年5月21日火曜日

きゅうりの相撲見

〽きゅうりのスモミ(相撲見)は聞いたけど
かぼちゃのスモミはワシャ知らぬ

相撲を観に行くと決まってから、この相撲甚句が頭から離れなかった。


大相撲五月場所中日。
御嶽海と同郷(=自分もだ)の友だち3人は初国技館、初本場所観戦。
国技館に入る前から2人のテンションはアガっており、もう1人に至っては午前中から観戦していたらしく、昼に逢ったときには既に赤い顔をしていた。
いきあたりばったりの私にはめずらしく、お茶屋さんに力士弁当も予約済み。
お茶屋さんの名前は「さばねこ」ではなく「ハセガワ家」さんだった。
休場している白鵬弁当を頼んで全勝中の(土曜日までは)鶴竜弁当を頼まなかったのは痛恨のミスだったが、新大関・貴景勝弁当はなかなかおいしかった。

昼酒はなるべく避けていたけれど、今日ばかりはいいでしょう、とビール等を担いで行ったら、友だちは酒瓶を担いできていた。
今日はきっとよく食べよく呑むだろう、と朝ランをキメておいてよかった。

九重部屋の塩ちゃんこから始まって力士弁当(Withビール1本)、友だち持参のおつまみをひっきりなしにつまみ(With今錦ちびりちびり)、前の席の知り合いの子をつまみにビールをもう1本・・・前頭の取組が始まる前にこっくりこっくり船をこぎ始めたのは、午前中から観戦していた通称パパ。

全員が応援していた高安や栃の心、その晩顔を合わせる予定の未亡人会会長が後援している阿炎、その晩行く予定のお店のお兄さんに似ている照強などなど、好きな関取がほぼ全員勝って、興奮のボルテージはMAX。気付いたら1本空いていた今錦。
昼から食べて飲んだくれて大騒ぎしたせいで「ニューねこ正」ではさほど飲めなかった。
(とはいえ、規定量はきっちり飲んだけどさ)
翌日相撲観戦するという板前さんは、とびきりの刺し盛をつくってくれたし、美人女将は気合の入った焼鳥を焼いてくれた。照強似のお兄さんや未亡人会会長・副会長と祝福の言葉をかわし、熱狂の一日は終わった。


帰宅して友だちがおみやげにくれたタッパーウェアを開けたら、以前連れていってもらったすてきなバーでこれおいしい!と(私が)大騒ぎした、ひたし豆と、たけのこごはん。
満腹でふぅふぅいってたのに、ちょっと味見のつもりが・・・あああぁぁ・・・・

2019年5月17日金曜日

落としものは何処

あれからもう1週間近く経つというのに、まだ興奮が醒めない。

ふと気づけば「〽愛はおしゃれじゃな~い」とくちずさんでおり、夕暮れどきに歩いていると、心地よかったあのときの風を思い出す。
タオルもサングラスも帽子も鍵も、やさしさも落としていない。
ただ、頭のねじをいくつか落としてしまったようだ。



聞いていたラジオがおもしろくて、帰り道に迷子になった。
ここはどこ?と踵を返すと、朝たまに通る道であった。
逆に歩いていただけなのに、どこまで方向音痴なんだ。
誰も見ていないのに恥ずかしくなって、もくもくと歩いて思わずいつもの酒場にイン。
酒場には、ここのところよく隣り合わせるプロ雀士。

こないだあすこに座ったとき、なに話したっけ?
う~ん、なんでしたっけ。
なんだっけね、思い出せなくてさ。
え~と、え~と

どうせたいした話しなんてしていない。
アハアハ笑っていたのだけ覚えている。
しかし、あの晩はさほど酔っていなかったというのに、なにも覚えていないとは。
頭のねじをいくつも落としたこの頭には、なにが残っているのか。

それは、楽しかった約1週間前のことだけ。

2019年5月16日木曜日

わからないことばかり

毎朝歩くコースのとある場所に、定期的に落ちているモノがある。
なぜいつもここに、これが落ちているのだろう、と思う。

それは、ヘアピース。
ほんのぽっちりの、ヘアピースなのだ。

「サロン・ド・こけし」のマダムに伝えたら、なんと言うだろう。
身だしなみアイテムのひとつだから、さぞかし困っているでしょうね、とか?
 「MOD BARBERこけし」の店主には、間違っても言えないな。
だってヘアピースなんて、MODじゃないもの。多分。
そもそも、男性のものなのか女性のものなのかも不明だ。
もっというと、使い方も不明。



毎朝歩くコースのとある場所に今年もそろそろ開きそうな、アーティチョークに似たつぼみの花。
あざみを5倍くらいに拡大したようなこの花の名前も、不明だ。

2019年5月15日水曜日

なぜか「Change the world」から始まった人間交差点2019

去年のOPは「Careless Whisper」で、なぜなんだと思いながら入場したなぁ。
朝のお台場で流れるあのサックス、深夜のバー感はなんともいえなかったが、今年もクラプトンのギターが聴こえたとたんに笑いがこみあげてきた。
伝説の、といわれている去年のどしゃ降りフェスとはうってかわって、今年はほどよいお天気。朝ビールから始めて、HIPHOP体操第3もキメた。
さらにずっと行きたかった「スナック玉ちゃん」でドバイ割りをキメたり、聖徳太子フリースタイルをナマで見てシビれたり、高校生のときに好きで好きでたまらなかったあの人をナマでライブで見て倒れそうになったりして「合法的に」トんだ夜。
あれは夢?



酒は抜けているのにうっかり電車を降り過ごし、長い時間をかけて帰宅。
神田祭帰りの法被姿のひとたちが、何度信号が変わっても渡らずに笑い合っている。
祭りのあとのさびしさがいやだから、帰りたくないんだよねぇ。


帰り道もずっとiPodを聴いていたので、祭り気分が続いている。
既に深い時間帯。唐突にお弁当のおかずをつくり始める。
早く寝ればいいのに、と内心思いながらも、いつもより細くせん切り。

2019年5月10日金曜日

文太のつぶやき

ひどいめに遭った。
大型連休だとかで帰ってきていたあいつは、ワシの駿足ハード散歩に付き合ってくれるいいやつだと思っていたのだが、とんでもないやつだった。


それは、あたたかい陽射しの降りそそぐ気持ちのよい朝だった。


前日の山登りと深酒にもかかわらず、あいつはワシを散歩に連れ出した。
思慮深いワシは、筋肉痛と二日酔いのあいつをおもんぱかって、とっておきのコースへ案内した。
そこに深くて流れの早い用水路があった。
あさはかなあいつは、そこへワシが飛びこむように仕向けたのだ。


ワシは川に入って水を飲みながら歩くのが好きだ。
ただしそれは浅い川にかぎる。
なぜならワシは、泳げないからだ。


おぼれそうになりながらも、必死に犬かきで応戦するワシを助けもせずに、あいつは、あの馬鹿は、あらぁと阿呆みたいにクチを開けて見ていたのだ。
その目はイエスタデイライスのように濁った目であった。
ほうほうのていで用水路から脱出したずぶぬれのワシは、放心状態でしばらく遠くを見ていた。
それをあの馬鹿は・・・
あのスットコドッコイは・・・



文太くんって泳げないんだねぇ、ショックで茫然としちゃって、などとおもしろおかしく触れ回りおった。
ワシのオトコの沽券が・・・
むろん、あいつは家族や同級生らにひどい!と責められたらしいがあたりまえだ。
あのようなバカたれライスは、ウン10年ぶりに行くと言っていた夏山登山で、けむりきのこでも踏んづければよいのだ。



※けむりきのことは、ほこりたけのこと。
踏んづけると、けむり(ほこり)が出るのです。
こんなおいしそうな姿はしていないし、もちろん食べることはできない。
大きくなる前の柿の実に、かたちが似てるかな。

2019年5月9日木曜日

スパゲッティハンバーグのひみつ

幼なじみが建てた別宅はためいきが出るほどすてきだ。実際に、ためいきが止まらなかった。予定になかった「愛しのあのひと」(とふたりで呼んでいる)こと、お気に入りのお店のうなぎを食べて、さらにすてきなお店をはしご酒。

幼なじみの別宅のあるまちは、思い出のあるまち。
の、はずだったが、あれからもうウン十年。思い出の名残は皆無であった。


「ぺろりレストラン」の看板メニュー、スパゲッティハンバーグが誕生したのも、料理人の思い出から。
もう何度聞いたかしれないけれど、何度聞いてもせつない料理人の初デート。


こぢんまりしたそのレストランは、料理人が必死で調べたお店。
そのお店でふたりが選んだのは、スパゲッティミートソース。とてもおいしいと彼は思ったのだけれど、彼女は半分残していた。
気に入ってもらえなかったのかな、と彼はがっかりして、それはにがい思い出になったが、そこから長い月日を経てスパゲッティハンバーグと「ぺろりレストラン」が生まれたのだ。

彼女もきっとおいしいと思ったに違いないですよ、初デートで胸がいっぱいで食べられなかっただけだと思うんです、と料理人に言いたいけれど、まだ言っていない。

2019年5月7日火曜日

目覚めても今日

連休明け、まだ暗いうちに目が醒めた。
ずいぶん早起きしたみたいだけれど、5時前くらいかな、と時計を見ると、なんとまだ24時前であった。

いったい何時に寝たのか自分。
もうそんな年ごろになってしまったのか自分。

しばらく眠れそうにないので、上着をひっかけて出かけることにする。
連休最終日は駅伝大会で、そうだ、その後に青空宴会で、モノも言えないほど飲んだのだった。約10日ぶりの真夜中の両国はなんだか新鮮であった。

眠れない夜はないけれど、二度寝できない夜ってのもあるんだな、と感心しつつ、ぶらぶら歩く。



1年ぶりに上京してきた友を囲んでの肉パーティから始まって、駅伝大会で終わった連休。毎日いろいろありすぎて、まさにリア充であった。

まったくクチをきかなかった同級生とは2度朝ランをし、同じくまったくクチをきかなかった別の同級生とともに山を登って走って下りて温泉につかって蕎麦をたぐったり。
さらにその晩は、保育園から中学校まで一緒だった同級生たちとも再会。
はたまた、高校生のときに隣のクラスだった、やはりクチをきいたことのなかった彼が選挙に出馬していたことも、なぜか隣で飲んでいたことも、とにかくシュールでしかなかった。

早く帰って寝なくては、と真夜中なのに素面で、実にへんてこな時間であった。