2022年10月31日月曜日

ぺろり弁当はおいしい

先日ガールスカウトをやっている姪について大勢で森へ行ったとき、涼しい森の中で妹お手製のお弁当を食べた。
人のつくったお弁当を食べるなんていつ以来だろう。しかも初めての妹お手製のお弁当。自分でつくったものと違って気持ちがつまっているようで本当に美味しかった。

久しぶりにお弁当(とは呼べそうにない雑なもの)をつくって公園で食べた。
無数の銀杏が落ちてあの強烈な匂いをまきちらしていたが、日当たりのよいベンチで食べたので美味しかった。食後に読んだ「喫茶柘榴」の一編もその場所に合っていてなんともよかった。

買ったお弁当には好きでないものもいらないものも入っているけれど「ぺろり弁当」には無駄なおかずが入っていなくて最後まで全部美味しい。
なんでもない日にこそ「ぺろり弁当」を。

かあさん、しばらくお弁当つくってないわね。

2022年10月25日火曜日

好きなんだよ

早朝から待ち合せて走った日曜日。
来月に迫ったMINATOシティハーフのコース確認と試走。天気の良い日曜日の虎ノ門はいつもと違う顔でのんびりしていた。折り返しが多くあまり好きでない日比谷通りも途中で曲がるし、なによりハーフだからと途中まで気持ちよく走ったが途中友だちの足が攣ったためにショートカット。それからやはり来月のRHYMESTERのライブのチケット申し込みのためにスマホとにらめっこ。私は箸にも棒にもかからなかったが幼なじみがチケットをゲットしてくれた。ありがたい。
夕方は幼なじみとそのボーイフンド氏と待ち合わせて、初めてのクレイジーケンバンドのワンマンライブへ。景気づけに寄った酒場で、もしかしてRHYMESTERが出てきちゃったりして、などと愚にもつかない話をしたのも忘れてCKBの世界にどっぷり。思えばSEからしてかっこよかった。
この日急遽ドラムとして入った方はCKBの曲を知らなかったらしいが、突然セットリストにない曲を始める剣さんの口伝えでの数秒の説明にすぐ反応して演奏しているのには驚いた。それも何曲も。他のメンバーもそうで、これがプロなんだなぁと感動した。
夢のように時間は過ぎて、剣さんが、おや、あと一曲だと言った時には心から驚いた。まだ3曲終わったくらいの気持ちだよねと幼なじみと言い合っているうちにアンコール。CKBが歌っている西原商会の社歌が始まりふたりでキャーキャー盛り上がる。最近RHYMESTERがさらに上乗せしたこの曲、ラップの箇所になるとつい口ずさんでしまうよねと彼女に言おうとした瞬間、ステージ下手からグリーンの衣裳の三人が飛び出してきた。まさかのRHYMESTERであった。悲鳴に似た声が出て支えあう私たち。今でも思い出すだけで震える瞬間。改めて「世界、西原商会の世界」が始まり、続いてあの曲へ。イントロだけで腰がくだけてまた支えあう私たち。思えばこのコラボはコロナ禍直前にふたりで行ったRADIO EXPO以来で、下衆な歌詞なのにカッコよくて感動して、朝走ったときよりはるかに汗だくに。
それからまたCKBの世界に引き戻され、あっという間に終わってしまった。と思ったら、最後の最後に剣さんが手招きしてまた三人がやってきた。
シークレットゲストでRHYMESTERが出てきたこともうれしかったけれど、とにかくCKBのライブはおもしろくて今でも頭を「ドバイ」のフレーズが回っている。
なんてすてきな大人たちだろう。
「あ、やるときゃやらなきゃだめなのよ」は、かあさんのためにある曲ね。

2022年10月21日金曜日

両国図書館の手ぬぐい

本当は先週金曜日までに完成するはずだった「両国図書館」の手ぬぐいが完成。
本を読みながらお酒を飲める場所はどこにでもあるけれど、好きな本の好きな箇所をふと思い出したとき、しかもその本が手元にないとき
「両国図書館」に来たら必ず見つかるんです。
繰り返し同じ本を読むのが好きなあなたにどうぞ。
かあさんは、トイレと布団にぼろぼろの本を常に置いています。

2022年10月18日火曜日

匂いについて再び・ねまちの手ぬぐい

耳鼻科の薬をきちんと飲んでいるせいか秋のせいか、ささいな匂いに敏感になった。
どこかの家でつくっている炒めものの匂いに記憶の蓋が開いて、これは実家を出て寮に住んでいたときの記憶だと思った。日が落ちて家路を急ぐ途中で嗅いだ匂い。炒めものはきっとソーセージにキャベツ。いつも誰かが調理場で料理していた。
カレーかシチューをつくっている途中の匂いもしみじみよいものだ。あとは2度めのきんもくせいの匂い。

年に一度ほど会う友だちと3人で待ち合わせて印旛沼を走った。昨年走ったときはひとりで、そして初夏だった。今年の秋の印旛沼は曇り空で走りやすく、雨上がりのあぜ道の匂い。たくさんのコスモスが咲き乱れていてボートやカヤックに乗る人たちもいてにぎやかだった。とりとめのない話をしながら走り終えてお風呂に入りお昼を食べてまたとりとめのない話。2度めのお風呂に入っているうちに空は晴れていた。この日は会ったとき3人とも弱っていたが、帰る頃には元気になっていた。

私が弱っていたのは単に寝不足だったからで、それは夜なべして手ぬぐいの絵を描いていたから。下絵はなかなか浮かばないけれど描くのは楽しくていつも午前さま。そんな深夜を越えた時間は、わくわくする匂い。今回は、美を追及するこけしグループの手ぬぐい。ヘアスタイルやまつげはもちろんのこと、MODなスタイルならなんでも相談にのってくれる心強いマダムたちにはいつもお世話になっております。
うっすら飛んでいるのは「サロン・ド・こけし」「MOD BARBERこけし」のイメージの花であるブラシの木の花。
納品した翌日にお買い上げくだすったそこのあなた、ありがとうございました。
もう1枚も、明日あたり完成かもね。

2022年10月12日水曜日

ミートソース!ミートソース!

通りかかった「ぺろりレストラン」でメニューを見ていたらお腹が鳴ったので迷わずイン。

発行が遅れたフリーペーパー「深川福々」を配布している最中だったがこの後は幸せなことに予定がなくてこうした寄り道もできたのだ。
しばらく食べていない焼きそばサラダもいいがやはりここはミートソースでしょうと注文。額装された平成26年の大相撲の大入り袋を眺めているうちにやってきたそれは少々焦げている麺がおいしそうで、まったくもって好みの風貌。
ひとくち食べたら懐かしい味。これは間違いなく子どもの頃に食べたデパートの食堂のスパゲッティハンバーグのミートソース。タバスコも粉チーズもかけずにぺろりと平らげた。(ぺろりレストランですからね)
夜なべして描いてる手ぬぐいができあがったら、また食べに行ってもいいんじゃない。

2022年10月7日金曜日

秋のおかん便

折々に幼なじみが送ってくれる、通称・おかん便が届いた。中身が、よくわかってるうれしいものばかりだからおかん便。
今回は信州でしかまだつくっていないというクイーンルージュというぶどうや珍しい桃(プラム)、大粒の巨峰にブラックビート、懐かしい秋映えをはじめとしたりんごに梨などなどの信州の豪華フルーツたちの中に、幼なじみのお母さんお手製の佃煮が2種類。幼なじみとそのお母さんは顔もそっくりだがお料理上手なところも似たのだなぁと改めて感心。夜のお絵描き後の晩酌のおともに大事にいただくことにしよう。
クイーンルージュという初めてのぶどうはとても甘くて甘くて、むかし雪降りの中食べた、枝に3粒ほどついていたぶどうを思い出した。

「ニューねこ正」で今年初めてのさんま。
初物のときはメニューの短冊に「小さいです」と書き添えてあって確かに小さかったが2度めのこの日のさんまは少し大きかった。年々小さくなってるしうちのさんまにしたらこれでもかなり小さいんだけどね、と美人女将。さっき常連さんに、これはさよりかしらって言われたよと笑った。
いつの間にか、今年も秋になった。
しみじみしてないで、早くごはんにして!