2019年11月29日金曜日

ひさしぶりのマジックアワー

完璧に晴れの予報の朝、気合いを入れて早朝ジョグへ。
寝起きで寒さがよくわからないまま万年橋から隅田川テラスへ下りると欄干にサギたち。
大きめのシラサギと、あとはゴイサギかなと思ったが後で図鑑で調べてみたら、当たりであった。
桜並木にさしかかると、何をするでもなくおじいさんがベンチに座っている。おじいさんの視線の先にはマジックアワー。よい場所を知っているんだなぁと畏怖の念を抱いた。
夜が明けて行きかう人が増えてきたので、iPodのイヤホンを装着、走りながら聴きたかった曲をスタート。何度も何度も聴いている「マクガフィン」はコーラスが妙に小さく聞こえたが、それは家で歌っているときの自分のコーラスが大きいからだと気づいた。


会社で食べる朝食を用意したのに、足が自然に早朝ソバへ。
鼻水をすすりながら気持ちよく徒歩出勤、といきたいところだったが時間がなかったため空港へ行くバスのターミナルを横目に東京駅まで歩く。

ところで
懸念だった来年の手帳が完成した。
飲みに行くとき季節の魚を確認するために、季節ごとの魚を配置。
表紙は春夏の魚と、昔働いていた生活選手のタグを拝借。
裏表紙は秋冬の魚と、義兄のお店で大量入手していた音符のアップリケ。
月ごとに、色味が好きなむかしむかしの料理本の写真を拝借。


これで心置きなく旅に出ることができる。
飛行機に乗るのはかなり久しぶり。
はとエアラインにはしょっちゅう乗っているから、いろいろは鍛えられている。

2019年11月26日火曜日

雨の土曜日

思い立って美容院へ。
もう25年以上のお付き合いになる、少し離れた場所のお店。
こちらのオーナーは「サロン・ド・こけし」のマダムとは異なり、おとなしそうな見た目なのにはっきりした人で、その腕前はもちろん、個人的にも信頼している。
今までもなにかと相談したことはあったけれど、そのとき困っていたことを話のついでに相談したら、あれよあれよと解決に導いてくれた。
話に夢中になっているうちにヘアスタイルもきれいに整えてくれて、うれしい気持ちで大雨の中、初めて行く場所へ向かった。
それは年に一度、コーヒー屋さんでの秋の収穫祭でご一緒するアーティストの個展を行っているべつのコーヒー屋さん。
急に連絡したので用事があるとのことで彼女には会えなかった。でもいいのいいの、作品が見れたらいいんです。
お店に入る前にぐるっとまわりを歩くと、外から見える場所に2枚の油絵。彼女の作品だ、と傘をさしたまま見入る。
お店に入って中を見まわすと、カウンター上部の壁に描かれたチョークアートも彼女の手によるものくさい。なるほど、外の作品とこの絵が個展ということなのか。

シックな店内をきょろきょろ、うろうろしていると、○○ちゃんのお友だちのマッチ作家さんですか?とお店の方に声をかけられた。は、はい、と消え入りそうな声で答えると、赤毛のおかっぱのマッチ作家さんが来るから、とだけ彼女から聞いていたので、とお店の方は笑った。そういえばお互い名前を知らなかった。
おいしいコーヒーをいただきながらのんびり過ごし、お勘定をする段になって、奥の扉の向こうにギャラリーを発見。あやうく彼女の作品すべてを見ずに帰るところだった。

キャンバスだけでなく段ボールや茶紙にも描かれた彼女の絵は、たまに会うときに見かけるいたずら描きのようなスケッチを思い出させた。絵にはその人が出るんだなぁ。自由で元気がみなぎる絵を見て、ここへ来てよかったと思った。

このお店のブレンドに横綱ブレンドというのがあったので(稀勢の里の故郷だからだろう)それをおみやげにして次に向かうは明日一緒にマラソン大会を走る姪の待つ家。
「はとエアライン」でピュッと行きたいところだったが、雨の日は運休なんです。
荷物を少なめにして、お気に入りのレインコートとブーツ、傘で歩きましょう。

ONCE AGAINをONCE AGAIN

リキッドルームといえば新宿だったが、今は恵比寿。
香月といえば恵比寿だったが、今は六本木。
47都道府県ツアー39箇所めの東京公演で宇多丸さんがそう言ってDさんから古いよ、いつの話だよ、と言われていたが実は私もまったく古かった。
以前は職場も家も恵比寿でリキッドルームは新宿だったし、香月は仕事で遅くなったときに先輩とよく行ったものだ。この日はRHYMESTERが東京へライブしにやってきた(帰ってきた)ので、午前中姪っ子とマラソン大会で走ったあとに急いで向かった。
今回は東京ということもあり、歓声がいつもよりものすごく大きかった。
1曲めからKOHEI JAPANが出てきたときは驚いたが、この日は怒濤の豪華ゲストで特にもう、ジブさんやキエるマキュウが出てきたときには興奮のるつぼ。私的にはBOY KENが出てきた「隣の芝生にホールインワン」がたまらなかった。リリックはアレだけど、あの声が忘れられない。

汗を滝のように流し、涙をボタボタ流し、体感時間20分ほどで夢のような時間は終わった。追い出しの「マクガフィン」は自然に口ずさめるほど覚えた。

帰宅後、今までにない疲れを感じて、でも興奮で眠れず、ワインに口をつけては部屋をうろうろ。
どんなに楽しいことが続いても、こんなことはなかった。
翌日は大寝坊、仕事はなんとか終えたが心ここにあらず。
帰りに飲みに寄った「おいてけ掘」でようやく正気を取り戻した。

2019年11月22日金曜日

よふかしして早起きもする

二日酔いの友だちと待ち合わせして、またも早朝ソバ。お店こそ違うが3日連続。
まったく俺って、そばとか、そばとか、好きだよなぁ・・・と、新さんのように背景に波を背負って小雨の中を歩く。
注文を受けてから手際よく揚げるごぼ天と茹でたてのおそば、そしてやさしい味のおつゆはおいしい。二日酔いの友だちはかけそばをありがたい、と完食。

友だちと別れて、寄り道しながらのんびり徒歩出勤。
早朝、好きなおそば屋さんに寄るとやる気がみなぎる。

歩きながら、先日の「アフター6ジャンクション」の、タイのダンスミュージック・サイヨー特集をタイムフリーで聞く。サイヨーは腰を落として膝を入れ、とにかく低く低く踊るのがクールらしいが、細かいことはいいから楽しもう!という音楽が、みなぎる朝にふさわしくてタイのDJがプチャヘンザッと言うたび手を上げそうになる。
今週は早朝によく活動した。
これからますます寒さが強まるが、夜明けが遅くなればマジックアワーの時間に立ち会える可能性大だし、早朝営業のお店を新しく発見したり散歩中のかわいこちゃん(犬)たちとも顔見知りになれるかもしれないので、できるだけ早起きをこころがけよう。
お酒はひかえめにな。

2019年11月20日水曜日

あわてんなメーン

魚が食べたくて「ニューねこ正」へ参上。
特等席も空いておりホッとして腰を下ろすと、晩秋から初冬のメニューに変わっており
お刺身も焼き魚も牡蠣もベストメンバーがそろってた。
牡蠣は昨夜もいただいたけれどここのフライは外せないしあじフライもいいし、などと唸っていると美人女将がこっそり合い盛りにしてくれた。それからかぼすブリの刺身とたまたま入手できたというこの時期にはめずらしいスナップえんどう。先日食べそこねたさんまもおいしそうだったが満腹で断念。
美人女将に先日行った銚子の話などをしながらすっかり温まっていたら、二階からなにやら言い争う男女が下りてきた。
そういえば、お勘定のときに持ち合わせの足りなかった(らしい)男に女が怒り出し、男と扉(鉄製)を蹴るのをこのお店で見たことがある。先の男女がそれで言い争っていたかどうかは不明だが、なぜかバツが悪くなり隠れて女将と笑った。

お勘定で言い争った経験はないが、危うく食い逃げ犯になるところだったことが三度ある。
あるときはフンド氏が持ち合わせが少ないと言うので私がお勘定を、と思ったら財布を家に忘れていた。このときはフンド氏を人質にして財布を取りに家へ走った。
またあるときも、ソロで飲っていてお勘定をお願いしようとしたら財布を家に忘れたことに気付き、金目のものは持っていなかったので携帯電話をモノ質にして全力で家へ走った。息を切らしてお店に戻ると大将がおかえり、と一杯ついでくれた。
またあるときには、妹一家とさんざん食べて飲んでごちそうさま、と品よく店を出たところで大将から名前を呼ばれて振り向くと、大将の気まずそうな表情から支払いをビタイチしていなかったことに気付いた。

今後はこのようなことがないようにしたい。

2019年11月19日火曜日

寝坊する夢を5回も見た朝

まだ暗い雨上がりの朝6時前、寝坊する夢を5回も見たのちに待ち合わせ場所へ走る。
先日初対面の人を交えた三人で大酒を飲んだ際に、週イチで朝ランしようよ、ということになったのだ。
通りがかった早朝開店のお蕎麦屋さんは早くもにぎわっていた。
マジックアワーが終わった頃、ねぼけまなこの三人は曇り空を軽く走り出した。
こんな早い時間に誰かと喋りながら走るのは初めてで愉しい。距離は短めでも気持ちよく走り終え、出勤の支度をして早朝ソバへ急ぐ。早朝ジョグをしたら早朝ソバへ行くとカラダが覚えてしまったようだ。
ひっきりなしにお客さんが入れ替わるこの早朝ソバ屋さんだが、せわしない空気はまるでない。
常連とおぼしきおじさんがやってきて、ねぎたくさんね!と言って背広のポケットからパックの納豆を取り出した。
このおじさんはこれからなにを食べるのだろうとソバを啜りながら注目していると、あと歯が痛くなるくらい冷たいソバちょうだい、とおじさんは納豆をかきまぜ始めた。なんでもないふうにおばさんがハイよ、と差し出したソバにうれしそうに納豆とねぎをぶちこむおじさん。なるほど、持ち込みカスタムか。

そんなに抱えてないで、置いてゆっくり食べたらどう?不意におばさんに声をかけられてわが身を見ると、バッグをななめ掛けにして大判のストールを脇に抱え左腕にはお弁当を入れたトートをかけたまま、どんぶりを抱えていた。
たしかに、このゆったりしたお蕎麦屋さんでこの格好はないよな、と自分のせっかちさを反省して、残りのソバはゆっくりいただいた。

ごちそうさん、と出てゆくお客さんに、いってらっしゃいと言ってくれるのもこのお店の好きなところだけれど、よく見ているとお疲れさま、と言っていることもある。夜勤明けにここで朝食をとる人を覚えているんだなぁ、とますますこのお店が好きになった。

お蕎麦屋さんを出てこの日は別ルートを歩いた。周りはみなコートの前をかきあわせたりマフラーを巻いたりしているのに、ひとり汗を拭き拭きセーター一丁で大股で歩く。
BGMをシャッフルに任せたら梅田サイファーの「マジでハイ」が始まった。ソバのせいではない新しい汗が生まれて、歩く速度はますます上がった。

2019年11月18日月曜日

スキマだらけでアソビだらけでユトリだらけで流れ任せでいこう

近所の友だちと毎度おなじみの酒場へ登場。
その晩は初対面のひとと三人。
いささか緊張したはずだが、途中からピッチとテンションがアガッて何十杯飲んだのか、女将にたくさん飲んだわね、と言われた。かばんの中にプロテインバーが入っていたのはなぜなのか。

翌朝はのんびりLSDをするつもりだったが眠くて起きられず。こんな日もあるさ、と開き直りあと少しで読み終わる小説を開き、平三さん(主人公)にお付き合いする。

念入りに支度して向かったのはRHYMESTERのライブ。
フロア中央のど真ん中でクアーズを舐めながらかすかなSEに耳を傾けていると、照明が落ちSEの音量が大きくなるにつれて歓声が大きくなるあの大好きな瞬間がやってきた。

先月の松本でのライブとまた違ってこの日のライブは現在からデビュー当時へさかのぼっていくセットリスト。
いつもゆるく聴いていたあの曲のリリックが刺さり、この日特に力が入っていたという照明に照らされるメンバーが神がかり的にカッコよくて涙と汗が吹き出したがゲストのKOHEI JAPANの「涙が止まりません」には脱力。
体感時間30分ほどでライブが終わり現実の世界に戻ってゆくあの時間がやってきた。さあ帰るか、と出口に向かおうとすると耳に入ってきた靖幸の声。「マクガフィン」だ。
この曲を聴かずに帰れるわけがない。足を一歩踏み出したまま静止して最後まで聴いて幸せな気分で帰途についた。

その翌日はまったく練習できていなかったマラソン。「銚子さんまマラソン」へ。
早朝の電車から見えた朝焼けがきれいで、大好きな千葉へ行けるのもうれしくて気分がアガる。
いわしのつみれ汁で舌を焼き、今回は音楽を聴きながらいつもより気楽にスタート。つらくなると「予定は未定で。」のリリックを思い出してペースを落とし、かわいい犬が応援に駆り出されているのを見ると色目を使い、暖かな日差しを浴びてきれいな海をながめてのんびり走る。さんまマラソンなので頭にさんまをつけて走っている人もちらほらいて、その後ろをかつおが追っていく。かつお、がんばれ!の声援に、さんまだけに早いんですよ、とかつおがぼやきながら走っていくのも楽しい。
結局今年もさんまは食べずじまいだったが、完走後のトマトが美味しくて18個も食べた。
この日2杯めのいわしのつみれ汁と犬吠ホワイトでおつかれさま。

のはずが、この日は友だちのご主人がいいところへ連れていってくれるということで、今年はマラソンに出られなかったご主人のクルマに乗り込む。快適だ。これだけでも快適なのに、そうだこれ開けて、とクーラーボックスを渡される。中には缶ビールがぎっしり。友だちは下戸だしご主人は運転があるので恐縮しながらいただく。快適だ。これだけでも快適なのに、去年三人で行った銭湯まで連れていってくれた。
番台のおじさんも、電気が感じられない電気風呂もそのままでうれしくなった。本当は今年もここへ来たかったのだ。
文句なしにさっぱりして下足箱から靴を出すと、すごいタイミングでご主人カーがやってきた。快適だ。これだけでも快適なのに、そこの神社の近くにいいお店があって、とまだ熱いおでんと焼きそばを渡された。好きなものばかりな上においしくて、さらにご主人から聞くその神社とお店の話がおもしろくて、今度はマラソン抜きで来ようと決意。

対向車があったらどうにもならない細い山道をくねくねのぼって下りると、谷合に広がる田んぼとそこの小川で釣り糸を垂れる人たち、それと小さな看板。
着いたのは、松山庭園美術館。

広い敷地内には展示室や喫茶スペース、茶室などもあり、オーナーの作品が意外にアバンギャルドで、それがここの特別感にぴったりだった。
紅葉が半分ほど始まっていて、こまめに打ち水していると思われるきれいな庭園は森閑としている。不意に現れるねこたちはみな毛並がよくて機敏でほどよく人馴れしており、大事にされてるんだな、とわかった。
なのに写真を撮る習慣のない私はこんな写真しか撮っておらず。

友だち夫婦は夫婦そろってステキなひとだが、それにしてもこんなすてきな場所に連れてきてくれるとは。訪れた季節も時間も、このときが一番よかったのではないかと思われた。おみやげに小さなモミジの葉を拾った。

駅でご主人カーを降りるとき、感激しすぎて通りいっぺんなお礼しか言えないでいるとご主人は、そうだこれ持っていったら、と冷えた缶ビールを渡してくれた。飲んじゃうから荷物にはならないでしょう、と言われ、よくわかってらっしゃる、と唸った。
周囲によい人たちが多すぎて、どうやってお礼を言ったらよいのか、どうしたらこの気持ちを伝えることができるのか、惑わないはずの40も後半なのにわからない。
初めて来たまちの夕焼けを見送りながら3本めのビールを開けた。そういえばこの日はハーフマラソンを走ったのだった。

2019年11月15日金曜日

ガッデーム!

読んでいる長編小説の、えらいことになってきた平三さん(主人公)には付き合いきれず、かなり早めに就寝した夜。
数日後に迫っているハーフマラソン大会のために早朝ジョグする気持ちは起きなくても、早朝ソバのためなら早朝ジョグできそうな予感。
予感は的中、いつもより早く起きることができて、まだ暗い中をのろのろ走りだした。
既に営業しているお蕎麦屋さんにはまだお客さんはいなかった。

おいしく早朝ソバを食べるための早朝ジョグなので、疲れたら歩き、散歩中のかわいい犬には色目を使い、のんびり走る。空がだんだん明るくなるも、残念ながらマジックアワーには立ち会えなかった。

ゆっくり走り終えて、出勤の支度を整えてからいざ早朝ソバ。
開店したての早朝は「はっしゃオーライ!」のタクシードライバーや「はとエアライン」のパイロットが多いが、出勤時間になるとこれから現場へ向かう職人さんが多い。
天井近くに備え付けてあるTVのニュースを聞きながらおそばが茹で上がるのを待つうちに、せわしなかった気分も落ち着いてくる。
しばらくぶりの早朝ソバは、朝にぴったりのやさしい味。
味に慣れたら、そこのゆず胡椒を少し入れると味が変わっておいしいですよ、辛いけどね、とねぎを持って入ってきたおじさんに声をかけられる。知ってるけど、知らなかったふりをしてもぐもぐと返事をする。

ごちそうさま、と引き戸に手を掛けると、いってらっしゃい、とおばさんに言われるのもうれしい。
いつもより早く歩きながら「マクガフィン」をRadikoタイムフリーで聴く。
たしかにジンのような苦くてさわやかな香りのしてきそうな曲だな、と思う。そこにほんの少しの甘い香りも入っているゴルチェのオー・ド・トワレのような。
カッコいい大人のつくる音楽ってカッコいいなぁと、いつもと違うルートをしばらく気分よく歩いていたら、なぜか元の道に戻っていた。大人の色気の魔力ってこわい。

2019年11月14日木曜日

さらに マクガフィン

寝ても寝ても眠くてたまらない。
お久しぶりねの「おいてけ堀」でそう話すと、秋だからとちがう?と友だちに言われた。
どんなに早く床についても朝はぎりぎりまで起きられず、お昼前にこっくりこっくりしてお昼後にもこっくりこっくり。
どんなに早く床についても早朝ジョグをキメることができず、さらに早朝そばをキメることもできずにいる。


いつも絵や美術館の話しをする酒友だちが貸してくれた本が重い内容なのになんともいえずおもしろかったので、その本の話を肴にまたもや飲みすぎた。国家の陰謀ではないか、という結論に落ち着いた。
勧められた本を読むのは新鮮だし、勧めてくれた酒友だちのことがわかる気がしておもしろい。
最近読んでいる長編は佳境に入っているのになかなか進まずもどかしい思いでいたら、やっと新しいフェーズに入った。続きが気になって、寝坊したくせに今朝ちょっとだけよ、とベランダで本を開いた。ついにやってしまったか・・・これからどうするんだ平三(主人公)よ、と落ち着かない気持ちで弁当をつめる。


宇宙初オンエアの新曲を聴き終えたあと、あまりのカッコよさに思わず立ち上がった夜。
こんなカッコいい曲を作ってしまったの!と興奮していてもたってもいられなくなったが配信は再来週。これを爆音で聴きながら走りたいな、と思ったが、まずは早起きをしなければ叶わないこと。

2019年11月12日火曜日

時は流れるが戻るすべはなくはない

それは、じわじわとやってきた。
お風呂にためていたお湯があふれるように少しずつ、
毛糸がセーターになってゆくように少しずつ、
季節がいつの間にか変わるように少しずつ、飽きの気配がやってきた。


いつかはこの日が来るだろうと思っていた。
走ることが楽しくなくなったから仕方ない。
熱しにくく醒めやすいわりには長く続いたじゃないのと、無理をするのをやめた。それでもイベントごとはまだあるが、これはもう粛々とこなすしかない。

またいつか、散歩のように走りたくなったら再開しよう。

2019年11月11日月曜日

スカイツリーと東京タワー

夜の甘夏書店へ件のブックカバーを納品した帰り道。
目の前にはスカイツリーと満月。
こんな晩はしみじみ飲みたい、ということでフンド氏のお父さま行きつけのお店の暖簾をくぐる。
禁じていた熱燗も、こんな夜には解禁でしょう。
こちらではこの時期、牡蠣のオイル焼きのあるかなしかが季節の変わり目となる。
入手したZINEを読みながら、胃の腑に染み渡る菊正宗。しかし酔ってはいられなかった。
翌日は、月末のマラソン大会に向けて姪が合宿にやってくるからだ。しかも今回は下の子も初参戦。

当日は、姉妹お揃いのスエット上下で張り切ってフンド氏邸を訪問。行こうって言ってくれるんだからありがたい。ええ子たちだ。
それからのんびり歩いて公園へ向かうも、ビタイチ走っていないことに気付く。
夜は姉妹ご所望のどじょうのから揚げを求めて「ニューねこ正」へ。
自分の好きな酒場へ姪姉妹を連れて飲みに来る日が来ようとは。飲んでるのは自分ひとりだが。
お腹を満たしたらやはり姉妹ご所望の銭湯へ。
日本酒風呂ではなくローズヒップ風呂で温まり、風呂上りは牛乳と瓶コーラでキメる。

よふかししたくてもできない幼い姉妹の寝相の悪さに笑いを堪えながらいつもの本の続きを読んで眠りに落ちた。

フンド氏がいなくなって以来、ひさしぶりにまともな朝食をつくった翌朝。
びろびろベーコンに目玉焼き、そして「ニューねこ正」でいただいたメークイーンがおいしかったのでそれも添えて。じゃがいもをフンド氏にもあげようよ、と姉妹が提案。ええ子たちだ。

この日ははとバスに乗ると決めていた。
オープンエアの2階建てのはとバスで都心をぐるっと回る。妹の方は風邪薬が効いて爆睡していたが、姉は静かに楽しんでいてくれたようでよかった。
東京タワーの色は赤ではなくインターナショナルオレンジであると初めて知った。

この日の昼食は万世に行くと決めていた。
白いシャツをぱりっと着た店員さんがワゴンでステーキやハンバーグを運ぶ、なつかしいファミレスのような雰囲気が好きだ。
肉食姉妹は大人仕様のメニューをぺろりと平らげた。
そういえばこの時間までビタイチ走っていないことに気付く。形ばかりでも走らねば、と隅田川のあちらがわに渡って吾妻橋までのんびり歩く合間に少し走る。

夜は妹夫婦と甥と合流して宴会。
しかし子どもを育てるってのは大変なことだなぁ、よくぞここまで育てたなぁ、と心から感服。
保護者がいるおかげで気が緩んで、気持ちよく酔った。

2019年11月8日金曜日

本と遊ぶ!ブックカバー・しおり展は明日から

本日搬入の「本と遊ぶ!ブックカバー・しおり展2019」に出すブックカバーは、昨夜遅くに完成した。
ねまちの銘店「土俵そば」のブックカバーで、しおりは海苔のついたおそば。
 表紙を開くと、そばをすする生姜。
裏表紙を開くと、やはりそばをすする梅。

このブックカバーに合わせたいのは、池波正太郎著「むかしの味」。(もしくは『散歩のときになにか食べたくなって』)
ちょっといいお蕎麦屋さんで注文したおそばを待ちながら、あるいは旅先で食べる駅ソバを愉しみにしながら、このブックカバーで本を読んでみてはいかがでしょう。
飛び散るおそばが邪魔くさく、梅がやけにかさばるブックカバーではあるけれど、おしゃれは我慢であると「サロン・ド・こけし」のマダムも
「MOD BARBER こけし」の店主も申しております。
久しぶりに、売れませんように!と思えるものができました。



本と遊ぶ!ブックカバー・しおり展2019
日時 11月9日(土)~30日(土) 12~18時 最終日17時まで
※火・水定休

場所 甘夏書店 〒131-0033 東京都墨田区向島3-6-5 一軒家カフェikkA2F


ブックカバー作り最後の追い込みは、イヤホンで音楽を聴きながらおこなった。
静かな場所で聴くと新しい発見がある曲がいくつもあり、集中しながらも時には目を潤ませ、歌ったりヘッドバンキングしたりして完成のときを迎えた。

完成と音楽で気分が昂揚してフラゲしたワインを開けた。
フンド氏に見せたら褒めてもらえただろうなぁ、そうだ、誰かに写真を送り付けたろかと思ったが、既に日付が変わっていたので我慢。我慢してなぜか掃除を始めた夜更けに聴くCreepy Nutsの「よふかしのうた」は、ナニモノにも代えがたい。