2018年7月27日金曜日

あたらしいテーブルを買わなくちゃ(いいかげんに)

引越ししてから1ヶ月以上経って
ようやくお知らせを投函。
あまりに近距離の引越しであったため
なじみのあのお店まで行くのにも
はたまた、あのお店に行くのにも
なんら変わりはない。

だがしかし、
大きく変わったこともある。
あんなに好きだったお刺身に
なぜか食指が動かなくなり
(板さんが変わったから?)
肉ばっかり食べるようになったり
今まで以上にラジオを聞くようになったせいで
今まで以上に歩くようになったり
たまにしか行かなかった飲み屋さんへ
激しく通うようになって、
またもや未亡人と知り合ったり。


気分は変わっていないつもりでも
住むところが変わると、いろいろ変わるものなのだなぁ。


あのお店で、テーブルとイスを手に入れたら
またなにか変わるのかな。

2018年7月20日金曜日

ロマンティックじゃないものが、止まらない

Over nightで10時間ほど走り
その後12時間以上飲んで飲んで飲まれて飲んで
その翌日の夜も近所の友と
ちょっとだけよ、のつもりが午前様。
ひさしぶりに、すてきなバーにも行ったが
もうお酒がおなかいっぱいで
バーなのにコロナをたのみ、2杯めは、水。


こんな酒びたりの日々を送っているからか
あれからおなかの調子がわるくて
仕事中に大音量でぎゅるぎゅる・・・
でも夜になるとまた
赤ちょうちんや、バーの灯りが恋しくなるから
困ったもんです。

2018年7月18日水曜日

夜明けのビール

暑い暑い土曜日
60㎞の道のりを夜通し、
仲間たちについて走った。

明るかった空がだんだん濃い色になり
マジックアワーを過ぎて、夜になった。

暗闇の中を走りながら
海の香りがするな、と思ったら
波の音がすぐ近くで聞こえたり

しらじらと明けていく空や
朝日がのぼるまでの長い時間を過ぎて、朝になった。

ゴール後の夜明けのビールは、
胃の腑にしみこみすぎて、水のようだった。
朝日を浴びながら温泉につかって
朝日を浴びながら打ち上げブランチへ向かう。
ビールがおいしくて
なん十杯飲んだことか。
河岸を変えて
ハイボールをなん百杯飲んだことか。
またもや河岸を変えて
ワインをなん千杯飲んだことか。

気付けば
走っていた以上の時間、飲んでいた・・・・


寝ずに走ったのちに長時間飲むと
しばらくは、時差ボケの状態になることがわかった。
そんな時差ボケの方には酷なお知らせ。
今年もカクテルパーティの季節がやってきた。

夜になったら、ねまちのどこかで行われます。

2018年7月6日金曜日

逃亡者のある一日

べつに、つらいことがあるわけじゃなかった。
なやみごとがあって、もんもんとしているわけでも、なかった。

朝目覚めたとき、ふと
「逃げようか」
と思っただけ。

ベランダの戸を開けたら「はとエアライン」が待機しており
それに乗っかっただけのはなし。
行った先で、おいしいものを食べることができるかもしれないから
朝食は「おはよう!商店」の、かわらぐみとくわの実にした。


いろいろほうり出して旅に出たことに、
罪悪感はまったくなかった。
それより
どこかに泊まっちゃおうか、などと夢は広がる。
山奥の、さらに奥へ進んだところにある、
「すべすべ温泉ねこぞの」に到着。

お風呂までの坂道で、はちわれが溶けそうになって寝ていた。
思っていたより、ずっと鄙びた雰囲気に気をよくして
おなかも空いていないのに、お風呂のあとの食事もたのんで地下の風呂場へ。

廊下の赤いじゅうたんといい
かしいだ階段といい
脱衣所の棚の低さといい
これは「鄙びた」なんてもんじゃない。

わたしが出たから、いま貸切だよ、
とおばあさんが
髪を乾かしながら笑う。
そうなんだ、うれしいな、
と答えながらも
実は(帰らないで)と心の中でつぶやいていた。

露天風呂は崖の下にあり
木や竹の根がむきだしになっているのをながめて湯に浸かっていると
内湯に続く引き戸が、激しく閉められた。
誰かが入ってきたのだ。

しばらくして内湯に戻り、その人の方を見ると
こちらに背を向けて、ものすごい勢いで長い髪を洗っていた。
たまにこちらを振りかえり、凝視&静止。
かれこれ、15分以上はそれを続けているその人がだんだん怖くなり
風呂をあがった。

しっかり温まったおかげで汗がとまらず
扇風機の風を浴びながら、身支度を整えていると
今度は内湯から脱衣所への引き戸が、激しく開けて閉められた。

もう化粧なんてどうでもいい、と
ほうほうのていで荷物を抱えて食堂へ。
お昼どきを越えた鄙びた食堂には
焼酎をボトルでとって飲んでいるお年寄りグループがひと組。
酔いでまわらぬ舌で、艶話・・・というよりエロ話を無限ループ。
ある年齢を超えると子どもに戻るってのは、こういうことか、
と考えながらウーロン杯を飲むうちに
先ほどのおそろしいできごとも忘れた。
帰り道、あまりに曲がりくねった小道が多いので
ちょっと坂を下りてみたら、あっという間に迷子になった。
しずかな漁港をながめたのはよかったが
先ほどの温泉の裏にあたる場所に、なぞのトンネルを発見して
再度震え上がる。
おもうぞんぶん浜辺を歩き
「古本」の看板が目に入ったので、そのまちの古本屋さんへ。
帰りに読む本を手に入れた。
喫茶店に入ることもなく
漁港のおいしい魚をつまみに一杯やることもなかったが
いい具合にくたびれて、帰途についた。

2018年7月3日火曜日

モテていたのか

マラソン前日くらいは、酒を飲まずにいた。
いつからか、いつなんどきも、晩酌を欠かさないようになった。
この前日も、明るいうちに「おいてけ堀」へイン。
粛々と最後の一杯を飲んでいたが、
気付いたら
禁断の四杯めを片手に、隣のお客さんと話が盛りあがっていた。

これはイカン。
早く帰って明日に備えなければ。



すさまじい暑さだった週末
昨年のリベンジをするべく、北へ向かった。
昨年とちがうのは、現地に知り合いが待っていること。
縁もゆかりもない福島の地に、友だちが待っていた。
(父と同い年の)


暑さと、その名のとおりの地獄坂のために
ひっきりなしに水をかぶり
すいかをかじり
もうろうとしながら、
昨年リタイアした辺りまでたどりつくと、
おじさんふたりが炎天下で写真をバシバシ撮りながら
「がんばれよ~」
と声をかけてくれた。
ほうほうのていでゴールしたあとは
おじさんふたりが、私の知らない村の、
山の中腹の静かな温泉へ連れていってくれた。

つるつるのお湯で生きかえり、おそばをごちそうになり
おじさんふたりのマシンガントークに圧倒されながら
わざわざ便利のよい駅まで見送ってもらった。
おみやげに、地酒までいただいた。



さっそく、このことをマラソン仲間たちに話すと
「モテ期到来じゃない?」
「70代限定の」
と言われた。

私は、文通相手がまたひとり増えたな、と思った。