酔った勢いでエントリーした「南房総花嫁街道トレイルラン」は午前の部・午後の部どちらかを選ぶことができたが、なにしろ酔った勢いだったのでダブルエントリー。14㎞×2で合計28㎞。
前日泊まった民宿の女将さんが、あそこはハイキングに行くところよ、へぇえ、走るの、と言っていたとおり、ハイキングを楽しむ人たちと何度もすれ違った。
最初は花婿街道でほうほうのてい、時折見える海に感激しているうちにいつの間にか花嫁街道へ。
こんな険しい道を通らなければいけないのなら実家に帰らせてもらいますと花嫁が逃げ出そうにも、引き返すのも大変だなぁと考えながら時折コースを間違えたりしつつ走る。
ランナー同士はもちろん地元のお年寄りやスタッフたちが気持ちよく応援してくれて、カメラマンまでもが励ましてくれてつい笑ってしまう。彼らもこの山を登ってきたのだ。うぐいすの声とつつじの花、藤の花が目を楽しませてくれて、なんとか午前午後ともに完走。
前夜の民宿の女将さんも、そこで出会ったトレイルランナーさんも、午後の部で、あんたまた走るの、と声を上げた沿道のおばさんも、千葉のマッターホルンの話をしてくれたおじさんも、丸太橋を渡るのを助けてくれたスタッフも、みんなやさしくて愉しかったなぁ。初めての磯そばも民宿のムツの煮つけも、友だちがくれた大福も落花生のソフトクリームもちゃんぽんもおいしかったなぁ。
当日待ち合わせた友だちのクルマがオープンカーで、まぶしく輝く午後の海を存分に見ながら快適に帰路についたが、あれからまだ筋肉痛がおさまらない。
そして体重はビタイチ減っていなかった。