2016年1月13日水曜日

大女優の書いた恋愛小説

まったくもって趣味ではない、恋愛小説を読んでいる。

日ごろのおっさん生活とのバランスをとるため
自分に課した、いやがらせ。

正直いって

なんてめんどくせえんだ!

としか思えない。
あと数ページのがまんだ。

でも、任侠映画を観たあとの男性のように、
この本を読んだあとは、少し気取って歩くのもいいかもしれない。

往年の大女優といえば
エンゼルトランペットのような、つばの広い帽子をかぶっているイメージ。
こんな帽子をかぶったら、少しは女優然とできるかしらん。
「メンキー&ノンキー」にあります。
こないだ、ドイツ軍のコートを買ったばかりのくせに
どの口が言ってんだ!

2016年1月12日火曜日

コチ刺とミル貝、カキフライのブルース

ボーイフンド氏の月命日に、「ニューねこ正」ひとり飲みデビューを果たした。
デビュー初日は、美人でやさしい若女将の目の前の席。

ふたりのときはいつも
「うまいな」
「おいしい」
と、小声でささやきあっていたものだ。
初もの(特にかつお)のときなんて
おいしくて怒りだす始末。

それにしても
香りの記憶も残るけど
味の記憶って、もっとすごい。

ひまつぶしに持っていった本は1ページも読まず
おにいさんと三人、いろんな話をした。

調子にのって、もう一軒。
もとの生活に戻してからというものの
時間があればキッチンに立つようになった。
からっぽだった冷蔵庫も、にぎやかになった。
ミートソースは、彼とつくった味と遜色なくおいしくできた。
「ぺろりレストラン」には、まだまだ追いつかないか。

ぼっちゃんのパトロール場所であったレンジフード。
ひさしぶりに温かくなったものだから
ぼっちゃんの行動範囲も、もとに戻った。
あたらしい場所も、あるんだぜ。

2016年1月7日木曜日

人違いだなんて言わないで

三度目の運命の恋も
ただの人違い

ふと耳にした曲の歌詞。

人違いあつかいされた相手のことをかんがえると、
それが自分だったら、なんて思うと、
う~む

でも、なんだか明るくていいな。
人違いですませてしまうところ。

今朝の5時半は、まだ真夜中の気配だった。
オニオンスライスのような月が
朝焼け前の黒い空にくっきり浮かび
あおさぎ先生は
めずらしく前を向いて考えごとをしていた。

それにしても、ゆうべ突然つくったぎょうざ
我ながら天才的においしかったなぁ。

私が走りながら考えるのは、せいぜいそんなところ。
最近「サロン・ド・こけし」で、おねえさんに
「肩に力が入りすぎてます」
と言われた。

歯医者さんでも
「あなた、いつも歯をくいしばっているね」
と言われた。
歯をくいしばってるってぇのは、ボキのこと?

2016年1月6日水曜日

なぜに左遷

朝の正規ルートを歩いていて、
念願かなって昨年行くことができたバーを通りかかった。
うら若き女性画家がきりもりする、一枚の絵画のようなバー。
グラッパ、おいしかったなぁ。

店先に新しい漢文が書かれていたので、内容を調べてみた。

・・・な、なんという寒い、暗い、さみしい、悲しい詩!
左遷されたときのことを詠ったものらしい。

あのチャーミングな彼女は、なぜ、これをえらんだのだろう。
う~む
新年より、お弁当生活を再開。
元の生活に戻すことにした。

ずっと食べたかった、じぶんでつくったハンバーグ。
お料理再開第一号は、なぜか自分史上最高の出来であった。
手抜きそうじも、あらためてくださいよ。

2016年1月5日火曜日

ビスビスしてちゃダメよ


元旦の朝、近所の名門部屋に、黒塗りの車と大柄な男たちが大集合していた。
武蔵丸親方はじめ、マニア垂涎の親方衆が勢ぞろい。

しかし、こちらはこれから朝ジョグなのだ。
スカイツリーが、いつもより遠く、いつもとは逆の位置に見える。

東京の果てまで行ってきて、またその部屋の前を通ると
親方衆の姿は減り、土俵でぶつかり合う音が外まで聞こえてきた。

したっぱのおすもうさんは、稽古が終わっても
パイセンたちにたのまれた買いものをしたり
コインランドリーで大量の洗濯ものをしたり。
でも夜くらいは、踊らせてよ。

相撲界では、今月の初場所が終わってからが、お正月。
コンビニで会ったおすもうさん、お正月の飾りをまぶしそうに見ていた。
がんばって、出世してね。

2015年12月31日木曜日

ミモザでよかった

私たちにはやっぱり、形式ばった、しみったれた花は似合わない。
今日ミモザを選んだ私は正しかった。
あなたの奥さんになれてよかった。
おさななじみにもらったにごり酒は半分しか飲めなかったけれど
それは間にビールを二本飲んだから。
ホントにさ、安らかな場所にいてよね。

2015年12月25日金曜日

あのお店で聴くなら

むかしから、寝る前の愛読書である、まぼろしのジャズバーのはなし。
誰にでも行くことができるわけではなく
なにかで深く傷ついた
妙齢の男のみに、その資格はある。

そこでは、そのときの自分にぴったりの曲が演奏されるらしい。

そこで聴くことができるなら
「You'd be so nice to come home to」がいいな。
このお酒を片手に

去年の今ごろは
この曲のような日をすごしていたなぁ

などと、思い出し笑いをすることだろう。
来週からはもう「やげん堀」
早いものです。