2016年1月18日月曜日

恋はいつも未知なもの、らしいよ

「ライブハウスねんね」専属ベーシストのリーダーライブは
彼の好きなミュージシャンばかりを集めた、
とってもすてきなライブだった。

いつもは深いシダの森のような音が、この日は
おいしいお酒を湛えた樽のような、情熱を秘めた音。

おかわりしたビールを舐めながらの
ベーシストとのおしゃべりも、いつもよりお互いに興奮気味。
「いつも来てくれてありがとう」と、CDをもらったので
また絶対にやってくださいね!とかたく握手をかわした。
その翌日は、ずっと会いたかった骨董商とようやく再会。
ひそかにねらっているたばこ入れは、まだ彼のものだった。
「メトロノームの音をたよりに来てください」
と、にくいことを言ってくれた古道具やさんはそのおとなり。
一軒おいて、身内のお店。

カナダのアンティーク屋さんでは、
まったくもって好みのコーヒーメーカーをゲット。
さっそく今朝は、いつもよりおいしい「毘沙門天」を淹れた。
どんなにねぼうしても、おいしいコーヒーは、ひとくちは飲まないとね。

そうそう
昨日はいいことがあったんだ。
ふた月に一度しか顔を合わせることのないひとが、元旦に恋に落ちたんだって。

いつもはクールで冷たい印象の彼が、
初めて恋を知ったかのようにはしゃぐ姿に
居合わせた全員が、しあわせな気分になった。
それで、あんな夜更けに帰ってきたのに、
鼻唄なんか歌いながら
お弁当をつくってたのか~

2016年1月15日金曜日

勝どき橋まであと2㎞

ぼっちゃんが左腕に乗って熟睡していたために寝返りがうてず、
非常に疲れて目覚めた。

おとなりのねこが鳴いている。
ということは、5:00だな。
ひさびさに走るか。

平日は時間がないので、勝どき橋までは行かない。
佃で、佃煮のにおいをかいで折り返す。

勝どき橋のむこうに見える橋は、なんていう橋かな。
その橋のむこうは、東京湾だ。

東京湾といえば、魚。
春になったら、魚を食べに、いちごのケーキを食べに、行こうかな。
魚なら「魚猫」の大将の奥さんがおとなりでやっているお店。
金目の煮つけたの、おいしかったな。

奥さんは、もの静かで声がちいさく、
大将は、見ためはこわいけれど、奥さんを気遣うやさしいおじさん。
春だけお目見えする「喫茶ニャーゴ」のいちごのケーキは、
ふだんあまいものを食べない私でも、必ず食べたい稀有なメニュー。
勝どき橋から東京湾をながめていると、海に行きたい気持ちが抑えられなくなる。
山に囲まれて育ったからか。
隅田川にだって、くらげとかエイなんかがいて
海フィーリングは、多少味わうことができるんでしょう?

2016年1月14日木曜日

落語にビールはいけません

落語に酒はつきものよ、と空腹にビールを飲んだのがいけなかった。

開口一番の、わん丈「寄合酒」が、かわいくておもしろくて
喬太郎の「転宅」がこれまた、かわいくてうまくてすごくおもしろくて
(しかも家の近所が舞台だし)
調子にのって、幕間にいっきにビールを半分飲んだのがいけなかった。
一番好きな三三が登場して、まくらを話したところまでは覚えている。

あれ?
なんだか三三がふたりいるように見えるぞ。
あれ?
噺が全然耳に入ってこないぞ。
あ・・・

拍手の音で目覚めた。
よりによって、三三の噺の途中で寝てしまったなんて!
「うとうと演芸ホール」は、こういうときのためにあるのではない!
今後、落語会ではビール禁止。

喬太郎の「転宅」で出てきた、伝説の女泥棒の名前がよかった。
その名も

高橋おでん
ボキなんて最初は、がらにもなく「オペラ」って名前だったんだぜ。
その前は、きゅうきゅう鳴くから「救急車」。

2016年1月13日水曜日

大女優の書いた恋愛小説

まったくもって趣味ではない、恋愛小説を読んでいる。

日ごろのおっさん生活とのバランスをとるため
自分に課した、いやがらせ。

正直いって

なんてめんどくせえんだ!

としか思えない。
あと数ページのがまんだ。

でも、任侠映画を観たあとの男性のように、
この本を読んだあとは、少し気取って歩くのもいいかもしれない。

往年の大女優といえば
エンゼルトランペットのような、つばの広い帽子をかぶっているイメージ。
こんな帽子をかぶったら、少しは女優然とできるかしらん。
「メンキー&ノンキー」にあります。
こないだ、ドイツ軍のコートを買ったばかりのくせに
どの口が言ってんだ!

2016年1月12日火曜日

コチ刺とミル貝、カキフライのブルース

ボーイフンド氏の月命日に、「ニューねこ正」ひとり飲みデビューを果たした。
デビュー初日は、美人でやさしい若女将の目の前の席。

ふたりのときはいつも
「うまいな」
「おいしい」
と、小声でささやきあっていたものだ。
初もの(特にかつお)のときなんて
おいしくて怒りだす始末。

それにしても
香りの記憶も残るけど
味の記憶って、もっとすごい。

ひまつぶしに持っていった本は1ページも読まず
おにいさんと三人、いろんな話をした。

調子にのって、もう一軒。
もとの生活に戻してからというものの
時間があればキッチンに立つようになった。
からっぽだった冷蔵庫も、にぎやかになった。
ミートソースは、彼とつくった味と遜色なくおいしくできた。
「ぺろりレストラン」には、まだまだ追いつかないか。

ぼっちゃんのパトロール場所であったレンジフード。
ひさしぶりに温かくなったものだから
ぼっちゃんの行動範囲も、もとに戻った。
あたらしい場所も、あるんだぜ。

2016年1月7日木曜日

人違いだなんて言わないで

三度目の運命の恋も
ただの人違い

ふと耳にした曲の歌詞。

人違いあつかいされた相手のことをかんがえると、
それが自分だったら、なんて思うと、
う~む

でも、なんだか明るくていいな。
人違いですませてしまうところ。

今朝の5時半は、まだ真夜中の気配だった。
オニオンスライスのような月が
朝焼け前の黒い空にくっきり浮かび
あおさぎ先生は
めずらしく前を向いて考えごとをしていた。

それにしても、ゆうべ突然つくったぎょうざ
我ながら天才的においしかったなぁ。

私が走りながら考えるのは、せいぜいそんなところ。
最近「サロン・ド・こけし」で、おねえさんに
「肩に力が入りすぎてます」
と言われた。

歯医者さんでも
「あなた、いつも歯をくいしばっているね」
と言われた。
歯をくいしばってるってぇのは、ボキのこと?

2016年1月6日水曜日

なぜに左遷

朝の正規ルートを歩いていて、
念願かなって昨年行くことができたバーを通りかかった。
うら若き女性画家がきりもりする、一枚の絵画のようなバー。
グラッパ、おいしかったなぁ。

店先に新しい漢文が書かれていたので、内容を調べてみた。

・・・な、なんという寒い、暗い、さみしい、悲しい詩!
左遷されたときのことを詠ったものらしい。

あのチャーミングな彼女は、なぜ、これをえらんだのだろう。
う~む
新年より、お弁当生活を再開。
元の生活に戻すことにした。

ずっと食べたかった、じぶんでつくったハンバーグ。
お料理再開第一号は、なぜか自分史上最高の出来であった。
手抜きそうじも、あらためてくださいよ。