いつからか、夏といえば、フェス。
思い返してみると、
これまでに、数えるほどしか、フェスに行ったことがない。
ひとつは、大昔のジャズフェス。
山中なのに、乙女心から、白タイツにミニワンピース。
蚊にくわれて、血染めのタイツになってしまったことよ。
もうひとつは、
ライターや作家などが、いきなり街なかで原稿を書く、というもの。
書いては丸めて投げ、それをファンがひろう、という
傍から見れば、不審でしかないイベント。
ただ、
暑いから、それ以来、フェスは敬遠している。
千秋楽の前日、ニクい本屋さんが教えてくれたイベントの、
そのタイトルに、胸を貫かれた。
本屋さんを出るなり、申込みをしたのは
言うまでもない。
千秋楽は、うっかり遠出してしまった。夕方両国に着いて、信号を待っていたら、
不意に白鵬があらわれて、そして小さくなっていった。
その後ろすがたに、まわりの方々と「おめでとう」と声をかけて
しょんぼり帰宅。
オープンカーから降りた白鵬と、歩道橋から下りたとたんに
偶然握手するかたちになったことも、あったなぁ。