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2022年10月12日水曜日

ミートソース!ミートソース!

通りかかった「ぺろりレストラン」でメニューを見ていたらお腹が鳴ったので迷わずイン。

発行が遅れたフリーペーパー「深川福々」を配布している最中だったがこの後は幸せなことに予定がなくてこうした寄り道もできたのだ。
しばらく食べていない焼きそばサラダもいいがやはりここはミートソースでしょうと注文。額装された平成26年の大相撲の大入り袋を眺めているうちにやってきたそれは少々焦げている麺がおいしそうで、まったくもって好みの風貌。
ひとくち食べたら懐かしい味。これは間違いなく子どもの頃に食べたデパートの食堂のスパゲッティハンバーグのミートソース。タバスコも粉チーズもかけずにぺろりと平らげた。(ぺろりレストランですからね)
夜なべして描いてる手ぬぐいができあがったら、また食べに行ってもいいんじゃない。

2022年2月21日月曜日

お昼をはしご

先日見かけた駅のホームのラーメン屋さんがどうにも気になり、歯医者さんの後に猛然と向かった休日。
電車に揺られてあっという間に到着。マスクをしていてよかったと思えるほどにやにやしながら注文して細長い厨房を観察。隣の方はラーメンにご飯を頼んでおり後から来た方はカレーライスの大盛りにゆで玉子2個。どれも気になってじろじろ見ているうちにワンタン麺登場。マッチ棒の先ほどの肉の入った大きなワンタンがどうにも好みで厨房のママたちを観察しながら懐かしい味のラーメンを美味しくいただいた。
ここまで来たのにお詣りもせずに帰るのもナニよねと、ちょうど来た電車に乗って西新井大師へ。なんともいい雰囲気の参道を何度も歩いてからバスに乗った。以前、まじめにランをしていた頃に通りかかって気になっていた喫茶店で2度めのお昼ご飯を食べるのだ。

お腹はまったく空いていなかったが、おじいさんひとりでまわしているそのお店で久しぶりにゆっくり本を読むことができた。懐かしい味のミートソースに気分がよくなって追加で頼んだ食後のコーヒーもとても美味しかったし、店主のおじいさんはとっても素敵だった。洗いざらしの白いのれんも恰好よかった。
朝食こそ食べなかったがお昼を2度も食べて満腹だったのであちこち歩いているうちに懐かしい通りに差しかかった。感傷に浸りながらもいい時間だったので、うっかり酒場に向かってしまった。
ふぅん、うっかりねぇ。

2021年12月7日火曜日

ミートソースのブックカバー

お気に入りの喫茶店「喫茶ニャーゴ」でコーヒーを飲みながら本を開くときほどよい時間はない。
コーヒーの匂いの染み付いた太い柱にもたれてコチコチと古時計の音を聞きながら穴ぐらのようなそこにいると、本を読みながらもぼんやりしてしまう。
・・・などということはなく、実際はあたりを見回したりせっかちにコーヒーを啜ったりして気づけばさっきから同じところを繰り返し読んでいるというのが常だけれど、大切なのは気分よ気分。
そんなとき手にしている本のカバーが素敵だと、なおよい。
墨田区向島の甘夏書店さんにて現在開催中の「本と遊ぶ ブックカバーとしおり展2021」に置いています。

スパゲッティミートソースが食べたくなってそわそわしたら「ぺろりレストラン」へ。
ハンバーグに目玉焼きまで乗っていてうれしくなりますよ。

そういえば私が子どものころに食べたスパゲッティハンバーグは、田舎のデパート(といっても三階建てほどのビル)の中の食堂だったが、今の東京でいうとこんな感じかな、というお店を先日通りかかった。特別食堂というその名前がイメージにぴったりであった。

2021年11月30日火曜日

悲しいオムライス

今日のランチはスパゲッティミートソースと心に決めてお店の前で仁王立ちしたある日。

あれほど強く決心していたのに、メニューの写真を見ていたらオムライスが目に入って離れない。注文を聞かれると口が勝手にオムライスくださいと言っていた。
まぁこれも食べたかったしね、と自分を納得させるも、やってきたそれはもう記憶にないほど美味しくなかった。熱々なのに冷めているような、薄焼き玉子でごはんを包んだ昔ながらの大好きなものなのになぜ、と悲しくなったことだけは覚えている。

もちろん「ぺろりレストラン」でも

「レストラン両国駅」でもありませんよ。


お店に入って席に着いたとたんに思っていたものと違うものを注文する癖、直さないとと決心しながら「ニューねこ正」のまかないの通称・貧乏オムライスのことを思い出した。具はほとんどネギのみで香ばしくておいしかったなぁ。
「レストラン両国駅」のオムライスは正統派で、チキンライスではなくてケチャップライスを薄焼き玉子で包んだもので玉子の厚みがでこぼこしていて端の少し焦げたところもたまらない。

あんなやつが食べたかった。それよりなによりミートソースはどうなるのだ、とうなだれていたら幼なじみが絶妙のタイミングで私の大好きなミートソースをおみやげにくれた。そして悲しいオムライスはいつの間にか胃から消えていた。

2021年9月26日日曜日

同じ名前

ぐずぐず走りに出たある日、おじさんの顔の看板が目を引くパン屋さんがあった。

普段パンは食べないのだけれど、なぜか気になって引き返した。まちのパン屋さんといった風情だが中を覗くと意外にも大人のパンが多く見受けられる。先ほどまで外で待つお客さんもいたが運良く空いていたのでイン。あんパンが人気のようだけれど売り切れたとみて見当たらない。
さんざん悩んで酒のアテにぴったりなパンを3つ選んだが、どれも見た目以上に美味しくて止まらなかった。

別の日、やはりいやいや走りに出かけて見つけたお蕎麦屋さん。

ちょうどお昼時だったのでまだビタイチ走っていなかったが迷わずイン。座って食べるソバは天せいろと決めている。お蕎麦も天ぷらも昨日耳鼻科に行ったおかげもありとても美味しくてうっとり食べた。
愛読している「低み」に出てくる、美味しいものを食べたあとの自分のげっぷも好きだという人にまったく同意できなかったのに、この日ばかりは激しく同意。干潟のカニや野鳥を見て走りながら余韻を楽しんだ。

近所のお花屋さんも大好きなまちのパン屋さんも、このパン屋さんとお蕎麦屋さんと同じ名前。
うれしい偶然と、途中で手に入れた揚げたての厚揚げに浮かれて前のめりで走ったそのタイムがその日のベストタイムであった。

2021年5月15日土曜日

土曜日の気分

遠くのヘリコプターの音はのどかな休日の象徴だ。
ラストにその音を聞きながら「家族ゲーム」を観終わったのは金曜日の深夜だった。
土曜日の始まりだ。
洗濯物とふとんを干して、音楽をシャッフルしたら懐かしい「Saturday in tha park」が始まった。この曲を聴くと休日に実家の四畳半の隙間に挟まって小さな窓からぼんやり空を見ていたことを思い出す。
そうだ、久しぶりにフラットホワイトを飲もう、と家を出たがいつものお店を通りかかって唐突にカレーライス。
この日は今までになく美味しい切り干し大根の煮物をつけてくれた。カレーライスは土曜日らしく最後の最後のカレーの様子でそれもよかった。
食後にフラットホワイトを求めてコーヒー屋さんにようやく到着。
またもやマラソン話に花を咲かせてぶらぶら帰宅する途中で、暖かくなるとリード付きで玄関から出てくる三毛猫に再会して思う存分撫でくりまわす。隣の犬が通っても道のど真ん中から動かない三毛猫は可憐で毛並みがよい。

この日は相撲のパイセンと大相撲観戦。着替えていそいそ出かけると、とんかつ屋さんの前で貴闘力に遭遇。そういえば王鵬は今場所どんな感じだったかなと考えながら国技館へ向かう。

取組はあっという間で、伊勢ヶ浜親方をじっと見つめたり幕内土俵入りで豊昇龍と若隆景が並んでいる姿に見とれたり血まみれの剣翔に驚いたり応援タオルをとっかえひっかえしているうちにもう御嶽海が控えに出てきた。途中、自分の応援している関取たちがどうやら北勝富士以外全員負けていることに気付いて照ノ富士だけは験担ぎにタオルなしで応援しようと思ったが、照ノ富士だもん大丈夫だよとパイセンが言うので思いきってタオルを広げた。結果危なげなく勝ってホッとしたのもつかの間、結びの霧馬山は負けた。
緊急事態宣言下でヤミ営業をしているお店のない両国で、それでもなにか食事でもとノンアルコールビールでパイセンと乾杯。杯を重ねるうちにノンアルコールでも次第に酔った気になってきた。
自宅で二次会を始めたらもう深夜で、完璧な土曜日が名残惜しくて深酒をキメたのはいうまでもない。

2021年4月26日月曜日

両国のさんぽ道

休日にしては早く起きたので、しばらく行っていなかったお店へ。
前夜は「ニューねこ正」で飲んだくれて、さらにおみやにしてもらったどじょうの唐揚げで家でも飲みあげてぺろんぺろんだったのでなにも食べたくなかったが無理やり胃を起こした。
そこは以前フンド氏が見つけた場所で、おかあさんひとりで切り盛りしているとても古いお店。丸いスツールには洗いざらしの綿の布カバーがかけられている。雑誌やテレビに出ていてもおかしくない味のあるよいお店だが、常連さんのために絶対にメディアには出ないと以前から言っている。
この日はやきそばサラダに決定。出来上がるまでどうぞ、と新聞を手渡されたがすぐに出来上がった。これよかったら、ときんぴらごぼうも付けてくれた。年寄りが多いからね、やわらかめなのよ、あたしも年寄りだけど硬い方が好きなんだ、とおかあさんは言ったが、ほどよい硬さであった。実は早朝から営業しており、ここのじゃないと、と納豆定食を毎朝食べにくるおじいちゃんがいると聞いて、次は朝来ますと頭を下げてごちそうさま。珍しい野球の番付表も見せてもらった。
食事がすんだらコーヒー。
コーヒー豆を買いに行くと必ずご夫婦とマラソン話になる。さっそく先日のトレランの話。
奥さまに、メロンのもらえるオンラインマラソンを教えてもらって、つめたいコーヒーを啜りながら今度は本屋さんへ。
最近だれかれ構わずに少年隊やニッキの話をするのだが、先日こちらでもべらべら話したら後日店主から関連本が入荷したとの連絡をもらって参上。
80年代のサブカル女子のための雑誌「MOGA」は、年代が違うからか田舎に住んでいたからか、サブカル好きだったのにまったく知らなかった。さらに以前ラジオで特集を聞いて読みたかった「Neverland Diner 二度と行けないあの店で」を発見。文庫本もこれは、というのが三冊も。これでゴールデンウィークの読みものはそろった。

こうして近所で一日油を売って歩く休日がなにより好きだ。

2021年4月2日金曜日

How's it going?

夜が更けてから唐突に、お弁当のおかずをつくり始めた。
料理は絵を描いたりものをつくることに似ているから楽しい。あれとこれを組み合わせたらどうなるか考えたり、これはちがうと思ったら方向転換したり。この晩は想像だけでつくった麻婆豆腐のようなものがうまくできた。
「ぺろりレストラン」のこわもてシェフに教えてあげようかしらん。

しばし没頭していると、楽しみにしていた志村けんのテレビの時間。
舞台を観に行ったときにけんちゃんが出てきただけでうれし涙と笑いが止まらなくなったのと、テレビにけんちゃんの顔が出ただけで笑っちゃうのは、けんちゃんからにじみ出る悲しみのようなものからだったのだなぁと今さらながら納得。でもひとみばあさんが出てくるとやっぱり笑っちゃう。かわいいんだもの。
好きなものがひとつあればいいんだよ、の最後の言葉がたまらなかった。

先日のトークイベントでの宇多さんといい、考えさせられることが最近ぽつぽつ出てきた。
フンド氏が遠くへ引っ越してからそろそろ6年、また引っ越しもしたくなってきた。
iPodではなく新しく買ったCDラジオで夜音楽を聴いたり、かと思えば徒歩通勤の際に久しぶりにラジオでなくiPodで音楽を聴いたりしているうちに、このぼんやりした自堕落な生活を少し変えたくなってきた。とはいえ、酒場にはいきますけどね。

2021年1月15日金曜日

石岡瑛子展をはしご

ラジオで熱量の高い感想を聞いてすぐに予約した石岡瑛子展「血が、汗が、涙が、デザインできるか」を観に出かけた。

今年初めての美術館。真っ赤な入口を入るとすぐに展示に引き込まれて気付けば2時間以上経っていた。彼女の手掛けた作品の幅が広いこともあり、たくさんの本と映画を一度に観たようだった。
なぜだか昔の雑誌や広告が好きで、古い雑誌の広告を見てはにっこりうっとりしていた理由が、彼女の誰にも敵わないセンスと妥協を許さない意思の伝わる資生堂の前田美波里の広告やホネケーキの広告の非常に細かい直しから伝わった気がした。ホネケーキで洗顔してみたくなるもの。
それにしても沢田研二の広告、素敵だったなぁ。それと最後に展示されていた学生のときにつくったという「えこの一代記」がほんとうによかった。

朝から何も食べていなかったので「ぺろりレストラン」でランチ。
もう何度も作っているミートソースを先日失敗しちゃったんですよ、とこわもて料理人に言おうと思ったが、あんまりおいしくて言うのを忘れた。あーおいしかった、とわざとらしく大声で言ってごちそうさま。

その翌日、銀座グラフィックギャラリーで開催されている石岡瑛子展「グラフィックデザインはサバイブできるか」へ。
なにかを得ようとかなにかを感じなければなどと気負わずにこの日もふらりと寄ったのだが、クロッキーが数点あったのと改めてPARCOの広告を見られたこと、膨大な数の広告作品を映像で一度に見られる場所もあり、広告に特化した展示だったのがよかった。
もう本は買わないぞ、買わないぞと思っていたが、帰りについに本を手にしてしまった。図録でなく評伝。とても分厚い本だが早く読みたくて、帰り道その重さを何度もうれしく思った。

本は買ってもなかなか手を出さない悪い癖が今回は出ず、適当に晩酌を済ませたあとにそのピンクの本を開いた。

2020年11月9日月曜日

久しぶりの「ぺろりレストラン」と「うとうと演芸ホール」

飲み友だちの好い人が営むレストランへ。
久しぶりに彼の顔が見れると喜ぶ飲み友だちの顔を見ているうちに緊張感が高まってきた。
あの灯りのお店だよ、と友だちの指差す方向を見ると、はたしてそこには友だちの好い人がいた。別にイケメンとかじゃないからね、と繰り返し聞かされていたが、なかなかどうして、とてもステキな人だった。
自分の好きな友だちの好い人がステキな人だとうれしくなる。しかもお料理もワインもおいしくて、たくさん食べてたくさん飲んでしまった。
次のバーでは、酔って映画「相撲道」と「電車を止めるな!」についてアツく語ってしまった。白ママが優しく聞いてくれるものだから調子に乗ってしまった。


その翌日は少しジョグして大相撲初日を観たのちに別の飲み友だちがスタッフをつとめる落語会へ。
(うとうと演芸ホールと違ってうとうとする間もなし)
今までは大御所すぎる噺家さんの落語会しか行ったことがなく、二ツ目さんくらいを聞いてみたいと常々思っていたところ教えてもらった落語会。というか独演会。
笑顔が楽しくて噺もおもしろかったその噺家さんは小太郎さん。常連さんと思われるお客さんの反応も含めてこれは好きだなぁと笑って笑って涙でマスクを濡らした日曜日の夜であった。

2020年4月6日月曜日

やめたらおしマイケル

こんなときになにもやることがなかったらと思うとゾッとするが、幸いやらねばならないことがあってその日はひきこもった上に深夜まで作業に没頭した。
自分なりにいい、と思えるモノができて酒も飲まずに午前さま。作業前に送ったメッセージに義兄から返信が来たのも午前さま。元気がなによりだ。
翌日はていねいにつくったミートソースでブランチをかました後に作業に必要なものを求めて歩き回ったが、必要以上なものまで見つけたせいでテンションがぶち上がり、必要なものを手に入れたというのに作業もせずに深酒。26時に起きて聞きたいラジオがあったので布団の中で夢うつつで聞いた。

やらねばならないモノは規定数以上できているし期日には間に合った。でも止まらなくてまだまだつくっている。ワシャ止まると死ぬんじゃという勢いでこのままつくり続けよう。

2020年1月24日金曜日

友だちとおいしいものはいつもやさしい

それにしても不思議に思うのは、マラソンをしていなかったら出会うはずのない人たちとマラソン以外で会っているとき。住んでいる場所もしている仕事ももらっているお給料もダンチなのにいろんな話題で盛り上がるたびにそう思う。

その晩は海外の駐在員だったメンバーと走った。住んでいる家もしている仕事ももらっているお給料もダンチな上に、近ごろでは走ってる距離さえもかけ離れてしまったみなさん。のんびりおしゃべりして走りながら、自分に足りないのはそこか、と目が醒める。
また別の夜は、住んでいる場所もしている仕事ももらっているお給料もダンチな別のメンバーと走る・・・つもりが体調不良のために食事だけご一緒。突然とあるヘンタイ大会に誘われたときに自分に悩み事がありそれどころじゃねんだよ、と断ったところ相談に乗ってくれるという。走ること以外の話をしたのは初めてだったが、とてもシンプルで的確な助言をくれた上に美味しいお店で美味しいものを食べて飲んで午前さま。
また別の日には、ぼろぼろに弱っていた私に痛いところを突く優しい言葉をくれた友だちもいる。

60歳を越えてできた友だちは大切にしなさいと母親に言われたからそうするんだ、と義兄が以前言っていた。
でも40歳を越えてできる友だちってのもなかなかいないので、これからもお付き合い願いたいものだ。まずはあちこちが治ってからな。

2019年12月17日火曜日

今年も元禄市

友だちに連れられて、男らしい店名の立ち飲み屋からしっとりした雰囲気の立ち飲み屋へはしご酒した週末。
今年初の海老しんじょやいわし刺等の新鮮な魚とずっと誰かに聞いてほしかった黒い話題を肴に飲んで飲んで、暗闇に光る銀杏の木を眺めながら歩いて帰宅。立ち飲みのはしごは罪悪感少なめでいいかもしれない。

翌朝は「深川福々」最新号の配布のお手伝い。徒歩圏内にこんなにたくさんステキカフェがあったのか、と驚いたうちのひとつでみんなとランチした後にずっしり重いふかぷくを担いで配り歩く。ごぶさたしていた深川のみなさんは変わりなくて安心。
この日は年に一度の大好きなお祭り・元禄市が朝から行われているために両国(のほんの一部)は大にぎわい。元禄市初日のこの日はご主人の転勤で秋田からやってきた友だち夫婦と待ち合わせており、配布を終えて両国駅へと急ぐ。
秋田で「生活選手」という雑貨店を営んでいた友だちは、仕入れなどでよく上京していて問屋街に程近い両国のホテルを利用していた。ご主人にあのホテルだよ、と説明しながら、東京の地酒が飲める立ち飲みで駆けつけ一杯。秋田に遊びに行ったときは寝起きのぶちゃむくれの顔も見せていたというのに、明るいところでしらふで会うと照れる。

それから回向院でねずみ小僧のお墓を冷やかして、待ちに待った(私が)元禄市へ。
毎年楽しみにしているグリューワインは、こんなに美味しかったっけ、と毎年驚く美味しさで、初めて飲んだという夫婦も感激していた。しめしめ。
道の駅以外で買いものをする姿を見たことがなかった友だちが、光の早さで買いものをしていた。自分の大好きなお祭りで友だちが買いものをしている姿を見るのはうれしい。
さらにそのあと行った「おいてけ堀」で酔った彼女を見たのもおもしろかった。
元禄市は、毎年12月第二週の土日の2日間、討ち入りの舞台となった吉良邸跡地を中心に開催される。小さな小さな吉良邸跡地の周辺のほんの小さなエリアで、ちゃんこや元禄そば、おしるこ、ふかしいもに焼きそばなど町内会が運営するお店や、あなぐらのような近所のイタリアンレストランの供する先ほどのグリューワインにトリッパ、近隣のアパレル会社などの洋服や下着に靴、ここでしか入手できない靴下やメイクブラシにパフ、佃煮や和菓子に大相撲カレンダーも扱うお店などがひしめき、墨田区太鼓連盟の太鼓演奏に相撲甚句まで聞くことができるのだ。そのほかに駅近くの毛糸の会社でも珍しい毛糸や洋服を販売しているし、近隣の小さな会社もお店を出しているので、くまなく歩くことが必須。
祭りの準備を始める様子を横目に「深川福々」の配布に出かけ、お客さんがじわじわ増えて身動きとれない中をかきわけて友だち夫婦と落ちあい、さらっと様子を見て回った翌日にやってきた母と妹一家で何往復もして暗くなるまでお店を見て回り、いろいろなものが売り切れて店じまいをするお店が増えて、母を見送った帰りにはきれいさっぱり、祭りのあとはなくなっていた。

今年いただいたのは元禄そば、焼きそば、ちゃんこ、トリッパ、きびだんご、樽酒、グリューワイン3杯。今年入手したのは大相撲カレンダーにドレッシングと豆。買ってもらったのはステキタオル。
ふくらはぎがやけに疲労していると思ったら、ずっと歩きまわっていた上に週末から立ち飲みのお店ばかり5件も行っていたことを思い出した。

2019年10月24日木曜日

課題はあと2つ

うっかり「はい」と返事をしてしまうことはよくある。
それが4つ続いているだけよ、と自分に言い聞かせているうちに残りあと2つとなった。

毎週月曜日のランの練習会に今週も出席することができなくて、もう金沢マラソンには遊びにだけ行くことに決心。
月に一度のべつの練習会の仲間からイレギュラーな皇居ランのお誘い。この仲間たちとは、ランの後に行くおいしいお店での食事も楽しみなのだが、やることがまだあと3つあったので今回はランのみ参加することに・・・したはずが、誘われてついつい、ちょっとだけよ、と練習後またまたおいしいお店へ。
走ることがとんでもなく早い人たちと、今まさに伸び盛りの人。タイムの話をされるのは苦痛でつまらなくて苦手なはずなのに、この人たちの話がおもしろいのはなぜだろう。



うっかり返事をしたひとつ、こちらもずいぶん昔からお世話になっている湘南ねこ美術館での「ねこたちのクリスマス展13」の作品が、ようやく完成した。
先日お会いした館長さんや美術館2Fの家主・まりんちゃんにまた会いたいので、できたら2回は行きたいものだ。
ぼっちゃんがいなくなってから、ねこの絵がうまく描けなくなってしまった。
ストックがあってよかった。
11/2(土)~12/24(火)の土・日・月曜日、葉山の海が見たくなったらぜひ。



金沢マラソンから戻ったら、次はこちらの制作。
甘夏書店での「本と遊ぶブックカバー・しおり展」のための作品をつくらなければ。
実はこちらにもしばらく遊びに行っていない。
ここへ行かずに今までなにをしていたのだろう、と思い返すも思い出せない。
途中まで描いた絵がどうにも気に喰わないので、金沢から戻ったらやり直すつもり。
11/9(土)~11/30(土)の日・月・木・金・土曜日、知らない本に会いたい方はぜひ。



うっかり返事をしたうちのひとつ「秋の収穫祭」は、文字通り収穫のあるお祭りだった。
普段コーヒー豆を買うお店だし顔見知りのバッグ屋さんや画家さんもいて気楽に・・・ということはなく、久しぶりのマッチ売りにお客さんが来るたびにうろたえていた。おいしいきのこのハンバーガーに出店者全員が魅了されたり友だちも来てくれたりして、あっという間のお祭りだった。お買上げくださった奇特な方々、ほんとうにありがとうございました。
画家というよりアーティストである彼女と、アイデアについて話した。彼女のあふれる発想がどこから来るのか不思議だったのだ。いい時間だったなぁ。

朝からひどい雨で芯から冷える寒さであったが、お昼すぎにウクレレのライブが始まると同時に陽が射してきたのには驚いた。ハワイアンは祈りの曲が多いそうだし、演奏していた彼が晴れ男とのことで、少しだけ晴れ間を見せてくれたに違いない。
帰宅する途中「メンキー&ノンキー」の店主と遭遇。
その洋服どこかで見たような気が、と言われて己を見ると全身「メンキー&ノンキー」の洋服であり、なんとなく恥ずかしくなった。

2019年9月10日火曜日

いつもと少し違う日

いつもと違う時間にいつもと少し違う道を歩いていたら、見知った顔が横断歩道の向こうからやってきた。
誰だっけ、と考える間もなく、そのひとは頭を下げてこちらにやってくる。
「メンキー&ノンキー」の店主だった。
まだ幼い男の子をだっこして、なにか言いたげにやってくる。



「おいてけ堀」こないだ行きました、すごくよかったですよ、とぼそっとつぶやいて店主は去って行った。彼にだっこされた幼い男の子は不思議そうにこちらを見ていた。
そうだ、「ニューねこ正」で隣り合ったおじさんと「メンキー&ノンキー」の店主の話になって、そのことを店主に伝えたら彼もそこへたまに行くという話からなぜか「おいてけ堀」の話になったのだった。
そうですか、行かれたんですね、あのお店もおいしかったでしょう、と彼の背中に声をかけた。

いつもと違う時間にいつもと少し違う道を歩くと、いつもと違ういつもの人に会うものなのだなぁ、と感心した。
こんな日は、ついでにいつもと違うお昼にしたい。それで久しぶりに「ぺろりレストラン」へ。
なるべく薄い味のハンバーグをカラダが欲しており、ここのスパゲッティハンバーグを思い出したのだ。
サンドイッチもたいへんおいしいのだが、ここ最近弱っている私の胃には一日かけても食べきれないボリュームである。(しばらく肉続きなのはどうなのか、という疑問については考えないこととする)
その日初めての食事であったスパゲッティハンバーグのおかげで夜になっても空腹になることはなく、飲酒する気も失せて早々に寝たおかげか、夢を見た。
待ち合わせ場所にいたフンド氏は以前と変わらなかったが、誕生日にホットドッグを食べたかどうか聞くのを忘れた。