暑くなるのはわかっていたためランのお誘いは鄭重にお断りしたが、やることやって手持ちぶさたになったので重い腰を上げて映画館へ行くことにした。子どもの頃以来の二本立て。あのとき観たのは「天国に一番近い島」と「Wの悲劇」だったと思う。
入道雲がむくむくしている暑そうな空を、空いている涼しい山手線から眺めながら映画が終わったらあのお店に行ってみようなどと考えてわくわくしてきた。
映画館に到着してチケットを求める列についてかばんを漁ると、財布がない。先日失くして戻ってきた財布がない。また忘れたのか自分。ひどい暑さの中はるばるやって来たのにただ帰るしかないのか、とSuicaをじっと見つめると思い出した、ジョグのときにSuicaケースに千円札を入れたことを。あとは小銭をかき集めて無事席に着くことができた。
観たかったのは2本目だったが1本めが思いのほかよくて満足したのはいいが喉が乾いた。しかも美味しそうな食事シーンが続いて空腹だ。しかし本命の2本めの映画を観終わるまでは辛抱だ。
2本めの映画はほぼ満席で期待は高まった。が、雄大だがさほど美しくもない景色の連続に気付けば2度意識を失い博打のシーンで目が覚めた。博打自体はどうということのないイカサマだったが、合間に立ったまま女性たちが掻きこむどんぶりの中身が気になった。今宵こそはウン年越しのうなぎでキメるか、それともすごくいい肉を買うか、頭と口の中はよだれでいっぱいでエンドロールが長く感じた。
帰り道は美味しそうなものがいっぱいだったが今の私には小銭少々とSuicaの残額¥500しかない。radikoを立ち上げて千秋楽の最後の一番に耳を傾けたがどこか上の空。結局私には食欲しかないのだなと帰宅するや否や台所に転がっていた財布をつかんでスーパーマーケットに走ったのであった。
3 件のコメント:
そして一体何を食べた!
ちょっといいお刺身と、あとは厚揚げを焼いて・・・いつもと同じ!
いつもと同じ=サッポロ一番みそラーメンだな!
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