最寄り駅から線路沿いに走ると白鷺が田んぼにちらほら。誰もいないのでマスクを外して走ると清々しい匂い。途中ちらっと見てしまったへびの死骸に気持ちとお尻の穴がキュッとした。
第一の目的地の公園はオランダ風の風車があり、強くなった雨と回らない風車を眺めながらソフトクリームを食べた。
沼に注ぐ川に沿った細い道は整備されており葛の花がこぼれていていい香り。あっという間に見えてきた沼はちょうどボートが出たところでその水跡のほかはとろりとしていた。これが沼なのか。
快適な道路を走っていると、懐かしい田舎の土の匂いとひぐらしの声。まだ昼前だったが気持ちは初秋の夕方でしんみりきたが「この柵はいのししを避けるため電流が流れています」とか「ハンターの皆さんへ この辺りには学校があるので気を付けて狩猟をしてください」との看板の多さにまたお尻の穴がキュッとした。
気付けば舗装されていない細い道に入っており、伸びた雑草が雨に濡れてがっくりしている。このまま行ったら山に入ることになるのではないかと不安になった頃に現れた看板に、あのお二人はここを走っていたのかと脱帽してホッとした。
道はやはり山奥へと続き、大きな水たまりの連続に泥だらけになりながら進むとようやく民家が見えてきた。ずぶ濡れで泥だらけの中年はようやく振り出しに戻った。
最寄り駅で預けていた荷物を取り出して、本当はお風呂に行くつもりだったがやめた。朝からソフトクリームしか食べていなかったのはお昼にうなぎを狙っていたからだがそれもやめて、電車に揺られてフンド氏の家の近くの銭湯へ。
近所のお姐さまたちに大人気の炭酸泉で体が泡だらけになるのを見届けてお風呂を上がり、ロビーのミニギャラリーを見てお疲れさま。
結局、沼を見たのは正味5分ほどだったけれど、雨の日に行ったのはよかった。
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