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2022年2月10日木曜日

LSDではなくSSD

月に何度か友だちとLSDをしているが久しぶりにソロで走ろうとひとまずウェアに着替えた休日の朝。
そういえば用事があったのでランウェアで軽く走って向かう。用足しが済むと眠くなったがせっかく着替えたのでのろのろ出掛けた。
先日の友だちとのLSDは久しぶりに30km近く走ったのでこの日もせめて20kmはキメたいところであったが途中で気が変わって銭湯に向かった。というより銭湯で温まりたかったのであらかじめ着替えは持参して走っていたのであった。
以前酒場で隣り合ったランナーがとてもいいと教えてくれた銭湯。ランステとしても利用できるらしい。熱めのお風呂はとても気持ちよくて、脱衣所では髪を乾かすおかまが現役で活躍していたので頭を入れて髪を乾かしたら角度がよくなかったようで七三分けになった。
お風呂どうでしたか、と番台さんに訊かれたのでとても気持ちよかったですと応えてふと見ると志摩ノ海のサインを発見。日付はつい数日前のものだった。あのサインは、と訊ねると部屋が近いからよくいらっしゃるんですよ、他のお相撲さんたちもよくみえます、とのこと。昔は伊勢ヶ浜さんとかね、宮城野部屋があそこにあったときは宮城野部屋のみなさんも、そうそう、徳勝龍関が優勝したときはここのサウナで彼の地元のTVがインタビューもしたんです、と嬉しそうに話してくれた。次回はサウナに入ろうと心に決めて帰宅。

このような日こそ「おいてけ堀」でしょう、とお店の空いていそうな時間帯を狙って向かうとお久しぶりねのみなさんがいらしたので新年のごあいさつをしてひとごこち。

しかしその後、ごめんね、つくね終わっちゃったのよとママに言われて目の前が暗くなった。(私はつくねばかり食べることで有名らしい)
たまにあいさつをするご夫婦と隣り合わせて世間話を始めたらこれがもうおもしろくて、通称・囲炉裏席の大テーブルの全員で愉しく盛り上がった。

今はまん防中であるのであっという間にラストオーダーの時間。そこで欲張ってホッピーを2杯お願いしたら、ごめんね、ホッピーあと1杯で終わりなのよとママに言われたのでその1杯を大事に啜った。
ケケケケケ!
タマミの言うこと聞かなかったからよ!

2021年10月10日日曜日

近くの他人はありがたい

深夜の地震は久しぶりに大きかった。
友だちと電話中で気が紛れてよかったけれど、生まれて初めての地震を経験したねまちはあちこちへ走り回っていた。あたし疲れたわ。

棚から貝殻が落ちたくらいで済んだし飲むものがなくなってハブ酒を啜っていたおかげで泥酔もしていなくてよかった。幼なじみや友だちや妹が心配してメッセージをくれたのがありがたかった。落ちた貝殻ってビキニの?と訊いてきた友だち、ずいぶん会っていないけれど変わっていなくて吹き出した。
震度がもっとも大きかった場所に住む友だちの顔が浮かんでメッセージを送る。無事だよとの返信に安心して寝ることにした。

翌朝は、なんとしても朝ソバをキメなければとなぜか強く決心してずんずん歩いた。

先日久しぶりに暖簾をくぐったとき、ずいぶん久しぶりじゃない、とおかあさんに言われた。ここんとこ朝起きれなくて、とソバを啜りながら答えたがその日は昨日のあれ、大丈夫だった?と訊かれたので、あの時間はお店に?と訊ねると、家よぅ、あたしいつも2時に来んのよとおかあさんは薄く笑った。そうだった、このお店は2時からやっているのだった。

お弁当をつくりそこねたのでお昼は顔馴染みの中国人のおねえさんのお店へ。昨日大丈夫だった?と訊かれたので、お店は大丈夫でしたかと訊くとお店は大丈夫よ、ワタシは電車止まって大変だったよ、と顔をしかめた。やっと夜の営業を始めたばかりなのにね、とお互い苦笑いしてさようなら。

実は名前も知らない、でもいつも顔を合わせる人たちとのこんな会話がなにより安心する。
世間話といえばそれまで、でもしみじみ心強い。

2021年9月18日土曜日

ねまちとは

姪たちがねまちを見たいと泊まりにやってきた。ねまちは人見知りせず姉妹とにぎやかに遊び、接待も出来ることがわかった。
姪たちとはおしゃれカフェでおしゃれなモノを食べたりレモネードの飲み比べをしたり銭湯で玉露のお風呂に入ったり夜更かししたり、朝は宿題のあとランをしたり途中で蚊に食われたり九月場所初日の国技館へ寄ったり昼からDJブースのある銭湯で炭酸泉に浸かったり、夜はピザとパスタで朝はおしゃれカフェのパンで、まったく女子らしい休日であった。

ねまちの名前の由来を聞かれたので、子どものときのお祭りの夜の話をした。ねまちゃんは、ねまちへ行ったことがあるの、と訊かれたので、そりゃそうよ、ねまちから来たんだもんと応えるとふたりはうらやましそうな顔をした。

車でないと行くことのできない場所にある神社のお祭りは昼間から出ている露店が楽しみだったが、一度夜店を知ってからは夜店に行きたくてたまらなくなった。しかし唯一運転の出来る父親が夜は晩酌で腰が重く、どんなに訴えても連れていってくれることはなかった。めそめそ泣いていると決まって祖母が、ねまちへ行くかと背中をポンと叩いた。ねまちが何なのかは訊かずとも気持ちは弾み、喜んで廊下を歩いて階段を上り布団の中へ。なぜ毎回気が付かなかったのか不思議だけれど、きっと本当にねまちへ行っていたからだろう。そしてねまちゃんが家にやってきてから、私もまたよくねまちへ行くようになった。

きんもくせいとぎんもくせいと彼岸花が同時に咲く今年の初秋、あまりに早すぎるその甘い香りに今年は歯が痛くなることもなかった。
きんもくせいよりもねまちのワクチン接種での病院の先生からの、美人さんね、の言葉が頭の中をずっとリピートしている。うれしいその言葉に、謙遜するどころか力一杯肯定したのは言うまでもない。
毎日シャトーブリアン食べてますからね!

2021年8月14日土曜日

雨の沼

いつものコーヒー屋さんに教えてもらった、印旛沼の公園とサイクリングコースを目指して家を出た休日。予報通り雨が降っていたが、こんな日に引きこもっていたらよくないと強行した、沼を見ながら走る雨の沼ラン。
最寄り駅から線路沿いに走ると白鷺が田んぼにちらほら。誰もいないのでマスクを外して走ると清々しい匂い。途中ちらっと見てしまったへびの死骸に気持ちとお尻の穴がキュッとした。
第一の目的地の公園はオランダ風の風車があり、強くなった雨と回らない風車を眺めながらソフトクリームを食べた。
沼に注ぐ川に沿った細い道は整備されており葛の花がこぼれていていい香り。あっという間に見えてきた沼はちょうどボートが出たところでその水跡のほかはとろりとしていた。これが沼なのか。
快適な道路を走っていると、懐かしい田舎の土の匂いとひぐらしの声。まだ昼前だったが気持ちは初秋の夕方でしんみりきたが「この柵はいのししを避けるため電流が流れています」とか「ハンターの皆さんへ  この辺りには学校があるので気を付けて狩猟をしてください」との看板の多さにまたお尻の穴がキュッとした。
気付けば舗装されていない細い道に入っており、伸びた雑草が雨に濡れてがっくりしている。このまま行ったら山に入ることになるのではないかと不安になった頃に現れた看板に、あのお二人はここを走っていたのかと脱帽してホッとした。
道はやはり山奥へと続き、大きな水たまりの連続に泥だらけになりながら進むとようやく民家が見えてきた。ずぶ濡れで泥だらけの中年はようやく振り出しに戻った。

最寄り駅で預けていた荷物を取り出して、本当はお風呂に行くつもりだったがやめた。朝からソフトクリームしか食べていなかったのはお昼にうなぎを狙っていたからだがそれもやめて、電車に揺られてフンド氏の家の近くの銭湯へ。
近所のお姐さまたちに大人気の炭酸泉で体が泡だらけになるのを見届けてお風呂を上がり、ロビーのミニギャラリーを見てお疲れさま。

結局、沼を見たのは正味5分ほどだったけれど、雨の日に行ったのはよかった。

2021年7月27日火曜日

いつまでもあると思うな

旅の初日。
マンネリが好きなもので、夜行バスに揺られた朝はいつもの駅そばをキメようといそいそ向かうと果たしてそのお店は閉店していた。隣の大きめの食堂もなくなっており今月22日に新しいお店がオープンすると貼り紙が。22日、もうとっくに過ぎているじゃないの。
最後の日に、そういえばこの駅の外にラーメン屋さんがあったなと向かうとそこも閉店していた。しかし空腹のあまり感傷に浸る間もなく次なるお店を探す。

よせばいいのにどうしても欲しかった山菜の缶詰め(大)セットを手に入れたせいでリュックはとんでもない重さだった。着替えも化粧品も「センセイの鞄」のツキコさん並みに最小限にしたのに。そんな重いリュックを担いでこの日は朝8時前から歩き回っていたのだが、まともな食事をしていなかった。朝食はふかしたてのあわまんじゅうだった。開店前でまだ蒸らしてないからあんこが熱いよ、と言われたそれを大好きな只見線の中で食べた。今までで一番美味しかった。それから電車とバスを乗り継いで向かった美術館ではチケットを購入するやいなや踵を返して併設のカフェで何かをむさぼり食った。美術館の外の素敵な庭を眺めることができる特等席で何かをむさぼり食う人はほかにいなかっただろうし何を食べたかは覚えていない。作品はとてもよかったし余った時間に歩いた森の中も楽しかったがお腹は空いていた。バスで駅まで戻ったものの次の電車が来るまで炎天下をふらふら歩いているうちに耐えきれずセブンティーンアイスの何かを食べたことを今思い出した。
そこからまた電車に揺られて件の駅の外のラーメン屋さんにも振られたわけだが、駅前に古い食堂を発見して突撃。そこで食べたラーメンは醤油味と書いてあったがどう考えても塩味でそれがとても美味しかった。なぜか一緒に頼んだ冷酒と納豆もよかった。
しかし前日に見つけて慎重に持ち帰ったなんともいい雰囲気の納豆は、今までに食べたことのない強烈な匂いと味で二口で箸が止まったのであった。

2021年5月28日金曜日

こんなことって

実は先日、財布を落とした。
気付いたのは翌日で、酒で濁った頭と体をなんとか動かして前日立ちよった近所のお店に聞き込みに回るも成果はなし。そのまま近所の交番へ行って指定の用紙に必要事項を書き込んでいると、PCをいじっていたお巡りさんが、もしかしてY-3のお財布ですかと言うので、えっ!そそそそうですと応えると、そのお財布なら今朝本署へ届けましたと言う。まだ朝早いのでもう少ししてから行ってみてくださいと言われたが、即本署へ向かって歩き出した。
果たしてそこには愛しい私の財布があった。お金は抜き取られていたがその他の大切なもの(ぼっちゃんのひげの入ったお守りやフンド氏のお墓参りに必要なカードなど)は移動こそしていたが無事だった。
届けてくだすった方の連絡先を教えてもらってひとまず帰宅して、なぜか行かなくてもよい労働に行って働いた。
愛しのお財布を拾ってくれた方はとても変わった苗字だった。どうやってお礼の気持ちを伝えようか数日考えて結局ハガキにした。

学生時代の友だちから新茶を送るとの連絡があり、その日は早めに帰宅して一杯やっていたら新茶のことはすっかり忘れていた。呼び鈴が鳴って扉を開けたら、たまに来る宅急便の腰の低い若いお兄さんだった。伝票にサインをしていると、あの失礼ですが、数週間前にお財布を落とされませんでしたか、と言う。なぜそのことを?と思わず名札を見ると、果たしてそれはお財布を交番へ届けてくだすった方の変わった苗字であった。
あなたが、と言葉を失ってアホ面を隠せずにいると、ハガキありがとうございました、うれしくて大事にとってありますと言う。とんでもない、こちらこそ本当に感謝しています、大事なものが入っていたので、とコメツキバッタのように頭を下げた。
そうだったのか、あの腰の低い若いお兄さんがとうれしくなって、財布を落としたことを話したふたりのうちのひとりの妹に迷惑電話をしてから友だちからの宅急便を開けると、新茶の隣にガーベラが3本入っていた。造花ではなく生花。友だちの住むまちはガーベラの生産量日本一なのだそう。茎は水を入れた風船に入れて輪ゴムでしっかり巻いてありみずみずしかった。
あわててコップに挿したガーベラを眺めながら、ぼんやり啜った焼酎はもう何杯め?

2020年7月30日木曜日

世にも不思議なこと3つ

来月のオーバーナイト60Kmみちくさウルトラマラソンのための練習会、のためのちょびっと練習で皇居に登場。
待ち合わせ時間より早く着いてしまったのでお先に一周走りだしたら、以前は気にも留めていなかった歩道橋が気になっておもむろに階段をのぼる。とりあえず武道館まで行って帰ってこようと、蝉の声しか聞こえないしんとした木々の間を歩く。きれいになった武道館の写真でも、とカメラを構えると、人ごみで写真を撮ろうとしたとき通行人が立ちどまって待ってくれるあの感じがした。なんだか怖くなって元の道を戻ることにしたが途中で体が勝手に千鳥ヶ淵さんぽみちへ。まだ明るい時間帯なのに木々に囲まれた小道のせいか暗くて静まり返っている。早くここを出ないと真っ暗になってしまうと焦って走りようやく道が開けた。安心してお手洗いへ向かい一歩足を踏み入れると、白い壁にとんでもなく大きな蜘蛛。とっさに頭に浮かんだのは「タランチュラ」の名前。悲鳴をあげて逃げた。後に合流した友だちにそのことを話すも信じてもらえず。
その晩みんなで食べた餃子やなにもかもがとんでもなく美味しかったので、まあいいか。


国技館で相撲を観るのは場所中か大相撲トーナメント・福祉相撲や断髪式くらいだが、木戸銭がお高いのでそうそう何度も行けるものではない。今場所は特別だけれど。
数えるほどのその機会に必ず見かけるあるおじさんは、けんちゃんが扮していそうななんともおもしろい風貌をしていて(いいよな男かデシ男)無料有料問わずどんな相撲イベントでも毎回会う、気になる存在だ。ただし見かけるのは入り待ち・出待ちでのみ。つまり今場所、おじさんはいない。
そういえば雅山が現役のとき「みやっびやっま~」と大声で叫ぶ人がいた。雅山本人にはもちろん、だれかれかまわずに「みやっびやっま~」と言うので豊ノ島など「オレ雅山って言われちゃったよ」と苦笑していた。

2020年4月16日木曜日

今宵またなにかに夢中になれば

この日は特に行きたい場所が思い浮かばず、百花園まで走ろうと家を出た。

早くも飽きてきたこの道、せめてもと一本ちがう路地を行くも気付けば歩いていた。以前はもっとつまらない河川敷などを毎週のように走っていたが、走ることのどこがそんなに楽しかったのか、熱しにくく醒めてしまった今となっては当時の自分が他人のよう。
たどりついた百花園は休園中。こうなったら意地でも庭園に行きたくなり、先日偶然知った野草園を目指して走りだした、いや歩きだした。
たどりついた野草園は休園日。しかし転んでもタダでは起きたくない。帰り道は料亭が立ち並ぶあたりや老舗の和菓子屋の精巧につくられたお菓子の牡丹などをほうほうと眺めて歩いた。勇ましくランナーの格好こそしているが、ただの散歩者であった。
今宵はなにを肴にしようかと冷蔵庫に頭を突っ込んでしばし思案。
ハンバーグが食べたくなって材料は用意したが急にやる気が失せた。あれほどていねいにつくった餃子も食べるのは今ではない気がして冷凍中。
こんなときは冷蔵庫の掃除に限る!とあれこれ取り出すうちに、今は休業しているいくつもの大好きな酒場のメニューが食べたくなって真似してみたら思いのほかおいしくできて創作意欲が増す。
おまけに読み始めた本の作者がなかなか好感の持てるおじさんでこちらも酒の肴にぴったり。
この晩もワインは一本空けてしまった。

2020年3月24日火曜日

おはよう!琉球放送一直線

毎朝5時に生島ヒロシの声で目覚める。
6時からの「おはよう一直線」というタイトルは他の追随を許さないセンスだと思っているが、5時からの「おはよう定食」もなかなかどうして。早起きシニアに向けたラジオ番組であるとは思うけれど、電車の中吊り(もしくは新聞の週刊誌の広告)のような硬軟おりまぜたニュースにひとつひとつツッコみを入れるヒロシ、長い沈黙ののちに大きなくしゃみをするヒロシ、ゲストに森永卓郎氏が出るたびに彼のものまねをするヒロシなど、時計がわりに聞いていたはずなのに気付けばすっかり好きになっていた。妙に発音のよい番組最後の「Thank You,and Good Luck!」を聞いたらキッチンのPCを立ち上げて今度は「森本毅郎・スタンバイ!」。これも時計がわりだったのに、玉鷲関が好きでニュースにきちんと怒るタケローやそれに対してニュースを分析して解説するゲスト、いつもひかえめでかわいらしいのに酒好きな一面がたまに覗く遠藤泰子さんのトリコになりこちらも毎朝の定番になった。
家を出るまでのこの一連の流れにたまに入るのが、Radikoのなぞのエリア判定による遠い地域のラジオ番組。これまでも北海道や長崎、愛知に栃木に千葉などあちこちの番組を聞いて朝から旅気分に浸ったものだが、この朝はついに沖縄へ。RKB・琉球放送の文字を見たときは労働を休んでしまおうかと思ったほど。
NAHAマラソンですっかりファンになった琉球銀行のラジオCMや小学生の作文、そしてなんといっても現地の天気予報を聞いてしばし気持ちは沖縄に飛んだ。
締切間近の作品が手つかずでもありマラソンの練習会もサボったのでさっさと帰るつもりが、思いのほか冷え込んでいたのでついつい「ニューねこ正」へインしてしまった晩。
体調不良の美人女将にかわって焼き鳥を焼く大将がメニューをにらむ私によかったら初鰹が少しだけあるから合い盛りにしようか、と提案。フンド氏ほどのかつお好きではないが、この晩のかつおは見た目も味も素晴らしかった。

ほぼ同時にカウンター席についたスリムランナー青年に、どうしたら休日にジョギングする気になるかについてレクチャーを受ける。まずは家を出ること、そしてお昼になにを食べようか・どこの銭湯に行こうかを考えてコースを決めること、この2点かなぁ、という意見に激しく同意。次回はこれでいこう。
先日は2時間かけてようやく家を出て、たった5km走って退散した。風が強くて、ということにしたがいったい誰に言いわけしているのか。
そして窓辺のこの犬はなぜ手拭いを巻いて寝ているのか。

2020年2月29日土曜日

また旅に出た

楽しみにしていたというより心の支えにしていたイベントが新型コロナウイルスのせいで中止になってしまった。
やけ酒の前に郵便物を受け取りに遠くの郵便局まで赴いた帰り道、何年も前から気になっていた小さな赤提灯の前でふと立ち止まった。なんとも気になる風情で「そば うどん」と書いてある。そばもうどんも好きだけれど今はとにかく酒だ酒だ、酒持ってこい!と通りすぎようとしたら横目に「酒」の文字が見えた気がした。もう一度戻ってよくよく見るとやはり「酒」と書いてある。でも店の中は見えないし今宵の酒場は決めている。さっさと行こうと歩を進めるももういっぺん戻って小さな窓から中を覗いたが誰もいないこぢんまりしたカウンターしか見えなかった。ためしに一杯だけ、と意を決し引き戸に手をかけてこんばんは、ひとりなんですけど、と声をかけると上がって、と優しそうな女性の声。カウンター2席しかないのにどこに小上がりがあるのかと思ったら奥に小さな三和土。失礼します、と上がるとよその家の座敷のような場所の奥にどう見ても居間のような大きなこたつの部屋。いいのかな、と奥へ行くと輝くお肌のかわいらしいママがこたつの奥に席を作ってくれた。タンスもあるし家族写真もある、まさによその家の居間。向かいに白髪のおじさんもにこにこ座っていた。たっぷりのお茶とおしぼりが置かれ、熱燗をたのむとたくさんのおつまみというよりおかずが乗ったお皿が運ばれてきた。どなたかお知り合いの方と間違われてないかな、と不安になり前から気になっていて今日初めて入ったんですと言うと、うれしいわぁ、とママが笑った。白髪のおじさんもにこにこしながらそれはよかった、と笑った。途中から宴に加わったママの弟さんとママは来週、故郷の宮崎へ友だちと旅に出るという。たまに混じる宮崎弁が旅情をかきたてた。
すっかり盛り上がり規定量の倍飲んでカレーもごちそうになり、とてもきれいなお手洗いを見せてもらい、今度はカラオケでママの大月みや子を聞きなよと言われて帰途についた。聞くとカラオケのお店はフンド氏邸のほどちかく。これはなにかのプレゼントなのかな、とニヤニヤが止まらなかった帰り道。
誰かに話したくてたまらない気持ちをこらえておみやげにもらったお菓子を何度も確かめるも、やっぱりあれは夢だったのかな。

2020年2月20日木曜日

残念会はモンゴルのワインの香り

友だちとその会社のみなさん(初対面)との、ちょびランと残念会に参加。
この日のメンバーは私を入れて6名、そのうち4名が東京マラソンに当選しており来たる3月1日にむけて調整していたとのこと。この日も練習の一環で予定していたがまさかの残念会になってしまった。

私はといえば東京マラソンは落選で、しかも走るのは1ヶ月以上ぶり。ウェアもシューズも久しぶりだったが、友だちとその会社のみなさんとの夜の街ランは愉しかった。東京マラソンは来年におあずけになったためちょびランは5kmの予定だったが、終わってみればハイペースで7km走っていた。

一時話題だった例のシューズを履いている者は皆無で、そのかわり見たことのないかっこいいシューズを履いているひとがいた。もしや・・・
「あんよ」で入手したのではないか。


残念会はやはりとても愉しかった。
近所に住む友だちが持ってきてくれたモンゴルのワインが味わったことのない香りと味でワイン好きなメンバーのひとり曰く何にも似ていなくて、みんなでこっそり味わっていたらあっという間に消えてなくなった。嗅いでいないと忘れてしまうようなめずらしい香りだったので、空のワインボトルをもらった。これから毎晩香りを嗅ごうと思う。

来年の東京マラソン出場が約束されたメンバーから、なんとか当選してみんなで走ろうよ、という話に。
そろそろジョグを再開しようかな、と思ったがまずはそれより朝のヒロシ体操より早く起きて徒歩出勤・徒歩帰宅生活に戻そう、早朝ジョグ後に早朝ソバ・徒歩出勤をキメていた数か月前の自分が輝いて見えるなぁ、と濁った頭で考えながら少し遠い酒場から徒歩帰宅。

2020年2月17日月曜日

旅に出るとまた旅に出たくなるのはなぜだろう

予定は未定でまたもやGDGDな休日を送るつもりが、妹に誘われて家族旅行にお邪魔。
行き先は教えないと言われてミステリーツアーのようでわくわくしたが、出発の前の晩にあっさり子どもたちにばらされた。

ホテルの部屋はとても広くて、姪っ子たちもようやく1歳を迎えた甥っ子も興奮していたが、海が目の前に見えるものだから中年も興奮。
前の晩からずっと食べて飲んでしゃべって、いつもはほどよくゆるいパンツがきつくて苦しくなったのは旅のおみやげのひとつとしてよいだろう。
山のレストランで食べたわさびごはんは別名・泣きめし。なるほど!
ずっとむかしにフンド氏の従兄弟ご夫婦に招待してもらった、メニューのないおそろしくおいしい和食屋さんでひと枝飾ってあった河津桜の満開の姿をたくさん見ることができたのが特にうれしかった。


たくさん食べて飲んで遊んだ旅の翌日からは、なるべく運動してカラダを元に戻したい。
そんなときにも「あんよ」のシューズは有効です。
でも最近は寝坊が多くて、朝は東京駅までしか歩いていないなぁ。

2020年2月13日木曜日

生肉担いだ休日

やはり飲みすぎたある朝早くに電話が鳴った。
このところやけに元気な友だちから、巣鴨行かない?とのお誘い。
なぜ巣鴨、と考える間もなく、じゃ昼くらいにと電話は切れた。

よく晴れた昼の巣鴨は北風が吹きすさび、逃げ場のない寒さであった。

誘ってくれた友だちのご主人はもともと歩くのは好きではなかったが、東京に転勤してから必然的によく歩くようになり、会うたびに体も顔も締まっていっている。友だちも商売をしていた頃はいつも疲れており両国橋を渡るのさえも渋っていたのが、今では歴史探訪の本を片手にあちこち歩き回って元気いっぱいだ。
どこか行きたい場所は、と訊ねると六義園に行きたいと即答。けっこう歩くけど、と言いかけてやめた。ふたりとも既に6㎞は歩いており顔色よくやる気満々だ。

途中親切なご婦人が、六義園に行くんですか?この近くの入口は今閉まっているからまだまだ先ですよ、それに今の六義園は見るものないわよ、となぜ我々が六義園を目指しているのがわかったのか突然話しかけてきた。寒さと空腹(そして私は胃腸の疲れ)もあり一同踵を返して地蔵通りへ。道中で食べた牡蠣のクラムチャウダーが傷んだ胃腸を少し修復してくれた。そこから歩きも歩いたり、結局昼酒をかましたのちに友だち夫婦の家でまた飲んで飲んで、途中寝たはずのご主人が起き出したころには立派な酔っぱらいに仕上がっていた。
いけない、もう帰らなきゃ、と帰り支度をすると靴の上に生肉2㎏と明太子。
なにこれ、と言いかけて思い出した。友だち夫婦の家に向かう途中の商店街でとんでもなく安い国産鶏むね肉と明太子を発見して購入、忘れちゃなんねぇとそこに置いたのは自分であった。
寒い中をどんなに歩いても、生肉2㎏をかついでも疲れ知らずなシューズは「あんよ」にあります。

2020年2月4日火曜日

むだ足にも、あんよ

約束の時間までかなり余裕があるので、以前から行きたかった美術館へ行くことにした。
全力で走っていったのは、早く着いても30分で閉館だから。最寄の駅で降りて経路を調べようとスマホを取り出すと営業時間外と書いてある。まさかの休業日であった。

時間はまだまだある。では別の美術館へ、とその前に今聞いてるラジオの放送局のショップでも見に行くか、と踵を返す。このものすごい坂道はもしや噂のあの坂道か、と辺りを見回すも度数の弱いメガネをかけていたためにすべてがにじんで見える。ようやくたどり着いたショップでフリーペーパーを頂戴し、さて別の美術館へ行くかと電車に乗って経路を調べると既に閉館していた。ならばとまた別の美術館を目指すもそこもまさかの休業日。
これを人はむだ足という。

むだ足にもやさしい「あんよ」の靴はねまちにあります。