新婚の友だち夫婦の新居を探しに、その地元民のみなさんと待ち合わせ。
新婚のご主人は仕事なので奥さまとその仲間たちと。いつもは酒場で顔を合わせるので朝から会うのは照れくさい。
新居についてはまだ具体的に考えているわけではないとのことで、梨畑を更地にしているところや更地、建設予定地や新築工事中の家に新築の家や中古の空き家、さらには案内してくれた友だちの家からその娘さんたちの家まで見てまわった。
ここは昔大きな運動場だったんだよ、ここはサッカー場だった、などと地元民の昔話を聞きながら歩くのは楽しい。コンクリの塀から立派な木の切り株がはみ出ている古い家がいくつもあった。素敵な花屋さんやカフェ、古くからの商店の看板に庭に咲き乱れるバラなど、初めて歩く住宅街はどこを見てもおもしろかった。
途中お蕎麦屋さんで休憩したときは、飲みたい気持ちを一同ぐっと堪えた。おいしそうなおつまみがたくさんあったのと、天ざるの芝えびの数がとても多かったこともあり、ああこれで「清酒 綱取り」をちびちびやったら、といじましく想像した。
食後はじゅんさい池の主というねこたちにごあいさつしたのちに、新婚の友だち一番のお気に入りの豪邸(もちろん知らないひとの邸宅)に案内してもらい全員ため息がとまらず。春になったら昼は広いベランダで、夜は広いサンルームでお花見できるね、でも掃除が大変だよ、ルンバ何台いるかな、と妄想もとまらず。
たくさんの家を見た一日だったが、結局途中で寄った友だちのひとりのマンションの豪華さに一番衝撃を受けたのであった。
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