2021年12月8日水曜日

センセイのブックカバー

ブックカバーをつくるにあたってまず最初に頭に浮かんだのは暖かい風景。冬ですから。
冬の暖かい風景といえば、おでんの湯気と熱燗。
おでんは出てきていなかったと思うけれど、なんとなく「センセイの鞄」のお店が浮かんだ。センセイとツキコさんふたり並んでそれぞれの選んだ肴で静かに飲む姿を想像すると、しみじみよかった。

外の冷気をはらんだコートを丸めて席につき、ほどほどににぎやかなお店で酒を啜っておでんを選び、ひと息ついて本を開くのは冬の醍醐味だろう。
そんなとき手にしている本にこんなカバーがかかっていたら、まわりに見せびらかしたくなるかもしれない。
(それにしてもなんてひどい写真なんだ)


などと想像しながらも、実際はおでんがあってもそれ以外のものをたのむんですけどね。
焼き鳥屋さんでも焼き鳥はめったに食べないし、でもいいのいいの、雰囲気。

しおりはお銚子とお猪口、それとなぜか、しらたき。
墨田区向島の甘夏書店さんにて現在開催中の「本と遊ぶ ブックカバーとしおり展2021」に置いています。
おでんの季節が終わるころには、おでんの汁のシミがついているかもしれない。
本日6ヶ月を迎えたねまちは、辛子のついた厚揚げの匂いを嗅いでいる。

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