ラベル 本と遊ぶ ブックカバーとしおり展2021 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
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2021年12月15日水曜日

ナポリタンのブックカバー

子どもの頃から好きな、薄暗くて壁や柱にコーヒーの香りの染み付いた、音を絞ったジャズが流れる喫茶店。

昼どきには焦げたケチャップやチーズの匂いが漂ってきて腹の虫が騒ぐ。読んでいた本を伏せると今日のランチはナポリタンしかない気がしてくる。
こんなブックカバーをかけていたら気が散って読書どころではないでしょうが、このブックカバーをかけた本をかばんに入れた時点で、この日の過ごし方が見える。
マッシュルームがたくさん入っているとうれしい。マッシュルームもうれしい。

2021年12月10日金曜日

助六のブックカバー

その友だちが秋田にいた頃は毎月のように会っていたのに、ご主人の転勤で都内に越してきてからは近くにいながらコロナ禍で顔を見ることもできず、たまに長電話してはあのおいなりさんが食べたいとしつこく言っていたら約2年ぶりに再会したとき何年越しかでつくって持ってきてくれた。

このおいなりさんにはゴマときゅうりとクリームチーズが入っており、以前秋田からの帰りの道中にと持たせてもらって以来、大好物になった。おいなりさんがそれほど好きでない私や彼女の息子までもが熱望する、おふくろの味。
久しぶりに食べたこのおいなりさんはしみじみおいしくて、大事に食べようと思っていたのにあっという間に完食してしまった。
食べ終えてから悲しくなり、猛然と作り始めたのが助六弁当のブックカバー。切れずにつながっているたくあんがしおりで、きゅうりのお新香もある。
幼なじみに見せたら、読書の邪魔をするブックカバーだね、とありがたいのかそうでないのかわからないキャッチコピーをもらった。
勢いでつくったこのブックカバー、きっと売れないと思うので自分で使おうと思う。

2021年12月8日水曜日

センセイのブックカバー

ブックカバーをつくるにあたってまず最初に頭に浮かんだのは暖かい風景。冬ですから。
冬の暖かい風景といえば、おでんの湯気と熱燗。
おでんは出てきていなかったと思うけれど、なんとなく「センセイの鞄」のお店が浮かんだ。センセイとツキコさんふたり並んでそれぞれの選んだ肴で静かに飲む姿を想像すると、しみじみよかった。

外の冷気をはらんだコートを丸めて席につき、ほどほどににぎやかなお店で酒を啜っておでんを選び、ひと息ついて本を開くのは冬の醍醐味だろう。
そんなとき手にしている本にこんなカバーがかかっていたら、まわりに見せびらかしたくなるかもしれない。
(それにしてもなんてひどい写真なんだ)


などと想像しながらも、実際はおでんがあってもそれ以外のものをたのむんですけどね。
焼き鳥屋さんでも焼き鳥はめったに食べないし、でもいいのいいの、雰囲気。

しおりはお銚子とお猪口、それとなぜか、しらたき。
墨田区向島の甘夏書店さんにて現在開催中の「本と遊ぶ ブックカバーとしおり展2021」に置いています。
おでんの季節が終わるころには、おでんの汁のシミがついているかもしれない。
本日6ヶ月を迎えたねまちは、辛子のついた厚揚げの匂いを嗅いでいる。

2021年12月7日火曜日

ミートソースのブックカバー

お気に入りの喫茶店「喫茶ニャーゴ」でコーヒーを飲みながら本を開くときほどよい時間はない。
コーヒーの匂いの染み付いた太い柱にもたれてコチコチと古時計の音を聞きながら穴ぐらのようなそこにいると、本を読みながらもぼんやりしてしまう。
・・・などということはなく、実際はあたりを見回したりせっかちにコーヒーを啜ったりして気づけばさっきから同じところを繰り返し読んでいるというのが常だけれど、大切なのは気分よ気分。
そんなとき手にしている本のカバーが素敵だと、なおよい。
墨田区向島の甘夏書店さんにて現在開催中の「本と遊ぶ ブックカバーとしおり展2021」に置いています。

スパゲッティミートソースが食べたくなってそわそわしたら「ぺろりレストラン」へ。
ハンバーグに目玉焼きまで乗っていてうれしくなりますよ。

そういえば私が子どものころに食べたスパゲッティハンバーグは、田舎のデパート(といっても三階建てほどのビル)の中の食堂だったが、今の東京でいうとこんな感じかな、というお店を先日通りかかった。特別食堂というその名前がイメージにぴったりであった。