「ライブハウス ねんね」は、オーナーの嗜好で、ウッドベースの音が特に生きるつくりになっている。
夏の暑い日、静かな深い森でねころがっているような、つつみこまれる安心感と、むせかえるようなシダの気配、ちょっと気だるいねむけ。
ウッドベースのこういった音は、誰にでも出せるものじゃない。
ここの専属ベーシストだけが、この雰囲気のある音を奏でることができる。
ウェイトレスの制服は、清潔な白の開襟シャツと黒のタイトスカート。
愛想も化粧っけもないが、とてもよく気がつくので、客はついつい飲みすぎてしまう。
100年ぶりに「ライブハウス ねんね」へ行ってきた。
ビッグバンドでのラテンジャズ。
ひさしぶりのライブはたのしくて、ついつい飲みすぎた。
どれだけ飲みすぎたかというと、いつもむっつり・こわもてのマスターに
「酒、つよいねぇ。おれだったら、こんなに飲んだらたおれちゃうよ」
と言われて、またまた~と笑いながらふりむいたら、
・・・うしろにいた、長いこと大ファンである「ねんね」専属ベーシストに笑われていたくらい。
おもえば、ジャズライブハウスでは、笑われることの多い人生だった。
エントランスとまちがえてクローゼットの扉を開けて、中の洋服に顔からつっこみそうになったり、演奏中になぜか椅子から落ちて腰をしたたか打ちつけたり。
ビルの地下に、鉄製の大きなとんぼの取っ手がついた、雰囲気のある水色の扉があって、なんのお店かなあとずっと気になっていて、ある日、思いきって「ごめんください」と中に入ったらトイレだった、とか。
おもえば、ジャズライブハウスでなくても、笑われることの多い人生だった。
3 件のコメント:
あのぅ~
・▽・)
水をさすようですが
「・・・だった」ではないと思いますけど?
えぇ・・・進化し続けていらっしゃるから
>ベーシスト
その方は、はやっ・・・ごほがほげほっ
名古屋におっかけにいかれたりしたあの方ね
お元気なのかしら
グレーのねこちゃん、雰囲気が
あの方とそっくりでしてね?
や、やっぱり??
恥かきと緊急の腹痛、いつになったらなくなるのかしらね。
はやおさん、変わらずカッコよくて、お元気だったわよ~♪
やっぱりオデ、見る目あるな・・・と確信しました。
「誰これ?有名なの?」と、ライブ中にでかい声で話していた、
出張中と思われるおやじ二人ね。
ジャズボーカルって、ハートが鉄製じゃないとやってらんないですよね~。
クローゼット事件は今でも、突然思い出して吹き出してしまうよ・・・
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