2020年3月5日木曜日

三月の初午とオムライス

初午の日に地口行燈を見に行きたいと思いながら早や10年以上経った。
もう3月。今年も逃したな、と諦めていたところ、通りかかったとある町内会の掲示板に初午の文字。
その神社は小さすぎたために気付かず通りすぎていた。雨上がりの鳥居をくぐるとひっそりと数個の地口行燈に灯りがともっていた。ほうほうとひとつひとつ観察して小さな神社を見回すと「福箸をどうぞ」の貼り紙とともに三方に福箸。背筋を伸ばしてお詣りし、ありがたく頂戴した。
初めていただいた福箸、いつおろそうかな。


ぼんやりした不安に包まれた今日この頃、夜の酒場こそが救いの場。(いつもそうなんだけど)
もうじき無くなる冬のメニューをしみじみいただいていると、美人女将がこっそりお皿を差し出した。
それは、長年恋い焦がれていた「レストラン両国駅」のオムライスと同じオムライス。
炒めたごはんを薄焼きの玉子で包んだ正統派。この日のまかないのおすそわけ。
興奮して写真を撮っていると、そんなに好きなの?と大将が笑った。
作るのが面倒だし自分ひとりのためにつくるのはもっと面倒だからしばらくつくってないんです、とゆっくりスプーンを口に運んだ。

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