姪たちとはおしゃれカフェでおしゃれなモノを食べたりレモネードの飲み比べをしたり銭湯で玉露のお風呂に入ったり夜更かししたり、朝は宿題のあとランをしたり途中で蚊に食われたり九月場所初日の国技館へ寄ったり昼からDJブースのある銭湯で炭酸泉に浸かったり、夜はピザとパスタで朝はおしゃれカフェのパンで、まったく女子らしい休日であった。
ねまちの名前の由来を聞かれたので、子どものときのお祭りの夜の話をした。ねまちゃんは、ねまちへ行ったことがあるの、と訊かれたので、そりゃそうよ、ねまちから来たんだもんと応えるとふたりはうらやましそうな顔をした。
車でないと行くことのできない場所にある神社のお祭りは昼間から出ている露店が楽しみだったが、一度夜店を知ってからは夜店に行きたくてたまらなくなった。しかし唯一運転の出来る父親が夜は晩酌で腰が重く、どんなに訴えても連れていってくれることはなかった。めそめそ泣いていると決まって祖母が、ねまちへ行くかと背中をポンと叩いた。ねまちが何なのかは訊かずとも気持ちは弾み、喜んで廊下を歩いて階段を上り布団の中へ。なぜ毎回気が付かなかったのか不思議だけれど、きっと本当にねまちへ行っていたからだろう。そしてねまちゃんが家にやってきてから、私もまたよくねまちへ行くようになった。
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