ラベル 天国 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 天国 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2019年6月27日木曜日

ハチとケムと天国

10年ほど前から、毎年そこへ来るという一匹のハチに会った。
(※これは数年前にボツになったハチ王子)

種類・大きさも同じハチが、毎年やってきては細長い花壇を飛びまわるのだが、かなり近くに来ても威嚇もしないという。この日は紫式部の花にいた。
(※これもボツになったハチ王子)

もちろん同じハチのわけはないけどね、なんだかかわいいのよ、と花壇の手入れをしているひとは目を細めた。
さらにこの花壇のきんかんには毎年数匹のケムが住みつき、さなぎから蝶になって飛び立つという。最後の「シ」まで言いたくないくらいケムは嫌いだが、爪の先ほどの小さなころから目をかけていると、かわいく思えるものなのかしらん。
どちらにしても、毎日花壇の手入れをていねいにしているからこそ、わかることなのだと思う。

我が家のくちなしとジャスミンは、毎朝毎晩の私からのストーカー行為に疲弊したのか、ゆっくり咲きなさいよ、とあれだけ言ったのに、次々に花を咲かせては枯れていく。
寝る前に少し窓を開けると、濃い香りが流れてきて実にいい気分だ。



近日中に、幼なじみにまた「天国」へ連れていってもらうことになった。
通称「天国」(仲間内ではこれで通じる)はお湯だけでなく食事もとにかくすばらしいのだが、なんといってもすばらしいのは、ここを切り盛りするふたりの女性とイケメンホストすーちゃん(犬)。

元祖「天国」を気に入って遠方から通い詰めていた仲良しいとこが、高齢のため「天国」を閉業する先代に、あんたたちでやんなさい、と言われて引き継いだのが現「天国」なのだそう。

とにかく仲のよい三人は、誰ひとり欠けても大変だ。

先日連れていってもらったときも、変わらず温泉はどこよりもすばらしいお湯だったし、お料理は唸るほどおいしかったし、ホストは接客を健気にこなしていた。ご近所さんから山男まで、みんなでわいわい話して楽しかった。

けれど、ひとり足りなかった。

ここにいるみんながその話題を避けていることで、却って彼女の不在が大きくなる。
幼なじみが、お料理をつくる女性となにごとか話して涙ぐんでいたことも、気付かないふりをした。

深い山の中での女ひとりの営業はやはり限界なので、相方が復帰するまで、いったんここを畳むとのこと。

「天国」を好きな人たちが心の拠りどころを少しの間なくすのはさみしいことだけれど、大丈夫。会いたいとさえ思えばいつでもどこでも会える、と「ブエノスアイレス」のラストでファイも言っていた。

あなたたち次から次へとホントによく喋るね、可笑しくて笑い疲れた!といつも呆れられていた幼なじみと私。病み上がりでも容赦しませんよ。

2019年1月8日火曜日

待ってろ今から本気出す

新年早々、自分にぴったりの曲がラジオから流れてきた。
(もちろん「両国のひと」ではない)
鼻息荒く、オラついた気分をさらにオラつかせる一曲。

ジャズを愉しむことができる年齢になったのだなぁ、と思っていたのは3年ほど前。
あれは一時の寄り道だったのね。


短い帰省であったが、幼なじみが例の場所に連れていってくれて
それは「すべすべ温泉 ねこぞの」という、立派なのかそうでないのかわからない名前の温泉なのであるが、ふたりの間では「ホストクラブ 天国」と呼んでいる。
「天国」へ続く細い山道を上がっていくと、雪の残る駐車場にナンバーワンホスト(犬)がにっこり座っており、どちらが彼を抱くかで幼なじみと争った。

ここが天国と呼ばれる所以は、とにかく不思議なお風呂とおいしいお料理・お酒。
それと、それらをつくるふたりの女性。
こんにちは、と扉を開けると、あら相撲の彼女、噂してたのよと迎えられた。



短い帰省であったが、文太くんの期待に応えるべくロング散歩へ。
両親にも同級生にも、文太がかわいそうだと責められたほどハードな散歩であった。
あの道とあの道がつながってる!と確認しながらの散歩は、なかなか楽しかった。
次はどこへ行こうかなぁ。


帰省の車中は、いねむりと少しの仕事。
あえて本は持たずに、攻撃的な曲を聴きながら、使っていなかった脳みそを使った。
やればできるじゃん、と、まだなにもできていない自分を少し見直す。
合宿への車中は、またもちょこっと仕事。
って、なんだこのまぬけな写真。


しかし
今から本気出す、って今まで本気出してなかったのか・・・