ぼんやりしていて、呼出の邦夫をチェックするのを忘れて落ち込む。啓輔と利喜ノ丞、そして先場所から気になっていた行事・木村吉二郎は目を皿のようにして見たからヨシと・・・できないが仕方ない。
それにしても国技館は、特に2階は何度来ても鳥肌が立つほど興奮するなぁと毎回同じことを思う。パワースポットってこういう場所なんだろう。
以前よくおじゃましていたアンティーク屋さんへ。
イベントのお誘いをいただき、よもやま話に花を咲かせる。好きなものの話をするのは愉しくて、酒場へ移動したくなった。
思えばここで出逢った黄色のホーローの鍋からホーローが気になり始めて、大きな皿や洗面器、小さな鍋など少しずつさまざまな国のホーローが増えていった我が家。この日はポーランド製の大きな茶色のやかんに心を奪われた。
帰宅途中にどうしても「おいてけ堀」に行きたくなったので、ちょっとだけよ。
席につくなり美人女将が、穴子入りましたよ、とささやいた。
かたわらのホーローのやかんの入ったバッグをなでて、最新号の「銀座百点」をめくりながら穴子を待って酒を啜るしあわせな時間。
なんていい日なのだろう!
帰宅してていねいにやかんを洗って黄色のなべと並べてコンロに置く。
翌朝コーヒーを淹れるためにキッチンへ立って見たその姿は思わず笑みがこぼれたほどだった。なんてすてきな私のやかん!
とはいえ大きいやかんなのでお湯を沸かすついでにゆで玉子もつくったりして。
あの黄色のなべでジャムなんか作ってほしいわ、とアンティーク屋さんの店主に言われたが、今そのなべにはおでんが入っております。