ラベル おいてけ堀 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル おいてけ堀 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2022年12月30日金曜日

怒濤の師走

労働納めは慌ただしく、飲み会にも行く気になれずにおとなしく帰宅。
冷蔵庫のしなびた野菜でおつまみをつくってひと息ついたら飲み友だちから電話がきてしばし喋る。電話を切ってふと画面を見たら何件かメッセージが来ていた。どれも衝撃的なもので、しばらく返事を返せずに酒を飲んだ。
どんな場合も、お別れはつらい。

連休1日めはいつもよりていねいに掃除をしたので大掃除をしたことにして満足、買い物に出掛けると友だちからお酒をくれるとの連絡があり、いつものようにあれこれ喋りながら歩いて喋り納め。よいお年を、というあいさつは少しさみしくて、でもしみじみよいものだ。
お豆腐屋さんでどっさり買いものをしてフンド氏の父上が行きつけだった「おいてけ堀」へ。

後からお豆腐屋さんがやってきてまたおもしろい話を聞かせてもらった。大晦日は余ったお豆腐やがんもなどを、やはり商売をしている親類などと交換してごちそうにするとのこと。おせち料理などというかしこまったものはつくらず、交換したお肉やハム、魚を料理して、手打ちうどんで大晦日。昔からそうなのだという。
フンド氏の父上もこんな風にご近所さんと話しながら一杯やって晩ごはんを呼びにくる少年フンド氏を待っていたのかな。
年末年始のために買ったワイン、もうないわよ!

2022年9月14日水曜日

まだ温かかったホットドッグ

酒場で知り合った友だちから呼び出されて「おいてけ堀」へ向かった夜。
実は朝から「おいてけ堀」に行きたい気分だった。
長崎の旅から帰ったので話をしたいとのこと。その子がその日着ていたシャツの柄にもしやと訊ねると、おすすめした長崎の古着屋さんで入手したとのこと。波佐見焼のピアスとも合っており彼女によく似合っていた。
明日も仕事だから早く帰ると言い合っていたのに結構飲んだ翌日は朝から初めての病院へ。長い長い時間待ってくたびれ果てて診療が終わり、一丁そばでもすするかと病院を出ようとすると入口に素敵なレストラン。
半日ほど座っていただけだが頑張って待ったしと迷わずイン。クラシック音楽が流れる優雅なレストランで優雅にオムライスを食べた。

それからてくてく東大の辺りを歩いて根津神社で今月の花御札を手に入れ不忍池の蓮を見て、この日が誕生日のフンド氏にホットドッグを買わなければと思ったが、南船橋のIKEAは遠いなぁと新宿のIKEAへ行ったら、なんとそこにはホットドッグがなかった。さんざん考えて新宿駅の中のお店を思い出して向かうも、ビールが美味しそうでつい立ち飲み。まだほかほかと温かいホットドッグを早くフンド氏にと一気に飲み干して家路を急ぐと「ニューねこ正」のお兄さんが暖簾を出しているところだった。毎度、と言われたので後で来ますとあいさつして帰宅。まだほんのり温かいホットドッグをフンド氏に差し出して「ニューねこ正」へ引き返した。
美人女将の目の前のお気に入りの席でひと心地。
美人女将が、フンド氏さん最後にここへ来たときあの席でさんまを美味しそうに食べてたねと言ったが、ああそんな時期だったかもと記憶をたどるも思い出せず。
いつも飲んでばかりだからよ。あたしもさんま食べたい!

2022年5月12日木曜日

私も、飲んで食べるために生きている

10連休のある日、この日はいつもは市川で会う友だちと根津神社へ。
先日友だち夫婦に連れていってもらった九十九里の松山神社ではご主人が御朱印ボーイでつられて私も御朱印をもらったが、今回一緒に行った友だちも御朱印ガール。ついていったら木製のお守り札と月ごとの花御札に釘付け、どうにも気になったので両方買った。お守りの札の絵は、ちまき。5月の花御札は菖蒲。これからは毎月、根津神社へ行こう。

それから友だちが東京で一番おいしいという魚屋さんへ。

店の外から覗いたら、魚の並んだケースより一段高い場所の中央にとてもかっこいい板前さんを発見、たしかに東京で一番かもねと頷いた。

それからやけにパン屋さんが多い路地で友だちおすすめのアイス最中を立ち食いしたり、人気のうどん屋さんなどを覗いたり、坂の多いこの辺りでもなかなかの急坂を上って路地に入ったら急に現れた小さなお店で大きくておいしそうなチーズケーキ(小麦粉を使っていなくて原材料がとてもシンプルなもの)を衝動買い。返す刀でその斜め向かいのカフェに入って昼ビールとカレーで労働について話したり、住宅街に置いてあったご自由にお持ちくださいの本をもらったり、それから谷中のお寿司屋さんで彼女はおいなりさん、私は茶巾寿司を衝動買い。夕焼けだんだんを戻ると日暮里駅だが、せっかくだからと鶯谷まで歩いた。途中ねぎし三平堂で、この塀の向こうにはどれだけすばらしいお庭があるのかしらね、とひそひそ噂していたらこの家の方が出てきてホホホとご挨拶。
時間があったので鶯谷から佃へ。彼女も私も偶然同じお店の海苔の佃煮が好きであった。それからバスに乗って東京駅から酒場へ向かおうと思ったが、いつも大行列のカレーパンのお店に人がいなかったので揚げたてを買って舌と唇をやけどしながらベンチで食べた。小腹が空いたじゃない、と小食の彼女が言うのはうれしい。

ほぼ開店と同時に滑り込んだ「おいてけ堀」で濃いホッピーと、いつもの自家製チーズを3回おかわりしてほかのお客さんたちとも杯を重ねて気持ち良く酔った。

ここが一番おいしいよ、といつも自信を持って教えてくれる彼女がくれた古い雑誌のお蕎麦屋さんの記事のスクラップを読みながら、久しぶりにお蕎麦屋さんで一杯やりたいな、と思った。
また飲むつもり?

2022年2月10日木曜日

LSDではなくSSD

月に何度か友だちとLSDをしているが久しぶりにソロで走ろうとひとまずウェアに着替えた休日の朝。
そういえば用事があったのでランウェアで軽く走って向かう。用足しが済むと眠くなったがせっかく着替えたのでのろのろ出掛けた。
先日の友だちとのLSDは久しぶりに30km近く走ったのでこの日もせめて20kmはキメたいところであったが途中で気が変わって銭湯に向かった。というより銭湯で温まりたかったのであらかじめ着替えは持参して走っていたのであった。
以前酒場で隣り合ったランナーがとてもいいと教えてくれた銭湯。ランステとしても利用できるらしい。熱めのお風呂はとても気持ちよくて、脱衣所では髪を乾かすおかまが現役で活躍していたので頭を入れて髪を乾かしたら角度がよくなかったようで七三分けになった。
お風呂どうでしたか、と番台さんに訊かれたのでとても気持ちよかったですと応えてふと見ると志摩ノ海のサインを発見。日付はつい数日前のものだった。あのサインは、と訊ねると部屋が近いからよくいらっしゃるんですよ、他のお相撲さんたちもよくみえます、とのこと。昔は伊勢ヶ浜さんとかね、宮城野部屋があそこにあったときは宮城野部屋のみなさんも、そうそう、徳勝龍関が優勝したときはここのサウナで彼の地元のTVがインタビューもしたんです、と嬉しそうに話してくれた。次回はサウナに入ろうと心に決めて帰宅。

このような日こそ「おいてけ堀」でしょう、とお店の空いていそうな時間帯を狙って向かうとお久しぶりねのみなさんがいらしたので新年のごあいさつをしてひとごこち。

しかしその後、ごめんね、つくね終わっちゃったのよとママに言われて目の前が暗くなった。(私はつくねばかり食べることで有名らしい)
たまにあいさつをするご夫婦と隣り合わせて世間話を始めたらこれがもうおもしろくて、通称・囲炉裏席の大テーブルの全員で愉しく盛り上がった。

今はまん防中であるのであっという間にラストオーダーの時間。そこで欲張ってホッピーを2杯お願いしたら、ごめんね、ホッピーあと1杯で終わりなのよとママに言われたのでその1杯を大事に啜った。
ケケケケケ!
タマミの言うこと聞かなかったからよ!

2022年1月20日木曜日

医者通い

医者通いの日々。
先日は人生初の大腸の内視鏡検査であまりにも辛い、うまいこと表現できない気持ち悪さと途中の痛みに唸り声をあげていたら看護師さんに、鼻から息を吸って口から吐いてね、もうすぐ終わるからね、と優しい声で言われて涙が出た。検査前日の食事制限にばかり気を取られて検査のことなど忘れていたが本当に辛かった。検査が終わったら何を食べようかと楽しみにしていたのに何も食べられそうになくトボトボ帰宅。
病院からの通り道の国技館では十両土俵入りの時間。

若元春に豊昇龍、照強に霧馬山に北勝富士に若隆景、そして照ノ富士。みんなみんながんばって、と心の中でつぶやいて帰宅し、ねまちとテレビ桟敷で観戦。
腸の動きを止める注射が切れてきたとみえてお腹がぐうぐう鳴り始めた。お腹は空いていないが晩酌のために何か食べておこうとたぬきうどんを作った。前日はネギも揚げ玉も無しの素うどんだったので七味もどっさりかけてやった。
その勢いのまま「ニューねこ正」へ乗り込み

案外きれいだった我が大腸を思い出しながら、そこに熱燗が染み込む様を想像してわかさぎの天ぷらをかじった。

もちろん美人女将にはさんざん泣き言を聞いてもらったし別の日には「おいてけ堀」のママやチーママにも話した。

その検査ってあれだろ、音ががんがんうるさいやつ、とマスターが言うので、それはMRIですと答えながら、ああ、あの検査もイヤだったなぁと思い出した。
医者通いは、まだあと2回残ってるわよ!

2022年1月11日火曜日

新年のさようなら

ねまちと過ごしたこと以外なんの感慨もなかった年末年始とそれからの三連休。
オミクロンのせいで予定していたイベントも不参加、その翌日友だちに誘われたLSDだけが楽しみで、それなのに突然の腹痛で不参加を覚悟してがっくりうなだれたが、少しだけでもと仲間に言われたので参加してみたら、なんのことはない、最後まで走ることができた。
LSDの後のお楽しみ、飲み会は止めておきますと言ったら、少しだけでもと仲間に言われたので参加してみたら、なんのことはない、普通に飲んでしまった。

しかもその後の「おいてけ堀」のマスターとの飲み会でさえも普通にがばがば飲んでしまった。
ソロ活動も再開。いつものお店にあいさつ回りして新年の石鹸と手拭いもいただいた。
なんだかんだで元気じゃないかとオノレの丈夫っぷりに感心したが、大相撲2日目をテレビ桟敷で鑑賞した後に行った「ニューねこ正」で美人女将に、冷たいものはやめときなと言われて背筋がのびた。
しばらく行っていなかったお蕎麦やさんへ小銭を数えながら向かうといつものように口が勝手に、紅しょうが天そばくださいと言った。いつものように私以外のお客さんはみなゲソ天そばを注文し、おかあさんはのんびり返事しながらもサッとおそばを出してくれた。

しばらく行っていなかったおにぎり屋さんへ小銭を数えながら向かうと閉店のお知らせが貼ってあった。
おじさん対おばさんふたりがいつも喧嘩しており、そのせいかおにぎりがしょっぱいこともたまにあったが、おばさんひとりがいなくなってから喧嘩もしょっぱいおにぎりもなくなった。
黄身がどす黒いほどに固く茹でてちょっとヒビを入れたゆで玉子も、ゆるいラップで巻いたサンドイッチも、これでしょ、と注文する前から包んでくれたおにぎりも、もうないのだなぁ。

2021年11月30日火曜日

本と遊ぶ ブックカバーとしおり展2021

ねまちの避妊手術を無事に終えて、エリザベスカラー生活もあと数日。
モンペと言われようとも術後は4日間ずっと付きっきりでいようと、手術中はご近所さんに自転車を借りてねまちのフードや自分の食料や酒を買い込んで日がな一日じっとり観察していたけれど、2日後に久しぶりの友だちと再会するべく後ろ髪を引かれながらランチに出かけて帰ると、私が在宅していたときには残していたごはんをきれいに平らげており私がいないほうがよかったのではと反省。

久しぶりに会った友だちとはお互いなぜかじろじろ見合ってしまった。
変わっていなくてよかったと言うと、あんたは白くなったねと言われた。引きこもり生活のおかげか。ずっと食べたかった友だちお手製のおいなりさんはその晩大切に食べた。またつくるよ、の言葉がうれしかったが私をモンペ呼ばわりしたことは忘れないぞ。

別の日、会いたかった幼なじみとやはり2年ぶりくらいに「ニューねこ正」で再会。

変わっていなくてよかったと言おうとすると、身長が180㎝超えくらいになっていたらどうしようと思ったけど変わっていなくてよかったと言われた。幼なじみの恋人とともに生牡蠣で痛飲してどっさりおみやげをもらって、またね。

いつもばったり会う常連さんと「おいてけ堀」でひと月ぶりに再会して千秋楽前日の照ノ富士・阿炎戦を観戦。

続けて日本シリーズまで観戦。ひとりで観るより楽しくてまた痛飲。

会いたかった友だち全員の顔を見ることができてうれしかった数日間。
しかし喜んでばかりはいられないのだ。かなり久しぶりにお誘いを受けたイベントが始まる。

「本と遊ぶ ブックカバーとしおり展2021」
2021年12月5日(日)~12月25日(土)
12時~18時(最終日は~17時)
定休日 火曜日・水曜日
一軒家カフェikkA 2階 甘夏書店さんにて
https://amanatsu-shoten.hatenablog.com/

ちびちび作っては失敗、作っては失敗を繰り返しながらも、何点か出品できそう。
他の方の作品も楽しみだなぁ。

2021年11月18日木曜日

モンスターペアレント

ねまちの避妊手術の日が迫ってきて、心配でソロ活動する気分にもなれず家で晩酌の毎日であったが、ご近所さんに誘われて「おいてけ堀」に登場。

ご近所さんは高齢犬のピピくんを非常にかわいがっており同じ動物病院に通っていることもあって話は尽きない。そこでねまちの術後のケアのために休みをとって4日間引きこもること、エリザベスカラーを購入したことなどを話すと、4日間も引きこもるの、それにエリザベスカラーなんて病院でもらえるじゃないの、と驚かれて私も驚いた。
帰宅して締めの一杯を飲んでいたら友だちから電話でランチのお誘い。
本当は飲みたいけれどまだコロナが怖いから酒抜きでと言う友だちに、2年近く会っていないしとても会いたいがねまちの手術が、と言うと、あんた大袈裟だよ、私も昔犬の避妊手術を経験したけどそこまでしなかったよと言われ、でも心配で、と反論すると、あんたアレだよ、ほら、モンスターペアレントになるよと言われてハッとした。

そういえば、LSD後の飲み会を途中退席するようになって、この生活いつまで続けるの、とラン友たちに聞かれることが多くなったし、あれほどピピくんの世話をきめ細やかにしているご近所さんにさえ、そこまでするの、とドン引きされた気がする。
そうやってモンスターペアレントになっていくんだよ、だから会おうぜと説得されて、上り始めたモンスターペアレントへの階段を一段下りたのであった。
あたしに恥かかさないで!

2021年11月11日木曜日

うれしい言葉ふたつ

やらなきゃダメなのよ、なことの一部がほぼできたこともあり、今夜は飲みに行くぞと意気込んで出かけた「おいてけ堀」。

とんでもなくお腹がペコペコで、いつもの1.5倍のおつまみをむさぼり食って一服したら禁断の最後の客になっていた。いつもにこにこしているマスターがにこにこしながら珍しく客席に出てきてずいぶん遅いねと言うので、ねこにごはんをあげてて、と答えると、今度連れてきなよと言われてその光景を想像したら急に酔いがまわった。
未成年ですから、あわてて答えながらも、なぜかうれしい言葉だなぁと思った。
今夜はもう貸し切りよ、とママが言うので、じゃがいもとブロッコリーのカレー味のお通しが美味しかったことをチーママに伝えてそのつくり方について訊ねたり、ねまちの初めての体調不良と回復、そして彼女がいかにささみを愛しているかをママに激白して互いの家のねこや小鳥の写真を見せあったりしてごちそうさま。

先日、南伊豆食い倒れ合宿の主催者とその際に同室だった人とで肉を食べたときのこと。
このふたりと会うときは大人数のことが多いので珍しいなと思っていたら、ふたりで肉を食べようと話していて他に誰を誘うかと訊ねたらあなたを指名されたと主催者から言われてびっくり。
それほど親しくもないのになぜ、と思ったら、いつも楽しそうだからとさらりと言われた。
そうか、楽しそうに見えるのか、とうれしくなった。
めったに褒められることないもんねぇ。

2021年10月13日水曜日

ソロ活動開始とぜいたくな昼ごはん

緊急事態宣言が解除されて通常の時間まで労働しながら、この晩はソロで酒場へ行こうと考えていた。いそいそ帰宅してねまちにごはんを与え、ミルクを平らげたのを見届けていざ、とかばんを持ち上げるとこの日に限ってねまちが絡んでくる。すぐ帰るから、と言い聞かせるも玄関で平べったくなってケケケケと文句を言われて根負けした。
期待はずれの映画を観ながらねまちの耳掃除をして、余震が来たら心配だしこれでよかったと深酒。真夜中の大運動会で眠れず。

翌日もいそいそ帰宅してねまちのごはんの用意をする。私のスプーンと片方の箸がない。これは飲みに出かけてよしというメッセージと解釈し、すぐ帰るからと説き伏せて家を出た。今度は靴箱に隠れてにらんでいた。ここまで反対されても酒場へ行く必要はあるのか、と途中ふと思ったが振り向いたら負けよ。

酒場の暖簾から中を覗くとお豆腐屋さんがサッカーを見ていた。
こんばんは、と腰を下ろすと、どうも、毎度ありがとうございますと言われてあの出来立てのお豆腐と揚げたての厚揚げの味がよみがえった。
いつもはあまり表に出てこない大女将がにこにこしながら、こないだの湯葉とてもおいしかったわ、とお豆腐屋さんに言いに来た。最後の最後の湯葉が好きなお客さんがいるので大女将にもおすそわけしたのだそう。豆乳も湯葉もとろとろでシチューのようなんですよと聞いて、いてもたってもいられなくなった。
近所で工事などがあると昼食にお豆腐を買いに来る作業員さんもいるらしい。お弁当だけではもの足りないのでお豆腐を一丁買って、醤油たらしてくんない、と言って隣の公園で食べるのだそう。それいいですね、と感心していると、昔は商売やってるところは昼どきになると肉屋でコロッケ、魚屋で魚、豆腐屋で豆腐や厚揚げを買って、でかい釜で炊いたごはんでみんなで昼めしにしたもんです、とのこと。なんともぜいたくな昼ごはんだなぁ。
しばらくして常連さんのきれいな女性が現れて、この日はいなかった常連さんの話からお豆腐屋さんの初めての海外旅行の話になり、あんまりおもしろくて酒がすすんだ。
ふと気づけばいい時間。ねまちの顔が浮かんだのでお先にさようなら。

今夜は早めに寝ようと床についたが、この夜も大運動会で眠れなかったのであった。

2021年10月5日火曜日

酒場巡礼の日々

緊急事態宣言が解除になり、近所の飲み友だちに誘われてあちこちこんばんは。
とはいえ心から安心はできないのだが、一軒一軒訪ねるたびに以前の感覚がよみがえる。最初に行ったのは「おいてけ堀」。
水茎の跡うるわしきメニューを見ずともすらすら注文。お馴染みのメンバーとも会えたし、しみじみ美味しかった。
次の日は別の「おいてけ堀」。(実はいくつもあるのだ)ここでも美人女将や大将たちの元気そうな顔を見ながら、ありがたく美味しく飲んだ。
また別の日は自家製チーズが特に美味しいお店。翌日から緊急事態宣言でしばらく来ることができないと目を皿のようにしてメニューを探したときそのチーズを発見した。食べたらおいしくて、たしか6皿も食べた。それでも嫌いになるどころかもっと好きになった。今回は3皿食べた。

どのお店の風景も味もそのままでうれしかったが、以前と違うのは家にねまちがいること。あまり泥酔する気にはなれず優等生的にごちそうさま。酒もいいがねまちが気になる。それにしてもみなさんお元気でよかった。
落ち着いたらソロ活動も始めようと帰宅すると、ねまちの顔を見てやっぱり我があばら家が一番かもしれないとも思った。
いいのよ、帰ってこなくても。ごちそうさえ用意してくれればね。

2021年7月14日水曜日

しばしのさよならと

再開したかと思ったらあっという間にまたしばしのさよなら。
好きな酒場へあいさつに出かけた1週間。週末に出かけた酒場には翌日の昼にも行った。自家製チーズが美味しくて、今までそれを知らなかった自分を恨んで5回も注文した。翌日はラン友たちと皇居を4周、のつもりが湿気がひどくて3周と少し走って酒盛りランチ。それから帰宅し1時間寝て、近所の飲み友だちに誘われて「おいてけ堀」のマスターや常連さんたちとしみじみ飲んだ。
厳選されたメンバーに選ばれたのはなぜかと思ったら、よく飲むからだって。ありがたきお言葉。

これからまたあの自粛の日々が始まるのだなぁと気持ちを引き締めて本を読み始めたら3冊も読んでしまった。リピートも含めたら5冊。このペースで読み進めたら本が足りなくなるので、ひとまず走りに出た。
実は先日、久しぶりに頭が痺れるほど悩むできごとがあった。悩んでいるうちはともかく、解決したとたんにまた次の悩みごとが生まれて何をしていても頭から離れない。気付くと都内でもかなりの大型のホームセンターでじっと鉢植えを見ていた。その花の名はジャマイカンジャスミン。初耳だが実はジャスミンティーに使うものらしい。あまりに香りがよくて3回匂いを嗅いでその後他の場所を見て回って戻りまた2回匂いを嗅いだ。とても欲しかったがまだこの時点で5kmほどしか走っていなかったのでランを再開。途中で飲んだ桃のスムージーがおいしかったが悩みはなにひとつ解決していないのであった。

2021年7月9日金曜日

かわいい文豪たちと過ごす

我が家のくちなしの最後のつぼみが開いた。
ゆっくり、長く咲くんだよと言い聞かせたおかげで今年はみんなずいぶん長く咲いてくれた。

しかしこの香りも、鼻が悪ければわからない。
鼻炎がひどくなってきたので労働先の近くの耳鼻科へ行くも臨時休業。それでは自宅近くの耳鼻科へと急いでいたら「おいてけ堀」での飲み友だちから珍しくお誘いの電話。来週からはまたしばらく会えないので、耳鼻科を捨てて「おいてけ堀」へ。
この日はいわし刺が美味しかった。
それから近所のお豆腐屋さんがやってきて三人で宴会。お豆腐屋さんは自分が考えていたよりずっと早起きで、そして彼が早朝の配達中に通る「レストラン両国駅」が、今日誘ってくれた飲み友だちの行きつけと知って驚いた。
こんな楽しい時間もまたしばらくおあずけ。今度の自粛期間は本を読むのだ。

先日のアトロクでの特集がおもしろくて、聞き終えてすぐに「オロロン書房」に走って手に入れた本「文豪たちの美味しいことば」がとてもおもしろかった。
小泉八雲の言葉が特によかった。
そのずっと前の特集「文豪たちのずるい謝罪文」もおもしろくて、やはり「オロロン書房」へ走った。内容もさることながら、著者の山口謡司さんの語り口と文章(イラストまで!)がとても気に入ってファンになったし、有名だからこそ敬遠していた文豪たちの著書を読みたくなった。
酒は控えめに・・・できるだろうか。

2021年4月23日金曜日

どの酒場もどうか無事で

たまにはひとりでしんみり飲もうと、毎度おなじみの「ニューねこ正」。
そこでお久しぶりねの相撲友だちに再会して5月場所の展望を語り合い、美人女将から少年隊関連の貴重なBlu-rayを貸してもらい舞い上がって帰宅。美人女将から、お弁当箱忘れてるよ、とのメッセージが入ったので翌日もてくてく向かう。
「ニューねこ正」には2日連続どころか週6日行っても飽きない。飽きるどころか、あれも食べたかったこれも食べたかったと後悔する。それどころか同じものをまた食べたくて週に6日通ったこともあった。以前はひとり客というと断然男性客だったが、最近では女性のひとり酒もちらほら。おいしいものがたくさんあるのだから当然だ。
お弁当箱、洗っておこうかってうちのが言ってたんだけどさ、と美人女将が笑った。そんなそんな、と言いながら、もし持ち帰ったお弁当箱にここのごちそうが詰まっていたらうれしくてたまらないだろうなと想像してこっそり笑った。
あ、来ちゃったと美人女将がつぶやいたので入口を見ると、こちらもお久しぶりねの未亡人会会長であった。高齢で一人暮らしのため、近所に住むお子さんたちが出歩かないよう心配しているのだが隙を見ては「ニューねこ正」へ来ているらしい。会長は好事家であり、ある相撲部屋の後援会もやっている。よってまたこの夜も相撲話。
次の日は「おいてけ堀」へ登場。今日はひとりでしずしずと飲もうと思っていたら、隣に座った紳士とその隣のゴルチェおじさんがやけに盛り上がっており、いつの間にかその中へ入っていた。生まれも育ちも両国、御年84歳だというその紳士はあの老舗「ちゃんこ えびすこ」の隣で生まれたという。
はっきりとした江戸弁は聞いていてとても気持ちがよい。海釣りの話から陸釣りの話(いわゆるおネーちゃんの話)まで、こんな薄汚い中年をお嬢さんと呼んでくれて一杯ごちそうしてくだすった。今度私が釣った鯛の写真をお見せしましょうと約束してさようなら。
そういえばここのところ、ひとりで飲もうと思ってひとりで飲んでいなかった。人見知りだったはずなのになぁ、と最近お気に入りのスカートとPUNPEEの「ODD TAXI」を聴いてしんみり。それから幼なじみがドはまりしているNulbarichの「Be Alight feat.Mummy-D」を続けて聴く。なんていい曲なんだ、と無限ループで聴いて間に少年隊をはさんでまた聴いて、とちゃんぽんのようなことをしていたら酔いがまわった。

2021年4月16日金曜日

ほめられて・再び

通常以上にダメな1日を終えて「おいてけ堀」へ飛び込んだ夜。
今日はなくてもよい1日だったなと落ち込みつつも酒を飲んでひとごこち。すると憧れの大ママがカウンターに出てきて突然、髪の形がいいわねとにっこりひとこと。いつも厨房にいるのを遠目に見てすてきだなと思っていた大ママが!
ダメな1日がこのひとこと(そもそもこの髪型をつくった『サロン・ド・こけし』のマダムがほめられるべきことなのだけれど)で、最近撮った写真がマンホールのふたばかりで我ながらしけた生活をしているなと思っていたのが急に悪くないと思えた。
トレランの大会が迫っているのにまったく練習していないことに焦り、雨の中干潟へ向かって走り出した休日。この日もマンホールのふたばかり気にして走る。
広い広い市川市からようやく船橋市に入ったことに気付いたが、やんでいた雨がまた降り出し酒場の開店時間が近づいていることに焦って、干潟まであと2㎞のところでグッバイ船橋。
トレランどころか大会自体が久しぶりなのにこんなに練習していなくて大丈夫なのか、と思うが、大会よりも前日泊まる民宿が楽しみでたまらない。しかも初めてひとりで民宿へ泊るのだ。
生ものを大会前夜に食べるのはご法度だが、海のまちへ行くのに食べないテはない。

2021年4月5日月曜日

夜のラーメン

自堕落な毎日を改めようとつぶやいた舌の根も乾かぬうちに飲んで飲んで飲まれて飲んだこの週末、エリートランナーたちとの皇居ランでどうにか酒が抜けた。
先日サブ3を達成した別のエリートランナーも途中合流して、なんとか皇居4周を走り終えたらやっぱりお疲れビール。これは2日連続の迎え酒ではないかとの思いがちらっと頭をかすめたが飲んでしまえば結局元気になるのだからしょうがない。

金曜の夜は、そのラン仲間の奥さまたちと初の女子会ではしご酒。翌朝まだ酒の残る頭を支えながら洗濯ものを干していると、前日着ていた洋服からうどんが一本出てきた。また夜中になにか食べやがったな自分、と落ち込む。
意識がモウロウとしたまま「サロン・ド・こけし」へ。
ニッキのことを話し始めたら止まらなくなる。むくんだ顔とスポンジのような脳、そしてぼろぼろの内臓でもヘアだけは素敵に仕上げてもらってうれしくなり、ふらふら散歩しながら約束の飲み会へ。この日は「おいてけ堀」で仲良くなった仲間うちの女性のみの秘密の飲み会。
迎え酒だな、とうなだれて酒を啜っているうちに元気になってきた。とはいえ連日のはしご酒はやりすぎた。それでその翌朝の皇居LSDなのだった。
さすがに胃腸に力が入らず、なのに走り始めたら楽しくなって4周。当然のようにランチビールから始まって軽くはしご酒。エリートランナーたちはあまり食べずによく飲む。20km走って酒が抜けたのをいいことに調子づいて私も飲む。楽しく飲んで帰宅しバタッと昼寝していると何かお腹に入れたくなってきた。
こんなときはサッポロ一番塩ラーメンよ、とていねいにつくって啜ると、何度も読んでいる小説の「夜のラーメン」の章を思い出した。シチュエーションは違えど、しみじみよいものだなぁとつるつる食べた。

2021年3月3日水曜日

チーズに塩 祭りおにぎりに菜の花

フンド氏のお父さんの行きつけだった「おいてけ堀」は今や私の行きつけの酒場。
誰とも話したくないけれど家で飲むのは寂しいときの大切なお店。
初めて同行したご近所の飲み友だちがチーズを注文。数切れのチーズに添えられた塩について、人懐こいその友だちが4代目の坊っちゃんに訊ねた。いつもは無口な色白の坊っちゃんが言うには、初代の曾祖父さんの頃にそうしていたみたいで当時はそれが洒落ていたのか単に酒飲みはしょっぱいものが好きだからなのか、とのこと。初代の曾祖父さんということは、フンド氏のお父さんがこのお店に通っていた頃の大将。お父さんがこのチーズを食べたかどうかは知らないけれど、この話ですっかりチーズに塩が気に入った。

久しぶりに姪っ子たちとお料理した週末。
想像だけで作っていた頃より格段に下手になった祭り寿司ならぬ祭りおにぎり。
形はぶさいくだったが初めてつくった姪っ子たちは喜んでくれたし、ほんの少し入れた菜の花の苦みがよかった。
もっと練習して、いずれはかたつむりの祭りおにぎりをつくりたいものだ。

2021年2月10日水曜日

体調不良のにわかファン

珍しくすいていた週末の酒場で飲み友だちにばったり会って飲んだ後に、最近お気に入りの食堂で仕上げのもう一杯。翌日もその飲み友だちと待ち合わせて小さな蚤の市とランチへ。
この日蚤の市で最高にかわいいこけし柄の小箱を入手したところまではよかった。
最近体の調子がよくないなぁと思っていたところに軽く昼酒をかましたせいでなんとなく元気になった気がして明るいうちから「おいてけ堀」へ直行。
たまに会うおじさんに熱燗をごちそうになって調子に乗って飲み上げ、はしご酒好きな飲み友だちに誘われるまま前日と同じ食堂でまた仕上げた翌日から本格的に不調が始まった。

朝から胃が重苦しく食欲も酒欲も出ない。最近続いていたジョグに行く気力もなく引きこもり、フンド氏の月命日の夜もついぞ「ニューねこ正」には行けなかった。
唸って過ごしていたところにLSDのお誘い。
少々遠い場所だけれどみんなで走れば楽しいし、なにより今月はオンラインマラソンなるものに申し込んでいるので少しでも走れたらと気軽に参加表明するも、よく見たら参加者はエリートランナーしかいなかった。しまった、早まったか。
エリートランナーしかいない中でへっぽこランナーが迷惑をかけるわけにはいかないので、重い腰を上げてジョグに出発。
アトロクをタイムフリーで聞きながら走り出すと、先日の少年隊特集を聞き逃したことを知った。苦しくてもアトロクさえあればなんとかなるのでコースを長めに変更。
当時からアイドルにはビタイチ興味はなかったが、さすがに大抵の楽曲は聞いたことがあって懐かしい。昨年末の少年隊特集や筒美京平特集から見る目(聴く耳)が変わり、なんてカッコいいんだろうと今さらながら感動。
その翌日はやはり聞き逃したアトロクのゲレンデDJ特集を聞きながら徒歩出勤。
信州に生まれ育ちながらスキーは大の苦手で授業以外でスキー場には行ったことのない私には知るよしもないゲレンデDJの世界。そのお仕事内容も選曲も何もかもがすばらしくて、脳内には一面の銀世界が広がった。
しかしなにより心を(耳を)射貫かれたのは、最後にかかった少年隊の「湾岸スキーヤー」。
前夜の少年隊特集をリスペクトしてとの南部広美さんの選曲に朝からシビれてつかの間、不調を忘れた。今夜もおとなしく帰って少年隊ナイトだ。