2021年11月18日木曜日

モンスターペアレント

ねまちの避妊手術の日が迫ってきて、心配でソロ活動する気分にもなれず家で晩酌の毎日であったが、ご近所さんに誘われて「おいてけ堀」に登場。

ご近所さんは高齢犬のピピくんを非常にかわいがっており同じ動物病院に通っていることもあって話は尽きない。そこでねまちの術後のケアのために休みをとって4日間引きこもること、エリザベスカラーを購入したことなどを話すと、4日間も引きこもるの、それにエリザベスカラーなんて病院でもらえるじゃないの、と驚かれて私も驚いた。
帰宅して締めの一杯を飲んでいたら友だちから電話でランチのお誘い。
本当は飲みたいけれどまだコロナが怖いから酒抜きでと言う友だちに、2年近く会っていないしとても会いたいがねまちの手術が、と言うと、あんた大袈裟だよ、私も昔犬の避妊手術を経験したけどそこまでしなかったよと言われ、でも心配で、と反論すると、あんたアレだよ、ほら、モンスターペアレントになるよと言われてハッとした。

そういえば、LSD後の飲み会を途中退席するようになって、この生活いつまで続けるの、とラン友たちに聞かれることが多くなったし、あれほどピピくんの世話をきめ細やかにしているご近所さんにさえ、そこまでするの、とドン引きされた気がする。
そうやってモンスターペアレントになっていくんだよ、だから会おうぜと説得されて、上り始めたモンスターペアレントへの階段を一段下りたのであった。
あたしに恥かかさないで!

2021年11月11日木曜日

うれしい言葉ふたつ

やらなきゃダメなのよ、なことの一部がほぼできたこともあり、今夜は飲みに行くぞと意気込んで出かけた「おいてけ堀」。

とんでもなくお腹がペコペコで、いつもの1.5倍のおつまみをむさぼり食って一服したら禁断の最後の客になっていた。いつもにこにこしているマスターがにこにこしながら珍しく客席に出てきてずいぶん遅いねと言うので、ねこにごはんをあげてて、と答えると、今度連れてきなよと言われてその光景を想像したら急に酔いがまわった。
未成年ですから、あわてて答えながらも、なぜかうれしい言葉だなぁと思った。
今夜はもう貸し切りよ、とママが言うので、じゃがいもとブロッコリーのカレー味のお通しが美味しかったことをチーママに伝えてそのつくり方について訊ねたり、ねまちの初めての体調不良と回復、そして彼女がいかにささみを愛しているかをママに激白して互いの家のねこや小鳥の写真を見せあったりしてごちそうさま。

先日、南伊豆食い倒れ合宿の主催者とその際に同室だった人とで肉を食べたときのこと。
このふたりと会うときは大人数のことが多いので珍しいなと思っていたら、ふたりで肉を食べようと話していて他に誰を誘うかと訊ねたらあなたを指名されたと主催者から言われてびっくり。
それほど親しくもないのになぜ、と思ったら、いつも楽しそうだからとさらりと言われた。
そうか、楽しそうに見えるのか、とうれしくなった。
めったに褒められることないもんねぇ。

2021年11月6日土曜日

秋のさんぽ道

ねまちの具合がよくなかったときに「サロン・ド・こけし」の予約をキャンセルしたのだがねまちが快復して安心したとたん髪がうねりだし色が褪せてきたので頭を抱えていたら、その姿を見ていたかのように女主人から、様子伺いの言葉とともに(本来はお休みの日の)この日はお店にいます、それでは失礼しますとのメッセージが。

うれしい。うれしいがいつもと違うそっけないメッセージに一抹の不安をおぼえながらお店に向かった。一抹の不安をおぼえながらも以前から気になっていた武蔵野うどんは食べて向かった。
いつもの笑顔で迎えてくれた女主人に安堵すると、思っていたとおりねまちの具合が心配で髪どころではないかもしれないと気遣ってくれてのシンプルなメッセージとわかった。わかってはいたがホッとした。

いつものマシンガントークと秋らしいカラーとすてきなカットを施された鏡の中の自分に気分がうきうきして、素晴らしく晴れた空のもと女主人に教えてもらった和菓子屋さんを目指して歩いた。
途中、ひとめぼれした鍋つかみを入手したり通りがかった古民家のお店で珍しいフリーペーパーをもらったりして目的の和菓子屋さんに到着。ふだん甘いものは食べないけれど年に数回だけ食べたくなるときがありこの時がその時だった。感じのよい女の子の店員さんからいちじく大福と黒豆大福を受け取った。
さらに歩いてむかしむかし住んでいたアパートがまだあるかどうかを確かめて、やはりむかしむかし行っていた喫茶店(今年でなんと67年!)で変わらず急な階段をのぼってコーヒーを運ぶおばあさんの姿にうれしくなったり駅前の古書店で目についた本や古くからのお店で酒の肴を手に入れたりして離れがたいなつかしいまちを後にした。

年に何度もない完璧な一日。
選んだはずのグリーンピースのサラダがポテトサラダだったことに小さく落胆したが、シンプルで美味しかったので味の余韻が消えないうちにと猛然とポテトサラダをつくり始めた秋の夜長であった。

2021年11月3日水曜日

進水式

天気のよい朝、最近完成した公園を横切ると、できたばかりの新しい公園なのにすっかり落ち着いている方々がいることに気付き、きっと昼の常連さんも夜の常連さんもいるのだろうと想像した。まわりを見渡すと、真新しかった苗木もいつの間にか成長してなじんでおりなによりその公園が辺りにぴったりはまっていた。

状況も気持ちも変わっても、聴くとまた違った文脈を感じて聴き入ってしまう曲がある。この朝はKIRINJIの「進水式」。
大切な曲なのでRHYMESTER「K.U.F.U.」とともに滅多なときには聴かないリストに追加。

やらなきゃダメなのよ、なことが遅々として進まない。今回は〆切まで余裕もあるのになぜ、と思ったら、まさにその悩みを相談しているのをラジオで聞いた。
追い詰められた状況で満足のいくものを作ることができたという成功体験がクセになっているのだという回答に、何度も膝を打ちすぎてみみず腫れになった。(うそ)
ハズレもいくつかあるんですけどね。
それ言っちゃダメなのよ。

おしゃれはがまん

ねまちが最近かっこいいえりまきをしている。

しかも素敵なブーツ(裏がふさふさ)まで履いており、生まれて初めての冬に向けておしゃれしているようだ。
ついこの間まで具合が悪くてなにも食べることができなかったねまちとは別人のように最高級の毛皮で着飾っている姿がうれしい。
秋には重ね着のおしゃれ、冬にはコートだけでなく手袋やブーツ、えりまきのおしゃれがある。近年は真冬でもそれほど寒くなく、分厚いコートや暖かいマフラーなどはあまり身につけないことが多いが、おしゃれはがまんなのであった。

ねまちがそれを思い出させてくれたので、来る冬に向けて「きせかえブティック メンキー&ノンキー」で素敵なコートを仕立てようと思う。

2021年10月27日水曜日

両国のさんぽ道

出かける途中で以前のマンションでのお向かいさんとばったり。

この方も引っ越されたがやはりご近所さんで犬のピピくんと暮らしている。立ち話をして、また飲みに行きましょうと約束した数日後、酒場へ行くか行かないか悩んで結局家で飲むことにしてアテを求めてうろうろしているとこの方から電話があり道端で洋服をどっさりもらった。

そのまた数日後に飲みに行く約束をしてたくさんの洋服を抱えて歩いていると後ろから名前を呼ばれて振り向いた。しばらく行っていない酒場の大将だった。この日は大将のお店の定休日で、飲みに行かない?と言われたが酒のアテを買い込んだ帰りなので残念ながらまた今度。
そうそう、うちのねこの動画見てくれた?と言われて首を傾げると、メッセージ送ったのにと言うので帰宅して確認するとそのアプリがおかしなことになっており右往左往してようやくアプリを開くことができた。元野良だったねこが階上の家から脱走して階下のお店の裏に再び住みついたらしい。なにそれ!
他にも懐かしい面々からのメッセージが数件。とっくに過ぎている日のお誘いもあり、悶えながら返信をした。

この晩飲みに出かけなかったのは、やらねばならないことがあるから。頭の中では壮大なモノがいくつも完成しているのに技術が追い付かず、ついに初めて動画で学ぶことにしたが、初心者でもできるという動画についていけず、こんなのできないよと投げ出してRHYMESTERの「After 6」を聴きながら歌って踊っていると、ねまちが驚いて逃げていった。
何時だと思ってるのよ!

2021年10月23日土曜日

モテています

満席の「ニューねこ正」でむりやり席をつくってもらい

今年2度めのさんまと素晴らしく美味しい白子を熱燗で飲り、さらにまかないの通称・貧乏チャーハン(ねぎが多いから、らしいがちっとも貧乏ではない)までいただいて機嫌よく帰った夜。酒場が再開してから会っていない飲み友だちからメッセージがきた。
仕事が忙しくてねこ正に行けず、悲しいのでねまさんの最新の写真を送ってくださいとのこと。お安いご用とカメラを構えるも写真を撮るのがへたくそなために、ねまちが荒ぶっている写真しか撮れず。
こんな写真でも喜んでくれた。

独身の頃から長く一緒に暮らしたねこたちを亡くして、またねこと暮らしたくなった妹が泊まりに来たいという。それではどこに行こうかと聞くと、ねまちに会いたいだけだから別にいいとのこと。

週に5日は真夜中の大運動会で寝させてくれない暴れ太鼓なねまちは実にモテている。
久しぶりに会ったこの牛もマスクや帽子をつけており、裏通りなのに人気者。