2022年12月19日月曜日

うさぎと冬の贈りもの展とスカジャン展

甘夏書店さんで開催中の「うさぎと冬の贈りもの展」に年賀状を納品しに出かけた冬のある日。
既に展示していただいているうさぎの手ぬぐいとともに冬のマッチと年賀状も展示していただいた。
春夏秋冬のうさぎの手ぬぐい。うさぎと聞いて浮かぶ姿を手ぬぐいにしました。うさぎといえばまつ毛なのです。
そして年賀状。

行司さんの軍配に控えめに「謹賀新年」。

懸賞旗に宛名を書く。
なんだか控えめすぎる年賀状になってしまった。

甘夏さんにおもしろそうな本や来年行きたい場所などをたくさん紹介してもらって、次は市川のギャラリーへ。小ぢんまりとしたギャラリーでたくさんの素敵な作品に出逢った。スタッフさんのおばあちゃまが、毎朝コーヒーとパンとヨーグルトを食べたのちに作っているいう美人さんが本当に素敵。

その翌日は落ち着いたら行こうと思っていた展覧会のひとつ、スカジャン展へ。
若い頃から欲しくてたまらなかったスカジャン。
でも気に入ったものはお値段がなかなかだし安いものは物足りないしでせめて展示を見たかった。
圧巻だったヴィンテージの数々もよかったし、当時の軍人たちが見えないおしゃれとしてカフスやセーラーに隠れた部分に刺繍してもらった制服がとてもよかった。家族へのおみやげに刺繍してもらったクッションカバーやテーブルクロスも素敵で、しばし往時の横須賀にいる気分になった。
横須賀美術館は海が目の前にあって気持ちがよく、その海を横目にバスに揺られてどぶ板へ。
売りものではないけれど、かわいいスカジャンも発見。
なのにあちこち調子が悪くて、かあさんかわいそう。

2022年12月1日木曜日

季節はずれの「微笑み返し」と「うさぎと冬の贈り物展」

労働に疲れはてた冬の帰り道、お惣菜屋さんを覗くと、あじフライとエビフライと豆腐のフライがひとつずつ残っていた。ありがたや、とそれらを包んでもらっていると、どこからかキャンディーズの「微笑み返し」。冷たい夜の空気になぜかぴったり合っていてしばし耳を澄ましていたら、お惣菜屋さんが10円おまけしてくれた。ささいなことでひとつ疲れが消えた。

別の日、やはりどうにも疲れて帰宅し晩酌していると、帰り道の公園で買った小松菜と香菜が気にかかった。本当はやらねばならないことがあるけれど、小松菜と香菜をどうにかしたくて久しぶりに料理を始めた。やらねばならないことがあるのに小松菜に合わせる油揚げはちゃっかり買って帰っていた。ついでに水菜もどうにかしようとあれこれつくったら楽しくなった。ささいなことで疲れはごまかすことができるが、やらねばならないことが進むわけではない。

12月になってしまった。
来週末から甘夏書店さんで始まる「うさぎと冬の贈り物展」に参加するつもりでグリーティングカードをつくるとお伝えしたけれど、頭の中で一転二転三転して実際はなにも進んでいない。はたして何ができるのか。かあさん、もう寝たら?
わたしはできるって言い聞かせて寝たらいいわよ。湯たんぽは忘れないでよね。

2022年11月16日水曜日

傘の職人さん

朝目覚めて、今日はさぼるぞと決心した。
ずっと行きたかった傘屋さんへ傘の修理に行こう。

いつもよりすばやく準備して家を飛び出し、電車に乗って下り立った駅には、以前から気になっていたお蕎麦屋さん。迷わず飛び込んで食べた紅しょうが天そばはとてもおいしくて、お天気がよくて駅前の花屋さんの花がきれいで、ああ今日という日はさぼるためにあったんだと確信。

お目当ての傘屋さんに到着して、しばし外からディスプレイされた傘を眺めてからこんにちは。ほどなくして出てこられたおじさんは職人然とした方で話していてなつかしくなった。
この傘屋さんはフンド氏と長く付き合いのあった、数年前に急逝された方の傘の師匠と聞いていた。思い切ってそれを伝えると、なんだ親戚みたいなもんじゃねえか、と少しくだけた口調になった。
修理してほしい傘は、以前私が柄を描いたもの。

骨が1本ぶらぶらになってしまって町の修理屋さんではお手上げだったと伝えると、これはうちにしかできねえよ、とおじさん。上がってテレビでも見てなよと声をかけられたが、こんなお宝ばかりのところはそうそう見ることができないのでずっとお店を見ていた。
作業自体は15分もあれば終わるとのことだったが、傘の生地に合う骨や持ち手、石突きがなかなか見つからず、膨大なパーツの数々と骨の微妙な違い(骨を見ただけでどこで作られたかわかるのだ!)に驚き、試作したという見たことのない日傘に驚き、気づけば何時間か経っていた。その間飽かずにずっと傘を見ていて11月も半ばだというのに日傘を3本も買った。包装紙まで素敵で、おじさんお手製の傘袋もなんともよかった。

浮かれて通りに出るとバスがやってきたので飛び乗った。行先は西新井駅。
お詣りでもしようかと西新井大師前で下車して参道を歩くと、平日なのにまずまずの人込み。池の鯉や萩の花を見てぶらぶらしていると、あと数十分後にここでテレビの生中継があるとのポスターを発見。
さぼって傘を3本背負って西新井大師をうろうろしている姿がテレビに映ってはいけないので早々に引き上げて西新井駅へ。西新井駅へ行くからには駅のホームのラーメンを食べなければなるまい。なるまい、というよりそれがお目当て。
汗ばむほどの陽気の中を歩いて駅のホームでいつものワンタンメンを食べて、今度は修理が終わった大切なバッグを取りに行き、コーヒー屋さんで数年ぶりにマラソン大会に出場する店主を励まして帰宅。
でも休日はこれで終わりではなく、この夜は翌日に控えたRHYMESTERのライブのために幼なじみとその恋人とで痛飲したのであった。
帰りに寄った酒屋さんで酒を買わなかったからえらいわ!

2022年11月7日月曜日

秋のさんぽ道

妹のところでにぎやかに過ごした翌日、この日もお天気がよかったので走りに出た。

今が見頃のばらを見に向かう途中で東大の門をくぐって銀杏の葉の乾いた匂いを吸い込んだ。学生時代によその大学に忍び込んで学食を食べた記憶がよみがえった。何を食べたかは定かではないけれど。古くて立派な校舎もじきに取り壊されて新しい校舎に生まれ変わるようだ。弥生門を出て住宅街を抜けると魅力的な古書店に出会った。気になる本ばかりなのでお店に入ってあれこれ見ていると、そこは以前虎屋の方のトークイベントで来たお店であったことを思い出した。
掘出し物を見つけて坂を下り、ついでに根津神社で今月の花御札を入手。七五三の写真撮影をする親子を写真撮影する外国人たちがいて長閑だ。知らない道を走るのは楽しくて、あっという間に旧古河庭園に到着。
ばらを撮影する人たちの間をすり抜けてみずみずしい香りを嗅いでさようなら。
ばらのアイスのにおいがする!

2022年10月31日月曜日

ぺろり弁当はおいしい

先日ガールスカウトをやっている姪について大勢で森へ行ったとき、涼しい森の中で妹お手製のお弁当を食べた。
人のつくったお弁当を食べるなんていつ以来だろう。しかも初めての妹お手製のお弁当。自分でつくったものと違って気持ちがつまっているようで本当に美味しかった。

久しぶりにお弁当(とは呼べそうにない雑なもの)をつくって公園で食べた。
無数の銀杏が落ちてあの強烈な匂いをまきちらしていたが、日当たりのよいベンチで食べたので美味しかった。食後に読んだ「喫茶柘榴」の一編もその場所に合っていてなんともよかった。

買ったお弁当には好きでないものもいらないものも入っているけれど「ぺろり弁当」には無駄なおかずが入っていなくて最後まで全部美味しい。
なんでもない日にこそ「ぺろり弁当」を。

かあさん、しばらくお弁当つくってないわね。

2022年10月25日火曜日

好きなんだよ

早朝から待ち合せて走った日曜日。
来月に迫ったMINATOシティハーフのコース確認と試走。天気の良い日曜日の虎ノ門はいつもと違う顔でのんびりしていた。折り返しが多くあまり好きでない日比谷通りも途中で曲がるし、なによりハーフだからと途中まで気持ちよく走ったが途中友だちの足が攣ったためにショートカット。それからやはり来月のRHYMESTERのライブのチケット申し込みのためにスマホとにらめっこ。私は箸にも棒にもかからなかったが幼なじみがチケットをゲットしてくれた。ありがたい。
夕方は幼なじみとそのボーイフンド氏と待ち合わせて、初めてのクレイジーケンバンドのワンマンライブへ。景気づけに寄った酒場で、もしかしてRHYMESTERが出てきちゃったりして、などと愚にもつかない話をしたのも忘れてCKBの世界にどっぷり。思えばSEからしてかっこよかった。
この日急遽ドラムとして入った方はCKBの曲を知らなかったらしいが、突然セットリストにない曲を始める剣さんの口伝えでの数秒の説明にすぐ反応して演奏しているのには驚いた。それも何曲も。他のメンバーもそうで、これがプロなんだなぁと感動した。
夢のように時間は過ぎて、剣さんが、おや、あと一曲だと言った時には心から驚いた。まだ3曲終わったくらいの気持ちだよねと幼なじみと言い合っているうちにアンコール。CKBが歌っている西原商会の社歌が始まりふたりでキャーキャー盛り上がる。最近RHYMESTERがさらに上乗せしたこの曲、ラップの箇所になるとつい口ずさんでしまうよねと彼女に言おうとした瞬間、ステージ下手からグリーンの衣裳の三人が飛び出してきた。まさかのRHYMESTERであった。悲鳴に似た声が出て支えあう私たち。今でも思い出すだけで震える瞬間。改めて「世界、西原商会の世界」が始まり、続いてあの曲へ。イントロだけで腰がくだけてまた支えあう私たち。思えばこのコラボはコロナ禍直前にふたりで行ったRADIO EXPO以来で、下衆な歌詞なのにカッコよくて感動して、朝走ったときよりはるかに汗だくに。
それからまたCKBの世界に引き戻され、あっという間に終わってしまった。と思ったら、最後の最後に剣さんが手招きしてまた三人がやってきた。
シークレットゲストでRHYMESTERが出てきたこともうれしかったけれど、とにかくCKBのライブはおもしろくて今でも頭を「ドバイ」のフレーズが回っている。
なんてすてきな大人たちだろう。
「あ、やるときゃやらなきゃだめなのよ」は、かあさんのためにある曲ね。

2022年10月21日金曜日

両国図書館の手ぬぐい

本当は先週金曜日までに完成するはずだった「両国図書館」の手ぬぐいが完成。
本を読みながらお酒を飲める場所はどこにでもあるけれど、好きな本の好きな箇所をふと思い出したとき、しかもその本が手元にないとき
「両国図書館」に来たら必ず見つかるんです。
繰り返し同じ本を読むのが好きなあなたにどうぞ。
かあさんは、トイレと布団にぼろぼろの本を常に置いています。