2023年4月24日月曜日

夜が更けて

懐かしい渓谷へ以前はフンド氏と、今度は妹一家と出掛けた楽しかった休日の翌朝。
スマホとかばんをどこかに置き忘れて慌てて探しに走る夢を見て飛び起きたらこめかみにひっかき傷ができていた。ねまちは離れた場所から氷のような目で見ていた。犯人はねまちに違いない。
スマホとかばんを探しに出る私を心配する幼なじみに連絡をしていなかったことを思い出して電話しようとするもスマホがない。どうしたらいいんだと途方に暮れて歯ぎしりしたか激しくいびきをかいたか。読みかけの本や食事中の私の箸を冷蔵庫の下に隠したのもそのせいか。

夜が更けて、あてもなく鯖の味噌煮をつくり始めた。晩酌は終わったしお弁当のおかずは間に合っているのに、急につくり始めた。

昔の曲で「電話をするよ」という歌を思い出した。
夜が更けて 窓閉めて、
まではとてもよくわかる。
しかし
お日さまが少し昇ったら 目を閉じて でもまぶしくて、
は同意できない。夜が更けたら即寝るから。
早く寝ないと「みちくさの庭」に行けない。
暗くなったら眠ることを楽しみに翌日の準備を。
鯖の味噌煮はなんのため?
「昭和なマルシェ」は甘夏書店さんで開催中です。

2023年4月19日水曜日

雑誌「おすもうさん」創刊号

相撲雑誌はおもしろい。
読み始めると止まらなくなるが個人的には数字には興味がないのでそこは飛ばす。けれどプロフィールの家族構成やニックネームのチェックは怠らない。小さな記事にときめく、そんな相撲雑誌がもっと読みたくて創刊した「おすもうさん」。
なんと創刊号にはスカジャンがついてくる。
相撲も好きだしスカジャンも欲しい、そんなよくばりなあなたにぴったりな創刊号はぜひねまちでどうぞ。
そして「おすもうさん」のマッチは、昭和なマルシェでどうぞ。

昭和な本もとても楽しい!
昭和ではない本もおもしろいものがそろっていてお弁当や寝る前のおともにぴったり。
先日の靖国神社奉納相撲で豊昇龍が着ていた鶴竜の浴衣もカッコよかったなぁ。

昭和なマルシェ

いい店でしたねぇ、と「ニューねこ正」を同時に出た男性2人がお店を振り返って言った。
そうでしょう、と声をかけたいのを堪えて歩く帰り道。ほんのちょっとしたことでも今日はよい一日だったなと思えた夜。
やらねばならないことがあるので毎晩まじめに帰宅していたら料理が楽しくなってきて、これはこれでいかんと久しぶりに寄ったのであった。
思えば「おいてけ堀」にもしばらく行っていない。今夜こそ、と思いながらその晩も「ニューねこ正」で今年初めてのかつお刺を食べていたら、ふとした瞬間にかつお好きのフンド氏の美味しい顔を思い出して笑ってしまった。


ここまで書いたのを忘れて、ふと気付けばもう4月も半ば。やらねばならないことに楽しく没頭していた。

今週末、つまり明日4/15(土)から甘夏書店で行われる「昭和なマルシェ」に参加します。
昭和って、昭和って、と半月以上頭を抱えていたが、甘夏書店さんにマッチそのものが昭和ですよねと言われたことがよみがえったので、いつものように自分のほしいお店のマッチにしました。
春になってうれしいのは、大好きな雑草があちこちに出てきたこと。つつじもいいけど雑草もね。

短いトンネルを覗いて向こう側を想像するのが好きだ。このトンネルをぬけると雑草たちがにぎやかにお茶を飲んだり本を読んだり。パンジーは雑草ではないけれど、いつもにこにこ笑っていて気さくなのでいつの間にか仲間入り。
ベランダのれんげもいつもにこにこ笑ってるわよね。

2023年3月30日木曜日

美容部員さんとパンケーキ

労働でくたびれもうけの夜、そういえばファンデーションがもうないなと重い身体を引きずってコスメのお店へ入ったら、とてもかわいい販売員さんがいたので声をかけた。
くたびれた中年には目に痛い照明の下で販売員さんは実に感じよく説明をしてくれたのでつい新しいファンデーションを試したくなった。
ただでさえ手抜きでほぼメイクは落ちている中年の顔面を丁寧にメイクオフ。とてもお肌がきれいでキメが細かいですね、とのお上手に目を開けると、先ほどよりさらにくたびれた素の中年の顔。
あまりに汚い素顔にいたたまれず、ぴちぴちのきれいなお肌の販売員さんの前で小さくなる。
それからあれこれしてもらい、褒めちぎられたせいで舞い上がり気分がよくなって寄り道もして飲んで帰った。今年最後の生ガキと今年初めてのたけのことたらの芽の天ぷらが沁みた。
お仕事とはいえ、1日分の疲れがなくなったよ、ホントにありがとう!と、心から感謝。彼女はきっと敏腕販売員になることでしょう。
先日、早起きして友だちと鎌倉で食べた10年ぶりの朝ごはんと同じ。こうして人は元気になってゆくのだなぁ。
かあさん、甘いもの好きじゃないのにたまにこういうの食べてはうっとりしてるよね。

2023年3月22日水曜日

季節のうさぎと花の手ぬぐい

ふたつみっつ書き散らかした文章を放置していたら、うっかり3月も後半に入っていた。

白鵬の引退相撲の豪華さに驚愕したりたまに走ったり旅に出たり飲んだり食べたり、していた。
昨年の「うさぎ」展に出した手ぬぐいに描き足したもの。季節の好きな花を足しました。

次なるイベントに向けて頭を悩ませながらも手は動かしていない。イベントは近付いているが、ある程度できたらお知らせします。
大丈夫よ、誰も見てないわよこのブログ。

2023年1月30日月曜日

食べたものと大相撲初場所

仕事の関係のみなさんともんじゃの夜。
私が生んでいてもおかしくない年齢のお嬢さんたちと誘ってくだすった友だちは、場所は違えど全員下町生まれの下町育ち。それぞれの流儀に従って食べたプロのもんじゃとお好み焼きはとても美味しかった。

その翌日はフンド氏のいとこご夫妻とおよそ8年ぶりに再会、素敵なレストランで素敵なディナーをごちそうになった。
みすぼらしい中年にも親切にしてくだすった支配人さん。ご夫婦が現れてからはさらに気遣いも素晴らしく、銀座通りを見下ろす天井の高いレストランでうっとり。
なにせ高額納税者の、住む世界の違うご夫妻。けれどフンド氏と若い頃から仲がよくてとてもお世話になった。私とは接点がなにもないと思っていたが、おふたりとも相撲ファンとのことで初場所の展望(残り2日だったけれど)について熱く語った。いちごパフェにいちごがこれでもか!と入っていて美味しかった。

大相撲を14日目に観に行くなんて、と以前は思っていたけれどここしばらく千秋楽まで誰が優勝するかわからない。幼なじみたち通称伊那谷相撲部の面々と、チケットを手配してくだすった方たちと興奮と熱狂の14日目を過ごした。呼び出しの邦夫と利樹之丞の名前をみんなで叫ぶことができたのは楽しかったし相撲博士なる方もいらして今場所はためになることがいくつもあった。
夜は「ニューねこ正」でお疲れさま。私の大好きな菜の花の黄身辛子和えを喜んでもらってよかった。それから通称二軒目のいつものリカーショップで試飲して酔っ払ってさようなら。

翌日の千秋楽は貴景勝の優勝インタビューに感動。横綱らしい言葉に、一日も早い昇進を願った。それにしても長い15日間であった。
かあさん、何もしてないじゃない!

2023年1月10日火曜日

なにもなかったかのように新年

泥酔して寝て起きた朝はいつものようにお掃除してコーヒーを飲んで、新年だから走るかとウェアに着替えていつもは興味のないニューイヤー駅伝をうっかり最後まで見てしまってすっかり冷えたのでもう走るのはやめだ、と晦日から行き始めた銭湯へランニングウェアにコートを引っかけて向かった。元旦の日替わり湯は松の湯。夜は待ちに待ったおつまみお節にスパークリングワイン。メニューと照らし合わせながら大事に食べたのだがどれも本当においしかった。

その翌日はフンド氏の両親のお墓参りに小平へ行き、走って帰ろうと途中までとぼとぼ歩いたもののくたびれて東中野から電車に乗って帰宅。
そのまた翌日はお久しぶりねの友だちとお昼に会ってランチしながら喋って場所を変えて喋って歩きながら喋ってお茶を飲みながら喋ってあっという間に夜。大変なときにお世話になった友だちと話しているうちに強かった日差しがやさしくなり日が暮れた。酒など一滴も飲んでいないのに酔った気がした。

ここまで書いていつの間にか1週間が経った。することがなくて銭湯に行っていたのがウソのよう。

あとは友だちと会って「マリークワント展」を観たり有楽町で菊芋を買ったりそばを何度も食べたりハーフマラソンでへとへとになったのをアフターの酒でごまかしたり大相撲初場所2日目を観戦して興奮したり、なにごともなかったかのように始まっている普通の日々。
太鼓の音に追われながら帰るこの景色が好きだ。
今場所から声を出して応援してもよいことになり、どよめきさえも大きく聞こえて何度も鳥肌が立った。照ノ富士は休場だけれど弓取式でヨイショーと声を出すことが出来て久しぶりに気持ちよかった。
午前中から白鹿とおつまみ弁当なんか食べて、弾みがついてちゃんこも食べてさらに焼きそばに緑茶ハイにまで手を出して、満腹すぎて北播磨の取組を見逃したらしいわね。