2020年8月5日水曜日

誕生日は終了

ふうふう言いながら宅急便のおじさんがやってきた。幼なじみからの大きな箱を開けると、大きなすいかが鎮座。半分に切っても我が家の冷蔵庫にはおさまらないほどだ。そのほか、なすにししとうにピーマン、ムンクの叫びのような色のトマトに枝豆に、まだまだたくさん。なんてすてきな夏の贈りもの!
あわててすいかを半分に切り「ニューねこ正」へ向かう。
よく冷えているうちにすいかをおすそわけ。ついでに幼なじみの友だちのところで採れたというししとうが、どう見てもししとうに見えないのでそれも持参。
短縮営業が再開になったために閉店間際の雰囲気だったが、顔見知りのご夫婦がいて安心。
商売柄、食べものにくわしい「ニューねこ正」の美人女将も大将も板前さんも、この下原(しもっぱら、というらしい)すいかにはびっくり。そしてなぞのししとうについて尋ねると、食べた方が早いとその場で串に刺して焼いてくれた。新種の激辛唐辛子だったりして、と笑いながら口に運ぶと、見た目はつるっとした小ピーマンなのに味は万願寺に似たとてもおいしいししとうであった。
全然味が違うから食べてみて、と大将が枝豆を2種出してくれた。先日耳鼻科へ行ってよかったと心底思いながら食べ比べてみたら、ぜんぜん風味が違う。それもそのはず、だだちゃ豆と茶豆であった。晩酌はすませていたので満腹だったが、小肌を注文したのは調子に乗りすぎか。禁断の最後の客になってしまった。
帰宅後すいかを小さく切って食べると、幼なじみのいうとおり歯ざわりがよくてすっきり甘くておいしい。これが毎日食べられるなんて、と幸せな気分になったが、いつか無くなる日が来ると思うと悲しくなった。

べつの日。
愛用していた義兄作のお皿がまっぷたつに割れてしまい、適当に補修して使っていたのだがまた割れてしまった。どうしても捨てたくなくて義兄に相談すると、数日後にすばらしく豪華なお皿が届いた。しかも名入り。もったいないが使ってこそのお皿。このお皿に見合う料理を作ろうと決心した。まっぷたつのお皿も再度補修して使うのだ。

またべつの日。
晩酌しながら照ノ富士の取組をしつこく見ていたら妹からメッセージ。大好きな長崎の古着屋さんが立ち退きで閉店するそう。目の前が暗くなり久しぶりにホームページを見てみるも気付くと普通に買いものをしていた。翌日店主からメールがあり、次なる野望に燃えているとのことだったのでうれしかった。私と妹がお邪魔したときに教えてくれた、真夜中のスパゲッティならぬ真夜中のハンバーグが人気のお店のあたり一帯がやはり立ち退きで閉店とのこと。ショックだったがこのお店も場所を変えて営業するというのと、数えるほどしか行っていないお客のことを覚えていてくれたことがうれしかった。
後日届いた商品の中に、うれしい手紙とプレゼントが。これだから調子にのって親近感が湧いてファンになってしまう。

そろそろ今年も誕生日が近づいてきた。
特別感は皆無でなんの感情もなかったが、うれしいことばかりあったのでもういいや。

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