目的の公園までは川を3つ越えて行かねばならなくて以前は疲れて途中から電車で帰宅したのだが、なぜかこの日はあっという間に到着。
以前は釣り人がちらほらいたくらいだった川沿いの道も花見に向かう人たちでいっぱい。冬場は殺風景だった公園もたくさんの満開の桜で華やかに変身していた。前日の痛飲のせいで食欲がなかったがセブンティーンアイスをお供に公園内を眺めて歩いた。馴染みのない場所の桜はよいものだなぁと満足して帰路についた。
夜はライムスター宇多丸×河尻亨一トークセッション「石岡瑛子とRHYMESTERの交差点」を観覧しに誠品生活日本橋へ。
オンラインのみの予定だったが数日前に急遽、会場での観覧をご希望でしたら若干席を用意しますとの連絡があり、両手を上げて参加。
先日のRHYMESTERスタンプ会とは違ってトークショーだから気楽に話を聞きながら宇多さんを眺めていられると思っていたが、会場に入ると若干名と言っていた通り椅子が少ない。10名強ほどだったか。最前列になんて座れる度胸はないのでほどほどの席についてあたりを見回した。すると背後から、いやいやいやいや・・・と聞き覚えのありすぎる声が。脇をすりぬけていったのは、果たして宇多さんであった。
この感じ、緊張するよねぇとしきりに観客に話しかけてくれる優しい宇多さんとの距離は徒歩3歩。うれしすぎてなぜか機嫌が悪くなりそうな気持ちでその姿に見入っているうちにトークショーは始まった。
アイデアを思いつくのはそのことを考えているときではなくて、仲間との何気ない会話やお風呂に入ったときというのが瑛子さんと宇多さんの共通点と知って、PUNPEEの「夜を使い果たして」の、つくろうとしないでつくった曲を武器にたたかうよ、のリリックが浮かんだ。(意図は違うかもしれないけれど)これはわかる!わかります!と首がもげるほど頷いた。また河尻さんの言う「石岡瑛子とRHYMESTERの交差点」がたくさんあってびっくりした。モノをつくる人ってすごいな、と改めて思った。私もつくらなきゃ。
本編が終了して会場内からの質問を受け付ける時間。宇多さんも言っていたが、この雰囲気で手を上げるのってなかなか度胸いるよね、と思っていたが男性2名がそれぞれ質問。
そしてついに終わりの時間。
名残惜しくてぐずぐずしていると宇多さんが立ち上がって、この時間じゃこれからメシも食えないけどね、またどこかでね、でもライブもないからなぁ、あ、クリーピー?野音があるか、ホントにやんのかねぇ、でもあいつらライブやってるか、とみんなに話しかけてくれた。チケット先行落選しましたけどね、と心の中でつぶやき、積極的な女子が宇多さんと話している姿をじっとり見つめてさようなら。
それこそアトロクで知った現美での「石岡瑛子展」には、宇多さんや火曜パートナーの宇垣さんのアツい感想にいてもたってもいられなくなって出かけたのだった。それから銀座グラフィックギャラリーも前期だけ観に行くことができた。(後期は混みすぎていて断念)とてもいい映画をいっぺんに3本立てで観たような気持ちで会場を後にして手にしたのが河尻亨一さん著「TIMELESS 石岡瑛子とその時代」だった。
幼なじみが学生の時に石岡瑛子さんご本人の講演を聞いたと知って、てめぇは読み終わってもいないのにもう一冊入手して誕生日にプレゼントした。ふたりともRHYMESTERは大好きだし私は石岡瑛子を知ることができたしと喜んでいたら今回のこのイベント。幼なじみはzoomで視聴したのだが、家を出る寸前までふたりで相撲話をして間髪入れずにこのトークショー話。昼間29㎞のLSDをした疲れなどみじんも残っていなかった。
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