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2017年8月22日火曜日

うとうとシアターで うとうと

たまには映画でも観るか、と
向かった「うとうとシアター」で、うとうと。
映画のせいなのか
それとも、
新進気鋭の監督の感覚についていけなくなった
おのれのせいなのか。
(おそらく後者)
もやもやした思いを抱えて、開店したばかりの酒場へ。
この日は、美人姉妹が出勤しており
女将さんと大将と隣客とで、ねこ話。
30年前のねこの話で涙ぐむ、生まじめそうな隣客は
この晩、私に禁断の4杯目を呑ませた。



コーヒーを飲む習慣のないあなたでも
「喫茶ニャーゴ」のコーヒーが恋しくなる日があるはず。
それはもちろん、コーヒーだけじゃないんですけどね。
長年淹れてきた、コーヒーの匂いのしみついたお店のにおいや
手に入れたばかりの本を開くときの、静かな昂揚感。
あのどしゃ降りの花火大会は
人が少なくて、初めてきれいに花火が見られましたよ、とか

あの、しとしと雨の花火大会の夜は
湖のほとりで、優雅にビールを飲みながら見ることができたけれど
見えたのは、花火のしっぽばかりで
かんじんの花火は雲の中だったんですよ、とか

他愛もない話をしながら
マスターがていねいに淹れたコーヒーを飲む。
そんな時間も、ねまちで。

2017年4月21日金曜日

けんかをやめて

つつましく暮らそう、と決意した舌の根もかわかぬうちに
風にゆれるのれんにさそわれて、また一杯やってしまった。

さわらのおさしみとは、なんとうまいものであることよ。
ほたるいかの青唐辛子漬けなんて、だれが考案したのだ。
帰り道。
橋の上で夜風にふかれて
毎朝歩いている道を、夜に歩くのは、たのしい。
せっかくなので、一本むこうの筋を通ると
きまじめな、あのみなさんが、なにかを覗きこんでいた。
やじうまならぬ、やじハトの上から覗きこむと
はげしく言い争う、鯉たち。
とてもせまい水槽のなかで、
いちばん大きい鯉と、二番めに大きい鯉が、
なにごとか、言い争っていた。

しばらく見物していたが、おさまりそうにない。
らちがあかないので
その場を離れようとしたら、
いちばんちいさい鯉が、なにごとかさけんで
言い争いは、終了した。
なにがあったかは知らないけれど
この週末、近所の「スナック女将」ではきっと、
このけんかの話で、もちきりであろう。