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2022年1月28日金曜日

なんらかの血

医者通い最終日を終えて、朝食をとりながら窓の向こうの駅のホームに入ってくる電車と出ていく電車を眺める。

ずいぶん昔に、隣のビルのバーでこの景色を見た。ソウルミュージックと夜のホームに入ってくる電車にうっとりして酔いがまわったことを思い出した。
そういえばバーにもスナックにもしばらく行っていないなぁ。

あまった時間にねまちの爪切りへ。
ねまちのかかりつけの病院の先生はクールでべたべたした付き合いを好まないように見えるので必要最小限のことしか話さないよう心がけているが、たかが爪切りのためにと恐縮しているとさっさと終えてからねまちを抱いて揉んでは、手触り最高!とか、かわいいねぇとか、名残惜しそうに見えるのはモンスターペアレント、もとい親バカのせいかと思っていたら、実はドストライクなのよね、この子の顔、と言われた。この体にこの顔、本当にかわいいですよねと仰るので思わずそうなんですよねぇと目尻を下げた。
今日は体重を測りましょうと測定したら2ヶ月前から1㎏近く増えており、まだまだ大きくなりますねと言うので楽しみだなぁとますます目尻を下げたら、この子、なんらかの血が混じってるから結構大きくなりますよ、なんらかのね、と言う。
確か初めてねまちを連れて行ったときはメインクーンですかと訊かれ、いいえ野良だったのでわかりませんと答えた。その次に行ったときはサイベリアンですねと言われて、いいえ野良だったのでと答えながらも初耳だったので何度も聞き返して帰宅後すぐに調べると確かに似ていた。それ以降は何度もメインクーンですかと訊かれたが、次はなんと言われるだろうかと思ったら「なんらかの血」であった。
なんらかって、なに?

2019年9月9日月曜日

調子わるくてあたりまえ

どうも最近、酒(を欲する自分のカラダ)の調子がよくないな、と首を傾げながら赤ちょうちんを通りすぎようとしたら、おあつらえむきにひとつ、カウンターの席が空いているのが見えた。うっかり吸いこまれてしまうのは、習慣としか言いようがない。
隣には、お久しぶりねのプロ雀士。
今日はね、食べるものなにも頼んでないんだよ、と力なく笑うので、もともと食欲がないと訊いてはいたけれど、それにしても食べなくて大丈夫ですか、と尋ねると、プロ雀士は大きくためいきをついて、夕方うどんを大盛りで食べたからね、とつぶやいた。
うどんがさ、固すぎて腹がふくれちゃってさ、とぼやくプロ雀士に「土俵そば」を教えてあげればよかった、と考えていると、これから二軒めに行くんだけど、もしイヤじゃなかったら行くかい、とお誘いを受けた。
「おいてけ堀」に来るお客さんからもその名前をよく聞くそのスナックは鳥の名前で、誰もが「ちゃん」付けで呼ぶ。今夜は空いてるな、とひとりごちてプロ雀士が店のドアを開けると、ステキなエプロンをつけた大ママと常連さんが大歓迎。プロ雀士はここでも人気者のようだ。
店は大ママとママ、そしてその息子であるものすごい筋肉の持ち主の男性が切り盛りしており、なぜか関西人のお客さんばかりが席を埋めていた。
どうも最近、酒(を欲する自分のカラダ)の調子がよくないな、とかなんとか言いながら結局楽しくなって飲んで飲んで、灯りの消えた「おいてけ堀」を横目に午前さま。

フンド氏の誕生日当日にトレランの大会を申し込んでしまったので、その埋め合わせに好物のホットドッグを買いに走る。どうやら台風もこちらに向かっているようだし、今夜は飲みたい気持ちになれない(というより誰も飲めとは言っていない)し、今夜はおとなしくしていようか、とコーヒー豆を求めて「喫茶ニャーゴ」へ。
台風は大丈夫そうですよ、がんばってきてください、と店主夫婦に励まされあわてて天気予報を見ると、確かに翌日昼間は晴れの予報。それでスタミナをつけようと焦って食べたマカ入りカレーがよくなかった。

翌日はいつもの練習会メンバーたちとコーチと、一路、山梨県は小菅村へレンタカーでにぎやかに出発。昨夜は初めて、悩みごともないのに一睡もできなかった。

お猪口1杯のハブ酒以外のアルコールは一切口にしなかったしかなり早い時間に床に入ったのに。それはマカのせいや、とコーチに言われ、どうせなら今朝食べればよかったと後悔しても時すでに遅し、ヘンな汗をだらだら流しながら、初めての「多摩川源流トレイルラン」を走った。山を走るのはとても気を張るものなのに、辛すぎて記憶がほとんどない。ただ、いただいたお水と3つめの給水所のぶどうがとんでもなく美味しくて、おもしろいきのこがいくつもあって、わさび沢と川の水がきれいで、時おり吹いてくる風が冷たくて気持ちよかったことだけは覚えている。
台風に追いつかれないうちにと、みんなでしゃぶしゃぶをこれでもか、というほど食べて飲んで、清流を見てきたからか名前に鮎がつくさわやかな店員さんをほめちぎって、全員痛む脚を引きずりながら帰宅。雨が降りだした。

2019年7月29日月曜日

ビールと花火大会、そしてビール

幼なじみが指定したビールがおいしい小さなそのお店は、たまに通るだけの場所だった。
ごく普通のビールが、店主の手にかかるとすばらしくおいしいものに変身する。

おつまみもどれもおいしくて、特に日本からあげ協会なる団体が絶賛しているというからあげを2個にするか5個にするかで長年の友情にヒビが入りそうになったり、互いに話すことがありすぎてのどが渇いて新たにたのんだビールがまたおいしくて今の今まで話していたことを全部忘れて思い出したりしているうちに、幼なじみの帰りの時間が近づいてきた。
おいしかったです、また来ますね、とあいさつしてお店を出ようとしたら、これよかったらどうぞ、と手渡されたのはその日の夕刊フジ。真ん中あたりに注意してくださいね、いろっぽいページがありますからとの注意付き。

ビールしか飲んでいないのに千鳥足で駅に向かう。そして乗るべき電車を間違えた。
幼なじみの予約しているバスの時間は迫っている。
とにかく降りよう、と適当な駅で下車して別の路線のホームへ急ぐ。
なんとか間に合いそうだけれど念のためついていくよ、と言おうとしてやめた。千鳥足のしゃべり足りないスットコドッコイがついていったら最悪の事態を引き起こしかねない。申し訳ない気持ちで見送る。

へんな汗を流しながら時計をにらんでいると、間に合ったよ、との連絡。心底ホッとしていると、会いたかったひとから突然のお誘い。
酔ってはいるが、ビールしか飲んでないんだと言いきかせて酒場へ。
そのひとと飲むと、いつも愉しい。
ごめんね、なんか一緒に飲みたくなって呼びだしちゃったんだよね、と言われてうれしくなった。いえいえ、ありがたいです、その気持ち。
いつものごとく飲んで飲んで飲まれて飲んで、でも翌朝もきっちり生島ヒロシの声で目覚めた。


週末は、どこへ行っても隅田川花火大会の話題で持ちきりであった。
開催されるか否か、私は昨年に引き続き延期を願っていたが、台風はそれた。

「ニューねこ正」の美人女将は、台風のせいで焼き鳥のおみやげの電話が少ないとぼやいていた。毎年この日は昼過ぎからずっと焼きっぱなしだという。
かわらばん「深川福々」の最新号が発行されて、日中あちこち配布して歩く。
花火大会は夜だというのに、昼過ぎから浴衣姿の男女がちらほら。
配布先でも花火大会の話題で持ちきりであった。

花火大会が実施されるということは、毎年恒例となった「隅田川花火大会LSD」も実施されるということでもあり、日比谷からぞろぞろ走り始めた。
途中、栃の心が丸の内でラグビーボールを持って座っていた。

実は適当に行った場所で全員で今までで一番大きくて迫力のある花火を見ることができて、そして話してみたかったひとたちといろいろ話すこともできて、またもやビールでへべれけの夜であった。

2019年7月4日木曜日

ひとりでもふたりのように

少し遅い時間に「ニューねこ正」ののれんをくぐると、いつもの席のひとつ向こうに会いたかった彼女。
いつもの席に腰を下ろすなり美人女将は、鼻がきいたね、と笑った。

少し遅い時間だったせいか、お店の空気がほぐれていた。
自分の好みがしっかりしている、スタイルのある彼女と話すのは楽しい。落語には一家言ある彼女とは、いつか落語会にご一緒したいと思っている。

「最後の客にだけはなるなよ」とフンド氏にきつく言われていたのに、この日は最後の客になってしまった。腰を上げようとすると、美人女将がすいかを2皿差しだした。毎夏の愉しみ・富里のすいかだ。鼻がきいたとは、このことでもあったのか。


別の日、やはり少し遅い時間に「おいてけ堀」の縄のれんをかきわけると、一番好きな席にはいつものようにプロ雀士。今夜はプロ雀士とのんびり話そう、とカウンターへ向かうと、手前のにぎやかな大テーブルから手を振る、会いたかった人。
失礼します、と大テーブルに相席させてもらうと、他のみなさんは、全員ここで出会った関西人とのこと。私も以前大阪に住んでいました、と言うと、じゃあみんな関西人やな、と乾杯。
会いたかった人がいつも以上に巻き舌で饒舌なのは、ご一緒しているみなさんが今どきめずらしいほど人情に厚いやさしい人たちだったからだろう。

雨が降り始めた中、一同なぜかタクシーに乗り込む。
今日知り合ったばかりの、トウの立った若輩者まで連れて「スナック女将」によく似たスナックへ。
「スナック女将」と違うのは、男前で歌の上手いおとうさんがいるところ。
みなさんに促されておとうさんが歌った曲を私は知らなかったが、とてもいい喉をしていらした。
店には若いサラリーマンたちとひとり客がちらほら、聞くと全員関西人であり、そして領収書を切る人は皆無であった。

思いがけず愉しい夜。
また会いたい人が増えたと思うと、酒場ののれんをくぐるのも、わくわくする。

2019年4月2日火曜日

おしゃれをしよう、自分のために

憂鬱の象徴でしかなかった桜が珍しく美しく見えたある夜のこと。
友が、急に語りだした。

「実は、話していて全然楽しくなかった」
「実は、少しずつ、すーっとイヤになった」
「実は、正直1ミリも尊敬できなかった」
「実は、ばかだなぁってずっと思ってた」
「実は、どうしても好きになれなかった」

付き合っているような、いないような男への、ずっと我慢していた本音。
まださよならしていないのに、すべて過去形であることから、友にその男への気持ちが無いことがわかった。

たしかに・・・
あなたには、あの男は違うと思ってた、ひどくださいし、やさしくないし、と、こちらまでうっかり本音がこぼれ落ちた。友は大きく頷いた。



いらない男のことはさっぱり忘れて、新しい洋服を見に行こう。
おしゃれは自分のためにするもの。おしゃれはスタイルだから。


なんてことを教えてくれたのは、
いつも控えめな「スナック女将」のママだったか、それとも
美と人生のプロフェッショナル「サロン・ド・こけし」のマダムだったか。



好きな洋服と好きなヘアメイク、こんなに心弾むものはないのに隣にいるのがアレじゃあねぇ、と友は歯を見せて笑った。
ちげぇねぇ ちげぇねぇ

2019年3月18日月曜日

旅は終わった

むかしむかし「スナック女将」は、高校を卒業したおんなのこたちの、社会勉強の場であったらしい。
言葉遣いや作法などママやお客さんに叩き込まれて、社会へ巣立つなりお嫁に行くなりしていたとのこと。


先日旅先で連れていってもらった飲み屋さんもそうで、歴代のバイトくんは地元の国立大学の生徒さんのみ。
開店直後からとてもにぎわうお店なので、まじめで信用のおける先輩からの紹介のみ、ということらしい。
コの字形のカウンターの並びで、まだ幼さの残る青年がおじさんたちに囲まれて赤い顔をしていた。この店に連れていってくれた友も、なにやら話しかけている。
向かいの席でひとり飲んでいた紳士が勘定を済ませて立ち上がると、青年は立ちあがって紳士に近づいた。

やあ、と紳士が微笑むと、おかげさまで来週卒業式で、そのあと引越しです、と青年が頭を下げた。
そうか、いまは3月。3月は卒業と旅立ちの季節なのだった。


忙しくていつも疲れていた友は、初対面のひとかと勘違いするほど元気になっていた。
そして一番食べたかった手料理をふるまってくれた。
ばかじゃないの、と呆れられるほど酒を買い込み、笑いすぎて涙を滲ませながら手を振って別れた。濃すぎる旅は終わった。

2018年12月27日木曜日

沈めるつもりで

とある警察署から、会社に電話があった。
数年前に、私の勤務する事務所ビルに入った泥棒が逮捕されたとの連絡であった。

担当の刑事さん(?)は淡々と経緯を話したが、最後の言葉に目が醒めた。

「とにかく、なんとかして半年か1年、刑務所に沈めるつもりでいますので」
「し、沈める・・・・そうですか・・・」
「はい、安心してください」

逮捕時の犯人の所持金や、だいたいの生い立ち。
そして「沈める」という言葉。
刑事ドラマの定番のような展開に、これは新手の詐欺か、とも疑ったが、なにも頼まれていないし、折り返し掛けなおした電話番号は、やはり警察署であった。


おひさしぶりねの「ニューねこ正」へ登場。
唐突に・にわかに、というより、じわじわ感覚を思い出したできごとがあったので、少し考えごとをしたくて、やってきた。
まぁ、飲んじゃうんですけどね。


脳みその眠っていた部分が、少しだけ動き出しそうな予感。
それは、いつもきっかけをくれる「両国図書館」のオーナー。
へっぽこな私に、まったくありがたいことです。

女性作家が好きではなかった私に、オーナーがなにげなく見せてくれた田辺聖子には、呼吸をするのと同じくらい必要なことを発見させてもらったし、吉田健一の「金沢」には、未だ行ったことはない冬の金沢の匂いと並外れた酒量を味わわせてもらった。
いくつになっても、こういうものが、栄養になる。

なんて
ウチにも寄ってって・・・・と「スナック女将」に誘われて、結局あの刑事さんの「沈める」話をするのが関の山。

2018年11月2日金曜日

日本シリーズにGは出ていませんよ、とは言えなかった夜

毎度おなじみの酒場へ登場。
ひとつだけ空いていた席にすべりこむと、「そこだと、テレビ見えないでしょう」と、マスター。
そういえば日本シリーズをやっている。
すぐ隣には酩酊した老紳士。
野球といえば、東京ドームのほど近くの友だちのお店で、その日敗けたGファンのお客さんたちが肩を落として飲んでいるなか、アンチGのフンド氏が、それと知らずに大声でGをディスりにディスって、お客さんたちがみな帰ってしまった夜を思い出す。
たのむから、ここでGのワルクチ言うなよ~と懇願していた、彼の友だちの顔も。

「失礼ですが、どちらを応援しているのですか」
酩酊紳士が尋ねてくる。
う~ん、なんとなく見てるだけです、と力なく笑う。
「こちらにはよくいらっしゃるのですか」
酩酊紳士が尋ねてくる。
「常連さんだよ」
なぜか、マスターが答える。

いつの間にか「常連さん」になっていたのかぁ。
フンド氏が聞いたら呆れるだろうなぁ。
Gファンの酩酊紳士は上機嫌で、まだなにか話したそうだったので、私スポーツは相撲しか見ないんです、と言うと、顔を輝かせた。
「私は生まれも育ちも両国です 木村庄之助は後輩です」
それから出るわ出るわ、式守伊之助だの栃錦だの初代若乃花だのの秘話が。
熱心に見ていた日本シリーズ、点が入ったことにも気付かずに、酩酊紳士は口角泡を飛ばして、キングス江戸弁とでもいうべき正統派の江戸弁で、おもしろい話しを聞かせてくれた。

酩酊紳士が帰り、「席うつりなよ」とマスターがしきりに言うので、お言葉に甘えて移動。
空いた席にママが座り、細い指にショートホープをはさんで紙にペンを走らせる。
煙を吐くさまが、なんともかっこいい。
その晩、店を出ていつものように小窓の向こうのマスターに手を振ると、ママも一緒に手を振ってくれた。

仲のいい夫婦っていいなぁ、ぼくたちみたいに、と言っていたフンド氏を思い出す。
両国に住んでいてよかった、と思える瞬間。

2018年10月18日木曜日

うつつをぬかす

短い時間にいろいろなことがあって、脳みそがついてゆけない。
いいことも、かなしいことも、重なるときは重なるもの。

こんなときは、飲んで・・・・
しまうのは、いつものこと。

そうではなくて
たまには「うたごえハウスねんね」で、ぼんやりお気に入りの曲を・・・
聴くのもいいが、やはり飲みすぎるだけ。
(ウッドベースの音が聴きたいなぁ)

仲のよい友だちと、おいしいものを食べて大騒ぎ・・・
しても、結局飲みすぎるだけ。

買いものに走って一瞬忘れる、というテもあるけれど
なんの解決にもならない。

くよくよした気分のときは、活字に逃げよう。
もうなん百回と読んだ本をひっぱりだして、ページをめくってみる。
初めてこの本を読んだときからかなりの時間が経っているけれど、あのときは全然意味が分かっていなかったなぁ。

新鮮な気持ちでなつかしい本に「溺れる」のは、アルコールを伴わない酔いのよう。
とかいって、結局飲んでしまうのだけど。

2018年10月11日木曜日

あなたと夜と音楽と

ある日の帰り道。
バーやクラブが林立する路地を歩いていたら、なぜか気になる看板があった。

まじまじと見たら、やっぱりそうだった。
学生のころ好きだった、あのイラストレーターの描いた、すてきなバーの看板だった。
当時よりぐっと大人の雰囲気のタッチ。
変わらないのは、音楽を感じるところ。

『ぼくは特別絵の勉強はしていませんが、描くのは好きです』

大阪の小娘からのファンレターに、イラスト同様の踊るような文字でていねいに返信してくれたハガキは、今でもたからもの。
うれしくなって、聴いていた曲の音量を上げた。


朝のいつものとおり道。
いつものブルドッグが・・・防災訓練でもしているのかと思ったら、ハロウィン仕様になっていた。
ちびブルに至っては、いったいなにをしているのか聞きたくなる風体。

2018年3月29日木曜日

スナックで、カラオケで、花見

家が近所の友だちと、
家が近所の、別の友だちの働くスナックへ行った。
そこは「スナック女将」とよく似ていて
控えめできれいなママと
くるくるとよく動く、気さくで美人な友だちがいる。
そして
10何年まえに引退したけれど
10何年以上まえからずっと飲み友だちであるおじさんたちが
とにかくよく笑って、美声を響かせていた。

鶴田浩二やフランク永井の唄(本人映像)に交じって
気付けば桜の唄が多くなり
スナックで
カラオケで
花見をしている気分になった。



甘夏書店さんで絶賛開催中の
「本と遊ぶ ブックカバー・しおり展2018」は、
好評につきもう一週間延長します、とのお知らせが
つい先ほど来ました。
うれしい!

ちなみに
我が弁当ブックカバー&しおりは
残りあと、ひとつ。

2018年1月16日火曜日

やっぱり、美人

傷めた右脚のために
もうふた月ほどリハビリに通っている、近所の整骨院。

このふた月で、
担当の男の子には彼女ができて
私は人生初の事故に遭い、診てもらう箇所が増えた。


そういえば
ジャズライブから、わけもなく足が遠のいて
最近行ったライブは、まったくのジャンル違い。
「ニューねこ正」では、未亡人仲間やおじさん仲間ができて
気持ちのよい、女性のひとり客もちらほら、見かけるようになった。

このお店を好きな理由はたくさんあるけれど
酔客のほとんどが
「うまかったよ」
と声をかけて帰るところが、とてもよい。
「おいてけ堀」は、ひとりで静かに、
でも、にぎやかな中で飲みたいときに行くお店。
にぎやかだけれど、うるさくない。

「ニューねこ正」と「おいてけ堀」の共通点は、美人女将。
美人をながめながら一杯やるのは、とてもよい時間だ。
ここの女将とおんなのこも、みとれてしまうほど美人。
女将のひげがちょっと、短いけどね。

2017年9月26日火曜日

橙色の彼岸花のあるまちへ

日馬富士が、苦しみながらも、がんばっていたなか
夜間飛行、というほど遅い時間ではなかったが
夜の便で、旅に出た。
訪れるのは、2度めの場所であった。
以前教えてもらった、
夜12:00オープンの
ハンバーグがおいしい居酒屋さん。
1:00を過ぎてお店を覗くも、満員。
スナックに行くのも目的のひとつであった。

しかしこの街は、スナックが多すぎた。
2軒ほど呑んで回ったのに酔いが足りず、
ドアを開ける勇気が出なかった。
かに
「だめなやつだね」

たこ
「意気地なしめ」



初めて訪れたときに寄って、
とても好きになった洋服屋さん。
ここの女店主にお目にかかるのは、もちろん二度め。
でも、とてもなつかしく
古くからの知り合いに、逢ったみたい。

そこで、すてきなお店を教えてもらったり、
教えてもらったそのお店で
おいしいお店を教えてもらって
さっそく行ったり、
いいもの見つけたり。
かっぱ
「『いいもの』で、乙女心を取り戻したらしいよ」

パンダたち
「え~・・・・」
ただひたすら愉しかった旅の思いでにひたる間もなく
まもなく、健康診断とマラソン大会が。

旅の間にダイエットなど気にしたくはなかったので
週明けからストイックに行くぞ、と決めていたのに
るんるんパスタにさそわれて
マラソンレッスンの後にまた、食べて飲んでしまった。