函館のよさについて青年と美人女将から強く語られて、気持ちはいっぺんに函館へ。すっかり気分もよくなり愉しく帰宅。
翌日もまた気分がすぐれず、こんな日はあのお店だなと一目散に向かう。なかなか読めなかったフリーペーパーをめくりながらのんびりと熱燗を飲む。気分はよくなった。
お勘定を終えてコートを着込むと離れた席に見慣れた顔。たまに行くお店の大将だ。あいさつだけしてお先に失礼しようとしたが、誘われて同席。そこは大将の同級生のお店だと聞いていたが、フンド氏の父上の行きつけのお店でもあり、今は私の好きなお店のひとつ。ただしここでの自分は無口な中年客であった。このお店の美人女将とも必要最低限しか話さないが、実はお互いに憎からず想っていたことがわかり恐縮しきり。
その翌日、労働中に具合が悪くなり唸りながら医者へ。インフルエンザではなかったが、ちっとも回復せず寝込むライスが続く。そんなときにフンド氏の実家の病院で看護師をしていた方から思いがけず電話。妹からは大好きなスープなどがごっそり届き、たまたま電話をくれた友達から励ましの言葉をもらってしみじみありがたいなぁとまた寝込むライス。