「MOD BERBAR」にて
カーテンで仕切られた向こうがわの会話を
聞くとはなしに、聞く。
単身赴任でこちらに来ているというおじさんは毎日両国橋を渡り、
毎日同じ惣菜屋でおかずを選び、
毎日ごはんを炊いて、
娘を愛し、
たまに自宅に帰る生活を、楽しんでいるらしい。
カーテンをがばっと開けて、
一杯行きませんか、と言いたくなった。
友だちの家に集まったときのこと。
私以外、みんな花柄のシャツだね、と言って
家主が、自室に入っていった。
しばらくして戻ってきた家主は
花柄のシャツに着替えており花柄の洋服を持たない色白の彼女は
フルーツ柄のスカーフを巻きつけていた。
みんなでおそろいも愉しいし、
季節とおそろいも愉しい。
そんな傘は「しとしとぼっちゃん」にあります。
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