2021年9月8日水曜日

両国と両国以外のさんぽ道

友だちに誘われてランステの街ランに参加。芝浦ふ頭を走った前回も楽しかったがその夜は地下鉄で外苑前まで行きパラリンピックの行われているスタジアムの周りを走って途中みんなでコーチにガリガリ君をごちそうになってから走って帰った。夜のガリガリ君はとてもおいしくてスタジアムの外にいても聞こえる音や声に気分が高揚した。

別の日、別のメンバーと多摩湖へLSD。エリートランナーしかいないこのLSDにも少しは馴れてきたか。というより、ひとりLSDのときはなぜあんなに走れないのか。涼しくて気持ちよくて喋り倒したが脚はガタガタで、銭湯で生き返った。

また別の日、先月展示を観に行った方の別の展示が近所であるというので出掛けた。
なにか気になる、なにかが好きだと思うのには理由があるのだなぁと刺激というより感銘を受けてその勢いでアンティーク市にお邪魔。
またまた使うあてのない大きな入れものにひとめぼれ。

秋になって例の親子も仕様が変わった。
この親子は愛されているなぁ。

2021年9月3日金曜日

カンポウクスリとハーブ

汗ばむので、気に入っているボディスプレーを吹き付けて久しぶりに美術館に出かけた休日。

まったく知らなかった版画家の作品に魅了された帰り道、通りかかった韓国料理屋の店先で美味しそうなものを見つけてじろじろ見ていたら気さくな店員さんがやってきた。
これオイシイヨ、と言われて食い気味にくださいと言って包んでもらっていると、いいニオイするね、カンポクスリ?カンポ、としきりに言うので、ああ漢方薬ですか、どこからだろう、近くに薬屋さんはないのにと笑って包みを受け取って気付いた。
それは、気に入って去年から使っているボディスプレー。植物から精製されたハーブの香りなのだが以前も妹に線香の匂いがすると言われたことを思い出した。
こうしてだんだん線香くさくなっていくのか、と肩を落としたが好きなものは好きなので今日もまた体に吹き付けるのであった。
あたしまだ生後3ヶ月にもなってないんだから、かんべんしてほしいわ。

2021年9月1日水曜日

灼熱のお散歩

いつになく熱中症への注意が叫ばれていた猛暑の休日、久しぶりのメンバーと葛西臨海公園とディズニーランド辺りを走った。
待ち合わせ場所からほんの少し走ったところで朝食のためのパン屋さんへ。
実はパンは普段食べないのだが美味しそうな匂いに堪えきれずふたつ選んだ。近くの公園で色とりどりのパンを広げて朝食。和やかな雰囲気に、早くもなにをしに来たのか忘れた。
葛西臨海公園では日陰を選んで鳥を観察。向こう側に見えるディズニーランドは近いように見えて実は遠いんだよと鉄人に言われて怖気づく。さすがの鉄人もこの暑さが堪えるようで公園の外に出たがらなかったがやる気まんまんのメンバーに引きずられて舞浜橋を渡った。サングラスのおかげで日差しの強さは凌ぐことができたが、ひとたびサングラスを外すとあたりは白く光り現実感が失われた。
夢の国の外側は舞台装置の裏側のよう。これは子どもたちに見せたらいけないんだろうねぇなどと話したりホテル群を眺めたりソテツの実の匂いを嗅いだりしながら結局ずっと徒歩。ひとりで来ていたらとうに帰っていただろう。
そこから延々と住宅街を歩き、かき氷屋さんに到着。甘いものにはあまり興味はなく一度にふたつ以上食べるというゴーラーたちが信じられなかったが、メニューを見ているうちにころりと気が変わった。悩みに悩んで選んだそのかき氷が暑さと疲れのせいではなく本当においしくて感激していると、こういうの食べたことなかったの、とメンバーに驚かれた。
ここから銭湯へ行って食事の予定だったが、家にはまだ子どものねまちがいるのでいったん離脱。一日三回の食事の二回目を与えなければならない。
帰宅して鏡を見ると、日焼け止めを塗ってはいたがものすごく日焼けしていた。
ねまちにごはんとミルクを与えておしっこを褒めてから支度して食事に合流。妙に色黒のグループがいるなと思ったら一緒に走った(歩いた)仲間たちであった。

2021年8月27日金曜日

紅しょうが天そばに焦がれる

しばらくなりをひそめていたソバ熱が静かに高まってきた。
晩酌とおつまみを厳選して堪能しているせいで朝ソバをする食欲がわかない毎日。猛暑日で体に堪える暑さになるでしょうと天気予報で言っていたある日、決心して隅田川を走って(歩いて)からお久しぶりねのお蕎麦屋さんに登場。

お昼はとうに過ぎた時間で静かな店内。いったいいつ以来か忘れたくらい久しぶりの紅しょうが天そばを待つ。暑いさなかを走って(歩いて)脚が疲れているが紅しょうが天そばのためならば気にならない。
待ちに待った愛しい紅しょうが天そばはとても美味しかったが、普段食べなれたあの数秒で供される真っ黒なつゆのそばがなぜか恋しくなった。

2021年8月25日水曜日

ねまちがやってきた

夏休みに入ってすぐ彼女が来ることは先月の半ばくらいに決まっていたのだが、二転三転して休みも終盤の大雨の日にやってきた。というより迎えに行ってきた。新幹線に乗って。

生後2ヶ月で新幹線移動プラスタクシーにまで乗って、我が家に着いた時にはクルマ酔いで泡を吹いていた彼女はごはんもミルクも平らげて数時間後にはゴロゴロいいながらすり寄ってきた。その上布団に横たわったら脇の下にすべりこんだ。
よかった、仲良くやっていけそうと眠りに落ちたのもつかの間、夜中に大運動会が始まり顔を踏まれて三度も起こされたのであった。
ねまちです。
ねまちの総裁です。
偶然、ぼっちゃんにそっくりな女の子。

2021年8月14日土曜日

雨の沼

いつものコーヒー屋さんに教えてもらった、印旛沼の公園とサイクリングコースを目指して家を出た休日。予報通り雨が降っていたが、こんな日に引きこもっていたらよくないと強行した、沼を見ながら走る雨の沼ラン。
最寄り駅から線路沿いに走ると白鷺が田んぼにちらほら。誰もいないのでマスクを外して走ると清々しい匂い。途中ちらっと見てしまったへびの死骸に気持ちとお尻の穴がキュッとした。
第一の目的地の公園はオランダ風の風車があり、強くなった雨と回らない風車を眺めながらソフトクリームを食べた。
沼に注ぐ川に沿った細い道は整備されており葛の花がこぼれていていい香り。あっという間に見えてきた沼はちょうどボートが出たところでその水跡のほかはとろりとしていた。これが沼なのか。
快適な道路を走っていると、懐かしい田舎の土の匂いとひぐらしの声。まだ昼前だったが気持ちは初秋の夕方でしんみりきたが「この柵はいのししを避けるため電流が流れています」とか「ハンターの皆さんへ  この辺りには学校があるので気を付けて狩猟をしてください」との看板の多さにまたお尻の穴がキュッとした。
気付けば舗装されていない細い道に入っており、伸びた雑草が雨に濡れてがっくりしている。このまま行ったら山に入ることになるのではないかと不安になった頃に現れた看板に、あのお二人はここを走っていたのかと脱帽してホッとした。
道はやはり山奥へと続き、大きな水たまりの連続に泥だらけになりながら進むとようやく民家が見えてきた。ずぶ濡れで泥だらけの中年はようやく振り出しに戻った。

最寄り駅で預けていた荷物を取り出して、本当はお風呂に行くつもりだったがやめた。朝からソフトクリームしか食べていなかったのはお昼にうなぎを狙っていたからだがそれもやめて、電車に揺られてフンド氏の家の近くの銭湯へ。
近所のお姐さまたちに大人気の炭酸泉で体が泡だらけになるのを見届けてお風呂を上がり、ロビーのミニギャラリーを見てお疲れさま。

結局、沼を見たのは正味5分ほどだったけれど、雨の日に行ったのはよかった。

2021年8月7日土曜日

名付ける

わけあって女の子の名前を考えている。
先代のねこ ぼっちゃんは仔ねこのときよく鳴いていたので救急車と呼んでいた。その翌日は声が高いのでオペラという名にしてペッちゃんと呼んでいたがしっくりこなくて、そのまた翌日フンド氏がひらめいたぼっちゃんという名がぴったりで全員一致で決定した。
今も候補はいくつかあるが、しばらくは決まらなそうだ。人間の女の子の名前を挙げていくと、どれも同名の苦手な知り合いやなにかをしでかした有名人と重なる。歳をとって知り合いが増えたからなのか。苦悩の日は続く。