ラベル おはよう!商店 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル おはよう!商店 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2023年12月7日木曜日

えほんと冬の贈りものマルシェ

今年も甘夏書店さんの「えほんと冬の贈りものマルシェ」に参加します。
今回は、ねまちのハンカチ。
片面は青のギンガムチェックと赤のギンガムチェック、もう片面は
「ちゃんこ えびすこ」の冬のごちそうに欠かせないメンバーのかるた。
今年もごきげんで。
札を読むのは、たくわんばあちゃん。
それと
「魚猫」の新鮮なえびを使ったちらし寿司や
「おはよう!商店」のサンドイッチ。

冬の贈りものに、または贈りものに添えてみてはいかがでしょう。
もうおなかいっぱい!

2022年3月10日木曜日

距離を置く

労働の朝のたまのお楽しみだった真っ黒いつゆにうどんのようなやわらかいそばの紅しょうが天そば。
そのお店が少しだけ休業したあとの再開を知って遅刻上等で乗り込んだら、いつものおかあさんではなく知らない顔のおじさんが独特の節で出迎えた。祝開店のお花まであった。なんだか味も変わった気がして(実はもっとおいしくなってはいた気がする)早くおかあさん出てこないかなと再度訪ねてみるも同じおじさん。しつこく三度目に向かうと信じられないことに満員で、鳩の入る隙間もなかった。どうやらおかあさんは高齢のために引退して一部のそばファンには有名なベテランのおじさんがそのお店を継いだらしい。

もうあのおそばとおかあさんに逢うことはないんだ、と目の前が暗くなり休日に別のお店をはしごしてみたが一軒目も二軒目も味は覚えていないしさすがに胸やけがして、しばらくそばとは距離を置くことにした。

おじさんとおばさんたちが喧嘩していたお弁当屋さんのおにぎりとサンドイッチにも、暗黒つゆの紅しょうが天そばにもお別れの春、朝ごはん難民はどこへゆく。
自分だけの「おはよう!商店」をさがさなければ。
どれもしばらく食べていないなぁ。

2022年1月28日金曜日

なんらかの血

医者通い最終日を終えて、朝食をとりながら窓の向こうの駅のホームに入ってくる電車と出ていく電車を眺める。

ずいぶん昔に、隣のビルのバーでこの景色を見た。ソウルミュージックと夜のホームに入ってくる電車にうっとりして酔いがまわったことを思い出した。
そういえばバーにもスナックにもしばらく行っていないなぁ。

あまった時間にねまちの爪切りへ。
ねまちのかかりつけの病院の先生はクールでべたべたした付き合いを好まないように見えるので必要最小限のことしか話さないよう心がけているが、たかが爪切りのためにと恐縮しているとさっさと終えてからねまちを抱いて揉んでは、手触り最高!とか、かわいいねぇとか、名残惜しそうに見えるのはモンスターペアレント、もとい親バカのせいかと思っていたら、実はドストライクなのよね、この子の顔、と言われた。この体にこの顔、本当にかわいいですよねと仰るので思わずそうなんですよねぇと目尻を下げた。
今日は体重を測りましょうと測定したら2ヶ月前から1㎏近く増えており、まだまだ大きくなりますねと言うので楽しみだなぁとますます目尻を下げたら、この子、なんらかの血が混じってるから結構大きくなりますよ、なんらかのね、と言う。
確か初めてねまちを連れて行ったときはメインクーンですかと訊かれ、いいえ野良だったのでわかりませんと答えた。その次に行ったときはサイベリアンですねと言われて、いいえ野良だったのでと答えながらも初耳だったので何度も聞き返して帰宅後すぐに調べると確かに似ていた。それ以降は何度もメインクーンですかと訊かれたが、次はなんと言われるだろうかと思ったら「なんらかの血」であった。
なんらかって、なに?

2021年9月1日水曜日

灼熱のお散歩

いつになく熱中症への注意が叫ばれていた猛暑の休日、久しぶりのメンバーと葛西臨海公園とディズニーランド辺りを走った。
待ち合わせ場所からほんの少し走ったところで朝食のためのパン屋さんへ。
実はパンは普段食べないのだが美味しそうな匂いに堪えきれずふたつ選んだ。近くの公園で色とりどりのパンを広げて朝食。和やかな雰囲気に、早くもなにをしに来たのか忘れた。
葛西臨海公園では日陰を選んで鳥を観察。向こう側に見えるディズニーランドは近いように見えて実は遠いんだよと鉄人に言われて怖気づく。さすがの鉄人もこの暑さが堪えるようで公園の外に出たがらなかったがやる気まんまんのメンバーに引きずられて舞浜橋を渡った。サングラスのおかげで日差しの強さは凌ぐことができたが、ひとたびサングラスを外すとあたりは白く光り現実感が失われた。
夢の国の外側は舞台装置の裏側のよう。これは子どもたちに見せたらいけないんだろうねぇなどと話したりホテル群を眺めたりソテツの実の匂いを嗅いだりしながら結局ずっと徒歩。ひとりで来ていたらとうに帰っていただろう。
そこから延々と住宅街を歩き、かき氷屋さんに到着。甘いものにはあまり興味はなく一度にふたつ以上食べるというゴーラーたちが信じられなかったが、メニューを見ているうちにころりと気が変わった。悩みに悩んで選んだそのかき氷が暑さと疲れのせいではなく本当においしくて感激していると、こういうの食べたことなかったの、とメンバーに驚かれた。
ここから銭湯へ行って食事の予定だったが、家にはまだ子どものねまちがいるのでいったん離脱。一日三回の食事の二回目を与えなければならない。
帰宅して鏡を見ると、日焼け止めを塗ってはいたがものすごく日焼けしていた。
ねまちにごはんとミルクを与えておしっこを褒めてから支度して食事に合流。妙に色黒のグループがいるなと思ったら一緒に走った(歩いた)仲間たちであった。

2021年8月4日水曜日

不思議なまち つくば

今までに二度ほどお会いしただけの間柄で、その作品や送ってくださるDMにかなりの熱量を感じていた、かえるとこけしのイラストの方。
いただいた手描きの新聞を改めて読んだら個展が翌日までとのこと。これは行くしかないと朝早く起きて向かった先は初めてのつくばであった。

茨城県には縁もゆかりもなく、とはいえいつも行くコーヒー屋さんからつくばや茨城空港周辺のランニングコースを教えてもらったり、そこでのイベントで親しくなったアーティストさんの個展を観に牛久まで行ったこともあり、じわじわと茨城への道すじができたように感じていた。
早めに到着して、手描きの新聞におすすめと書いてあった駅前のコーヒー屋さんでおしゃれに朝食をキメた。

運ばれてきた枝豆とゴルゴンゾーラのキッシュを食い入るように見ると、キッシュの味が濃いのでサラダにはドレッシングをかけていませんがそのままで召し上がってくださいと店員さん。ほうほう、と背筋を伸ばしてナイフとフォークを使う。
他の席では親子連れや仲睦まじいカップル(もしくは若夫婦)がのんびりコーヒーを啜っていた。いただいたキッシュもコーヒーも、そしてサラダまでもおいしかった。

焦げつきそうな炎天下を歩き出すといきなりロケットが現れた。
しばらく進むと駐輪場の脇にロボット実験用道路と書いてある看板がありあたりを見回したがロボットも休日なのだろう、誰もいなかった。暑すぎて白く見える道を進んでコンクリートのなにかがそびえ立つ不思議な公園でひと休み。汗がぽろぽろ落ちてくる。
あまりの暑さと不思議な景色の連続に白昼夢を見ているような気がして、ふと気づけばギャラリーに到着していた。
クルマは何台も停まっているがひと気のない建物の階段を上がると、はたしてそこにはたくさんの人たちとDMをくれたかえるの人がいた。
あ、マッチの人と言われてうれしくなった。
壁面には今までの新聞がずらり圧巻。たまにある造形物もかえるの人の味がある。新聞を端からじっくり見ると、かえるの人の地元、土浦愛がいっぱいで次回は土浦に行こうと決心した。
かえるの人に、あなたのおすすめのお店で朝食をとってきたがとてもよいお店だった、ついてはもうひとつのおすすめのコーヒー屋さんにも行きたいがどこを行けばよいかと訊ねると、少し待ってくださいと外へ出ていった。
どなたか道のわかる賢い方、東京からわざわざ来てくれたこの方をあのお店に連れてってもらえませんかね、とかえるの人が言うとふたりの女性が立ち上がった。いいんですかと言うと、どうぞどうぞと仰るのでご好意に甘えてもうひとつのコーヒー屋さんへ。車内では初対面のこのおふたりの案内してくれるつくばのまちがとてもおもしろくてGoogleマップも知らない道やおすすめのお店を教えてもらった。
この人、東京からわざわざかえるの展示を観に来たのよ、とあちこちで紹介してもらいたいへん恐縮しながらもうひとつのコーヒー屋さんへ。ほどよきところでギャラリーへ戻るおふたりに、もし今日お店に行けなくてもきっとまた来るよね、と言われてハイもちろんと胸を張ったが、そういえば名前知らなかったと言われてあわてて自己紹介した。

普段は食べないのにおいしくて感激したキーマカレーのサンドイッチとコーヒー、そして親切なお店の方に満足して外へ出るとすべてを忘れそうなほどの炎天下。とても街歩きなどできず、さっき教えてもらったGoogle先生も知らない小径を歩いてバス停にたどり着いた。

今度来るときは絶対に迎えに行くからね、と言ってくれたふたりといい、かえるとこけしの人といい、つくばっていいところだなぁ。

2021年1月27日水曜日

ただいま

浴槽の塗装のためにユニットバスが使用できないので、以前住んでいたマンションの一室で数日間の寝泊まり生活。
寝袋や身の回りのものを運びに4年ぶりに入ったそこは何もかもが懐かしかった。
間取りは少し違うけれど、お風呂は広いしきれいだしやっぱりここはいいなぁ、と思ったのはそのときだけだった。
カーテンもなく、テーブルも椅子も冷蔵庫もWi-FiもPCもTVもない、持ち込んだ数冊の本だけの部屋はなんとも落ち着かなくて、初日の夜はしたたか酔って眠りについたが夜中に目覚めてしまった。
日が昇るのを待って自宅へ戻ると、いつもの部屋はしっかり養生されており他人の顔。コーヒーを淹れて飲んでも間が持たず、そそくさと家を出た。
こんな日があと2日も続くのかと思ったら目の前が暗くなったので、せめて朝食は「おはよう!商店」で。
そしてランチは「レストラン両国駅」で。
美味しいものを食べている間は全部忘れることができた。
午後はのんびりジョグ。すれ違う犬たちに色目を使ったり花の香りを嗅いだりして隅田川を走るも、しばらく洗濯ができないというのにジョグのせいでまた洗濯物を増やしてしまったことを悔やむ自分のみみっちさにがっかり。
増やした洗濯物をランドリーバッグに押し込んでいると、先日「おいてけ堀」で仲良くなったおじさんとのこの日の約束を思い出した。
長いことひとり飲みのお店としてお邪魔していたこのお店、昨年の暮れから顔馴染みのお客さんがぐっと増えた。この晩おじさんを交えて話した方が、私と同じ徒歩通勤でたまに隅田川沿いを走るという。あれ、そういえば週末に隅田川の向こう側を走っていたでしょうと言われてギクッ。いつも汚い格好でふぅふぅ言いながら走っているので気付かれたくはなかった。
話は盛り上がり、気付けば最後の客のひとり。
おじさんがどんどん飲めとそそのかすたびに隣の方が、おごりでもないのになに言ってんだと言う掛け合いを何度聞いたかわからないほど飲んでさようなら。楽しい夜だったけれど、帰るのはあの部屋かと考えたら酔いもさめた。
二日酔いで目覚めて、もうこんな生活はイヤだとしみじみ思う。ボロくて汚くても自分の好きなものだらけの自宅が恋しい。目と鼻の先なのに遠く感じる。
自宅でコーヒーを淹れながら、今朝はソバだなと思ったらもう頭はソバでいっぱいになり「土俵そば」へ急ぐ。
温かい湯気でいっぱいの店内はほぼ埋まっていて、控えめにソバをすする音だけが響く。ここはやはり紅しょうが天そば。しばらく待って出されたそれは、立ち食いそばのお店を始めようとしていた友だちが奨めてくれただけあってとんでもなく美味しかった。

浴槽の塗装が終わったと業者さんから連絡があり、やっと帰れるとうれしくなったがお風呂はまだあと一日使わないでくださいと言われた。昨夜教えてもらった最高の銭湯へ行こうかとも考えたが、なんでもよいから帰りたくて部屋を引き払って帰宅。
寒くてもボロくても汚くても自宅はいいなぁと、ひっそり家でお祝いしたのは言うまでもない。

2020年12月16日水曜日

バンドマンにセクシーサンドを

朝、同じ場所でパンを食べている妙齢のお兄さんがいる。
いた、と横目でチェックしたり今日はいないのかと思ったり。なぜこんなに気になるのか、それはオーソドックスなモヒカンとオーソドックスなバンドマンのファッションに、学生時代に憧れていた往年のパンクバンドの匂いを感じるから。
長年パンクバンドを続けていて、ライブのときはモヒカンをビンビンに立てて爆音でギターを弾きながら大きな声で叫んでいるんだろうな、今はライブが出来ないだろうから昼間は働いて夜は曲作りしているのかな、そのパンを食べ終えたら袋をくしゃくしゃに丸めてタイトなジーンズのポケットにねじこんで、すぐ近くの喫煙所で一服してから仕事へ向かうのかな、仕事はきっときちんとやる人なんだろうな、などと想像しながら通りすぎる。
その妙齢のバンドマン(と勝手に設定している)は通り過ぎる車を睨みつけながらいつも菓子パンのようなものを気持ちいいほどがつがつ、むしゃむしゃ食べている。
その姿を見るたびに、私のバッグに入っている「おはよう!商店」の朝食を教えてあげたくなる。セクシーサンドなんていかが。

2020年12月8日火曜日

エジプトの夜は更けて

ふだんパンはほとんど口にしないが、この日はある理由で朝から1年分のパンを食べた。世の中(といってもあるエリアのみ)には実にいろいろなパンがあるのだなぁ。でもやっぱり私には「おはよう!商店」のたまごパンが一番。
それからわずかな時間にちょびっとジョグしながらたくさんの犬ねこにせわしなく色目をつかってエジプトへ。
電車に乗ってエジプトへ行けるなんて便利な世の中になったものだ。というのはウソで、ドレスコード飲み会が世界の料理を食べる会になり記念すべき第一回がエジプト料理になったというわけ。
茶色くてお腹がいっぱいになるエジプト料理を食べてエジプトワインを飲んでエジプトの衣裳を着せてもらって、わずかな残り時間を今度はイタリアで過ごす。というのはウソでイタリアンなファミレスへ。次回はクロアチアに決定して、この会では初めて誰も泥酔せずにさようなら。
しかしイタリアで鼻水が止まらなくなり翌朝ひどい副鼻腔炎を再発しようとはこの時は知るよしもなかった。

2020年9月21日月曜日

好きなものはなに

安藤鶴夫の著作などで名前だけは知っていた大津絵を観に朝から東京ステーションギャラリーへ歩いて向かう。
大津絵は、なるほどこういうものだったのかと納得していると、だからなにって感じぃ~との声が。そこがいいのになぁ。意味がないようであるようなものが好きだ。地口行灯にも似ている。
自分の好きなものがだんだん見えてきてもっと何かを観たくなったので、ステキ朝食を自分にごちそうしながら考えることに。
そういえばギャラリーが再開されたときになぜか民芸っぽい展示を観に行ったなぁ。民芸か、さっき観た大津絵の保存されている場所に日本民藝館って書いてあったな。調べてみると、現在はアイヌ民芸の展示をしているとのこと。よし、モノはついでだ、とステキ朝食を平らげたが、おっと先にフンド氏の両親のお墓参りに行ってから。

フンド氏の両親のお墓はキリスト教のお墓なので線香等は不要。お花だけを持って途中でお義父さんのお酒とお義母さんのコーヒーを買っていったものだがずいぶん前にそのお店は無くなった。
今回は帰りによく寄ったラーメン屋さんまで無くなっていた。かなり古いお店で、キンキン声のおばさんがいて懐かしい味のラーメンだった。これで行くラーメン屋さんが無くなってしまった。
気を取り直してこれまたよく行っていた喫茶店で珍しくプリンを注文。固くておいしいプリンだった。
それから日本民藝館へ。10年以上ぶりに小田急線に乗り初めての駅で下りて複雑な道を行く。幼なじみから教えてもらったラジオの再放送がおもしろくて何度も膝から崩れ落ちそうになりながらも、ようやく到着した日本民藝館の門前で最後まで聞き終えたのち、気持ちを切り替える。
ここにもやはり大津絵が何点かあり思わず声が出そうになった。たまたま見た、獣を狩って解体するためのナイフの柄とケースを作る過程に気が遠くなった。
芸術ではないけれど、実用のためのものだけれど芸術的。うーんこれが民芸なのか。おみやげのために大量に描かれた大津絵も初午のために描かれた地口行灯も、芸術ではないけれど味がある。結局味が好きなんだ。自己流に分析して納得し時計を見ると、大相撲中継が始まっている時間。あわててラジオで聞き始める。
空腹をおぼえたがせっかくだから神保町へ寄って佐々木一郎さんの「稽古場物語」を手にとってみたい。書店の二階から一階のエスカレーターに少し稽古場のイラストが展示してあり、思った以上におもしろそうだったので即購入。
早く読みたくていつもはあまり行かない酒場の縄のれんをくぐる。よく冷えた白ワインにハモの天ぷらなどつまみながら、いい買いものをしたなぁと「稽古場物語」をめくる。塩らっきょうで最後のワインを飲み込んで、帰宅後は大相撲の動画を見返したりPUNPEEのライブ配信を見返したり。かばんの整理をしたら先ほどのお店のレシートが出てきたので何気なく見てみたら、食べた覚えのないやきとんが4本も印字されていた。確かに少々お高いと思ったよ。がっくりうなだれてふて寝を決め込んだ。

2020年6月5日金曜日

傘を忘れたことを忘れた

満を持して「ストレイト・アウタ・コンプトン」を観て、思いがけずタイムリーな映画をチョイスした自分に驚いた。引き込まれずにいられなかった。明日はきっとお久しぶりねの朝ソバをキメることになるだろうと思ったがその通りだった翌朝。
紅しょうが天そば一点勝負!と店内に入ると、入れ替わりに店を出る客あり。それはハトだった。
なにかいるの、とおばさんに言われたのでハトが、と答えるとハトはゆっくり歩いて出て行った。そういえばあなた、傘忘れていかなかった?とおばさんが指さす方をみると、たしかに先日行方不明になった自分の傘。あれからかなり日にちが経っているのに覚えていてくれたとは。
この朝の紅しょうが天そばはいつにも増しておいしかった。

2020年3月24日火曜日

おはよう!琉球放送一直線

毎朝5時に生島ヒロシの声で目覚める。
6時からの「おはよう一直線」というタイトルは他の追随を許さないセンスだと思っているが、5時からの「おはよう定食」もなかなかどうして。早起きシニアに向けたラジオ番組であるとは思うけれど、電車の中吊り(もしくは新聞の週刊誌の広告)のような硬軟おりまぜたニュースにひとつひとつツッコみを入れるヒロシ、長い沈黙ののちに大きなくしゃみをするヒロシ、ゲストに森永卓郎氏が出るたびに彼のものまねをするヒロシなど、時計がわりに聞いていたはずなのに気付けばすっかり好きになっていた。妙に発音のよい番組最後の「Thank You,and Good Luck!」を聞いたらキッチンのPCを立ち上げて今度は「森本毅郎・スタンバイ!」。これも時計がわりだったのに、玉鷲関が好きでニュースにきちんと怒るタケローやそれに対してニュースを分析して解説するゲスト、いつもひかえめでかわいらしいのに酒好きな一面がたまに覗く遠藤泰子さんのトリコになりこちらも毎朝の定番になった。
家を出るまでのこの一連の流れにたまに入るのが、Radikoのなぞのエリア判定による遠い地域のラジオ番組。これまでも北海道や長崎、愛知に栃木に千葉などあちこちの番組を聞いて朝から旅気分に浸ったものだが、この朝はついに沖縄へ。RKB・琉球放送の文字を見たときは労働を休んでしまおうかと思ったほど。
NAHAマラソンですっかりファンになった琉球銀行のラジオCMや小学生の作文、そしてなんといっても現地の天気予報を聞いてしばし気持ちは沖縄に飛んだ。
締切間近の作品が手つかずでもありマラソンの練習会もサボったのでさっさと帰るつもりが、思いのほか冷え込んでいたのでついつい「ニューねこ正」へインしてしまった晩。
体調不良の美人女将にかわって焼き鳥を焼く大将がメニューをにらむ私によかったら初鰹が少しだけあるから合い盛りにしようか、と提案。フンド氏ほどのかつお好きではないが、この晩のかつおは見た目も味も素晴らしかった。

ほぼ同時にカウンター席についたスリムランナー青年に、どうしたら休日にジョギングする気になるかについてレクチャーを受ける。まずは家を出ること、そしてお昼になにを食べようか・どこの銭湯に行こうかを考えてコースを決めること、この2点かなぁ、という意見に激しく同意。次回はこれでいこう。
先日は2時間かけてようやく家を出て、たった5km走って退散した。風が強くて、ということにしたがいったい誰に言いわけしているのか。
そして窓辺のこの犬はなぜ手拭いを巻いて寝ているのか。

2019年6月12日水曜日

好きは気のせい

30年ほど前にデビューした彼らは、田舎の高校生には淫靡でセクシーすぎた。
楽曲はもちろん、その姿を雑誌で見るだけで、刺激が強くて気分が悪くなるほどだった。
でも、悪そうなものにほど惹かれるもので、あっという間にのめり込んでいった。

時は流れて

しばらくぶりに会う友だちが、どうせ会うならと誘ってくれた彼らのライブ。
そこには、年を重ねても攻めの姿勢を忘れていない大人の男たちがいた。そこからまた熱がぶり返して夢中になった。

また時は流れて

だんだんカッコ悪くなってきた(と感じる)彼らに興味を失った。
時代も変わったが、私も変わった。
他に夢中になっているミュージシャンもいっぱいいるので、その存在さえ忘れていたが、とある理由からウン年ぶりにまた彼らのライブへ。


あんなに燃えていた昔の自分は、遠いむかしのこと。
ビールを舐めても一向に酔わず、腰も動かず、醒めた目でステージを見るのみ。
あの熱狂的な気持ちは、どこへ行ったのだろう。
むかし好きだった映画を観てがっかりしたり、むかし好きだった音楽を聴いて興ざめしたり。こんなことを繰り返して、いいかげんに学習能力もついてきた。



先日、酔って電話をかけてきた友だちに、こないだやっとフンド氏が夢に出てきたんだよ、と伝えると、なぜか電話を切るときに「ありがとう」と言われた。
そんな夜に、また夢にフンド氏が登場。
夢はすぐに忘れる。朝、コーヒーを淹れているときなどに夢のしっぽをつかまえる。
そこから詳細を思い出す作業は、「おはよう!商店」のセクシーサンドを食べながら。

2019年4月18日木曜日

そば屋へ行くつもりじゃなかった

例によって深酒した翌朝、目覚めるととてもよい気分であった。
この時間なら軽く朝ジョグをキメられる。

しかし布団の中であれこれ考えているうちに、考えが変わった。
そうだ、あのおそば屋さんへ行こう。

今朝はいつもの「おはよう!商店」をやめて
朝ソバとしゃれこむのだ。


いそいそと「土俵そば」への道を急ぐ。
「土俵そば」は早朝からお店を開けており、フライト前の「はとエアライン」の機長や夜間飛行を終えた「こうもりエアライン」の機長、「はっしゃオーライ!」のタクシードライバーなどで、うす暗いうちからにぎわっている。
ハナニラやパンジー、エニシダでにぎやかな店先で店主にあいさつして、のれんをくぐる。
おそばを注文して、なぜ今朝はここにしようと思ったのかと考える。
久しぶりに行く大相撲五月場所が愉しみだからか。
先日、ジムで臥牙丸関のトレーニング姿に目を奪われたからか。
パンパンにつまったおいなりさんをながめながらおそばを食す。
おいなりさんの隣のおにぎりもはちきれんばかりに丸々としており、やはり臥牙丸関は大きかったな、と改めて思う。

いつもと少し違う道を歩く。
築100年をとうに超えた、以前からちょっと好きな建物は健在であったが、それにしてもあちこち変わったなぁときょろきょろして歩く。
通勤途中であることをうっかり忘れた、ある朝のはなし。

2019年3月5日火曜日

機密事項と謎

ある友が言った。

最近あまりにあちこち傷めたりケガが多かったりするので、ふと思い立って盛り塩してみたらあちこちのケガの痛みが治まった、と。
あなたはオカルトな人間ではないのになぜ盛り塩なのか、と問うと、う~ん、なんとなく、とのこと。へえ、怖いけどよかったね、とやはりなんとなく答えたが、ある日突然それを思い出し、彼女を真似てランタン柄の小皿にバリの塩を盛って置いてみた。

あちこち傷めてもいないしケガもしていないが、ずっと考えていたことにその日結論が出た。目が醒めた。(些細なことの積み重ねで傷ついていたので、傷めてはいたのか)
盛り塩、おそるべし。

このバリの塩を使って・・・はいないが、おいしい塩をちょこっと使った「ぺろりレストラン」のお料理は、家庭では真似できない味。
スパゲッティハンバーグのパスタを茹でるときにひとつまみ。
やきそばサラダのサラダにひとつまみ。
クリスマスのピザ生地にひとつまみ。
これで魔法のようにおいしくなるらしい。
どこのなんて塩かは、企業機密。


「BAR GABGAB」の水割りは、バーボン自体は平凡なものなのに不思議にうまいと評判だ。
バーテンダーが毎日汲んできているという井戸水のせいではないか、いやどこぞの神社の手水ではないか、など常連さんの噂が後をたたない。
ほんとうのところは、謎。


「おはよう商店」の朝ごはんは、どんな朝にもよく合う。
ひどい二日酔いの朝でも、自分の腹の虫の音で目覚めるくらい食欲旺盛な朝でも、彼(もしくは夫)との予定のない休日の朝でも、恋が終わった朝でも、必ず食べたいものがある。
ただ、セクシーサンドのセクシーさがいまひとつ、謎。



盛り塩の塩は、けっして食卓に置いてはならないらしい。
ゆでたまごにちょっとつけるなんて、もってのほかなんですってよ。

2019年1月11日金曜日

まだまだ続くだろう

iPodのシャッフル機能は、まれに「わかってる」選曲をすることがある。

本文まで行きつけない本のまえがきに泣かされてむくみ顔の翌朝、慣れないブーツで歩いていると、朝から聴いてはならない曲に変わった。
(当然「R.Y.O.G.O.K.U」ではない)

やめてよ~とiPodを取り出そうとするも、手がかじかんでうまくいかない。
たくさんの人が行き交うなかで、ついに涙が出てきた。

らしくない。
こんな朝は「おはよう商店」の朝ごはんで気分をアゲるしかない。
生きていくということは、おなかが空くことよのう。

2018年10月23日火曜日

雨に笑えば

傘屋の女房として、ビニール傘は買ってはならない、と固い意志を貫いてきた。
しかし、しとしとやわらかく舞う雨に朝から長時間濡れるのはたまらなく不快で、背に腹はかえられず、禁を破ってしまった。
「しとしとぼっちゃん」のすてきな傘が、家にあるというのに。
今日はこの傘をさしたかったなぁ。
好きな傘をがないと、雨を愉しむことができない。


仕事の電話がかかってきて、開口一番「雨ですねぇ 飲みに行きますか」と言われた。
時計を見たら14時過ぎ。
平日の14時に飲み始めている図を想像してみる。

う~ん
平日はやはり「After 6」を聴いてからでないと、その気になれない。
朝食が「おはよう商店」のものでなければ、その気になれないように。



そうそう
かわらばん「深川福々」秋号ができあがっております。
すご~く久しぶりに、コラムを担当しました。
記事に書いたお店の店主には、ある日突然お渡しして驚かそうと思っていたのに、ご近所のレコード屋さんのツイッターで知ってしまったそう。
SNS全盛の今、サプライズは難しい。