2020年12月8日火曜日

エジプトの夜は更けて

ふだんパンはほとんど口にしないが、この日はある理由で朝から1年分のパンを食べた。世の中(といってもあるエリアのみ)には実にいろいろなパンがあるのだなぁ。でもやっぱり私には「おはよう!商店」のたまごパンが一番。
それからわずかな時間にちょびっとジョグしながらたくさんの犬ねこにせわしなく色目をつかってエジプトへ。
電車に乗ってエジプトへ行けるなんて便利な世の中になったものだ。というのはウソで、ドレスコード飲み会が世界の料理を食べる会になり記念すべき第一回がエジプト料理になったというわけ。
茶色くてお腹がいっぱいになるエジプト料理を食べてエジプトワインを飲んでエジプトの衣裳を着せてもらって、わずかな残り時間を今度はイタリアで過ごす。というのはウソでイタリアンなファミレスへ。次回はクロアチアに決定して、この会では初めて誰も泥酔せずにさようなら。
しかしイタリアで鼻水が止まらなくなり翌朝ひどい副鼻腔炎を再発しようとはこの時は知るよしもなかった。

2020年12月7日月曜日

キャベツのバッグいつ手に入る

またキャベツのバッグを買う決心がつかなかった。
キャベツを入れることはないだろうがどうにもキャベツを入れたくなるバッグ。大根を入れたくなるバッグもある。ちゃんとおゼゼも用意してはいたが、きみ、今じゃないだろうとフンド氏がささやいた。その代わりにいい色の革のコインケースを見つけた。

リッツ・カールトンのロビーのソファに使われた革の端材でつくられたサスティナボーな小さなバッグと出逢ったときに初めてお目にかかったその作家さん。作っているものと作家さんがこれほどぴったり合う人もいないだろうと思った。今回またお話ししながら、この作家さんはドワーフたちが助手なのではないかと気付いた。
そしてテーブルの上のアナログレコードに乗って回るドワーフに目を奪われた子どもに気付いたこの作家さんが軽くスクラッチをしたことに私が目を奪われた。ヒップホップのライブでしか見ていなかったスクラッチを、まさかドワーフを束ねるこのお兄さんがするとは。

いずれあのバッグはいただきますので、とキャベツバッグに心理的にツバをつけてさようなら。

朝もそば、お昼はめったに行けない遠方の駅のホームの駅そば。
2食連続そばをかましたが、それぞれ違って満足した。
「サロン・ド・こけし」で髪もさっぱりカラーもしっかりで夜はもちろん「ニューねこ正」へ。
そこから未亡人会会長と再会してさらに深い夜が待っているとは知るよしもなかった。

2020年12月4日金曜日

縁起ものとおくりものフェア

まじめな夜ふかしをして一服しようとベランダへ出たら、向かいのマンションの何部屋かに明かりがついていた。
みんなこんな深夜まで何をしているのかな。私はチクチクいろんな顔をつくったり来年の手帳をつくったりしてたんだぜ、ワインもほとんど飲んじゃったけど酔ってないんだぜ、と自慢したい気持ちで一服。
12/12から甘夏書店さんで行われる「縁起もの贈りものフェア」。何をつくるか決めたのが前日で、前日は「ニューねこ正」でむしがれいで飲んでしまったのでこの日から始めたのであった。
「縁起もの贈りものフェア」
期間 12/12(土)~1/23(土) (定休日 火・水)
※冬期休業12/28~1/7

時間 12~18時(17時以降の会計は1階)

   店内と一階入口甘夏書店屋台

※通販あり(12/14~旧正月2/12頃)

これで翌朝、紅しょうが天そばをキメることができたら言うことなし。

2020年12月2日水曜日

私がover the sunになったよ

どうしても行きたくない労働の飲み会を当日ずる休みするという手でぶっちぎったことをいろんな友だちに話したら、ネガティブな気持ちは免疫力を下げるらしいよとひとりの友だちに言われて納得。どうやって行かずに済むかを相談した幼なじみに、行きたくない飲み会でコロナに感染したらイヤでしょうと言われてずる休みを即決した私は間違っていなかった。おかげでいいことがいっぱいあったしね。
そして今度は労働後の会社での軽い飲み会もぶっちぎった。今回は何も言わずしずしずと退勤。どうしても参加したくなかったらなにがなんでも参加しないという強い意思が大事、と助言してくれた友だちと、仕事(労働)の飲み会には参加しない主義なんです私という姿勢を普段から見せるといいよとの友だちの助言が生かされた。
誰とでも仲よく、つまらなくても笑顔で、なんてしないで好きな人とだけ好きなことだけをしようと改めて決意したその日は予約していた資生堂ギャラリーへ。
私にはさっぱりわからない展示だったが、以前「記憶の珍味」を観に行ったときの香りが強く残っていたのでマスク越しにそれを堪能した。この香りのためだけにまた行くのもいいかもしれない。それから穴子をめざして「おいてけ堀」へ。
最新号の「味覚春秋」と「花椿」をのんびり読みたかったから。
もとはフンド氏の父上が通っていた「おいてけ堀」は、大好きなフリーペーパーを読みながら酒を飲むのに最適だ。自宅だと他に読みたいものがあるから。

好きな場所を選んで行けるようになったのは、ついに本物のover the sunになったからか(オジサンかもしれないけれど)ようやく好きなもの・大事なものがわかってきたからか。ちょっと遅かったけれど、これでもいいのだ。

2020年11月29日日曜日

私の髪が赤いうちは

「サロン・ド・こけし」のマダムの助言もあり
美容師さんに完全におまかせしている赤毛。
もう長いこと赤毛なので自分では馴れているが、人ごみの中で友だちから声をかけられたり夜の皇居ランで桜田門で待ち合わせた友だちから暗闇でもわかるよと言われたり、半年に一度ほどしか行かない酒場で会釈する程度の仲のお客さんから終電近くの両国駅前で声をかけられて、なぜわかったのかと訊ねるとその赤毛だよと言われたり、はたまた絵描きの友だちの個展を初めてのまちの喫茶店へ観に行くも彼女の都合で会えなかったときにそこの店主にこれ彼女からとおみやげを渡されてなぜわかったのですかと訊ねたら赤毛のイラストレーターだと聞いてと言われたり、他にもいろいろあって、いつの間にかトレードマークになっていたことに驚く。
これではうかつに酔って千鳥足で歩いて躓いたり犬ねこに色目を使ったりできないなと思いながらもまた近所を千鳥足で犬ねこに色目を使う日々なのであった。

2020年11月28日土曜日

ホットチョコレートでSeasons Greetings'20

急にいただいた仕事が終わって、それは最後の最後までは私はやらなかったのだけれどとにかく無事完了したので、久しぶりにミートソースをていねいにつくってからPUNPEEの配信ライブチケットを買ってお天気のよい中引きこもる。

PUNPEEのライブは本当によかった。デコレートしたロンドンバスで移動しながらライブするなんて、すばらしいアイデアだなぁ。途中、澤部渡さんの「遠い春」で涙してしまった。
バスの車内も外装もカッコよくてライブも楽しくて目が離せなかった。

先日の無印良品でのつながる市で出会ったオーストラリアのホットチョコレートを啜りながら堪能してふと気付けば陽が傾きかけている。お天気のよい休日に引きこもっていたなんて、と思ったがよい休日には違いない。
近所の友だちからまたまた家から出てきたというワインをもらいに出かけて
先日ベランダから落としたのちに行方不明になったものの代わりの新しい物干し竿も手に入れた。

2020年11月27日金曜日

パワースポットは国技館と台所

興奮と熱狂の大相撲11月場所が終わった。
二度目の観戦は応援タオルを持参するのを忘れたことに気づいて売店前で歯噛み。家に帰れば豊昇龍・照強・霧馬山・照ノ富士がいるけれど、竜電を追加。
ぼんやりしていて、呼出の邦夫をチェックするのを忘れて落ち込む。啓輔と利喜ノ丞、そして先場所から気になっていた行事・木村吉二郎は目を皿のようにして見たからヨシと・・・できないが仕方ない。
それにしても国技館は、特に2階は何度来ても鳥肌が立つほど興奮するなぁと毎回同じことを思う。パワースポットってこういう場所なんだろう。

以前よくおじゃましていたアンティーク屋さんへ。
イベントのお誘いをいただき、よもやま話に花を咲かせる。好きなものの話をするのは愉しくて、酒場へ移動したくなった。
思えばここで出逢った黄色のホーローの鍋からホーローが気になり始めて、大きな皿や洗面器、小さな鍋など少しずつさまざまな国のホーローが増えていった我が家。この日はポーランド製の大きな茶色のやかんに心を奪われた。
帰宅途中にどうしても「おいてけ堀」に行きたくなったので、ちょっとだけよ。
席につくなり美人女将が、穴子入りましたよ、とささやいた。
かたわらのホーローのやかんの入ったバッグをなでて、最新号の「銀座百点」をめくりながら穴子を待って酒を啜るしあわせな時間。
なんていい日なのだろう!

帰宅してていねいにやかんを洗って黄色のなべと並べてコンロに置く。
翌朝コーヒーを淹れるためにキッチンへ立って見たその姿は思わず笑みがこぼれたほどだった。なんてすてきな私のやかん!
とはいえ大きいやかんなのでお湯を沸かすついでにゆで玉子もつくったりして。
あの黄色のなべでジャムなんか作ってほしいわ、とアンティーク屋さんの店主に言われたが、今そのなべにはおでんが入っております。