2020年6月25日木曜日

旅に出ました

銀座の裏路地に捨てられていた地方紙がとても気になり、旅に出たくなった。しかしこのご時世、東京からの客人なぞ嫌がられることだろう。
そんなとき少しだけ旅気分にひたることのできる場所、それは各地のアンテナショップ。
先ずは長崎県へいそいだ。
島の多い長崎県のパンフレットは聞いたことのない地名も多いが、行ったこともこれから行く予定もない場所のパンフレットでもひとまずいただく。移住しませんか、の文字に引き寄せられてそんなパンフレットも手に取る。今から知らない場所へ移住か、仕事を探してよさそうな飲み屋さんをみつけてそれから、と妄想はふくらむ。(運転免許がない時点で可能性薄)続いて店内の五島うどんやちゃんぽんを見て長崎港や中華街に想いを馳せる。

さあ、次は福島県へ行こう。
このところ毎週のように乗りものを予約しては取り消している。長崎よりはるかに近いのだからさっさと行けばいいのに、いつも他の予定を失念していたり日付を間違えていたり。そんなときはアンテナショップでパンフレットを集めて気持ちを高めるのがいちばん。旅のパンフレットをじっくりながめるには「おいてけ堀」でなければ気分が出ない、というのをいいわけにしてダイエットで減酒生活に入っているのに「おいてけ堀」へ向かう。かばんの中には長崎県・福島県各地のパンフレットに「私の若草物語」「パラサイト」の映画パンフレット、そして決意のヘルスメーターが入っており肩がもげそうだ。
飲み屋さんへ来たのは久しぶりだなぁ、と思ったが数えてみたらたったの4日ぶりだった。こらえ性のないやつめ、と穴子を味わう。たった4日ぶりだが早くも酔いがまわってきた。美人女将が、ねぎ炒めはそろそろねぎが固くなってきたからやめました、と声をかけてくれた。今年はねぎの季節が長かった気がするが、いよいよ夏だ。

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