通常よりかなり遅い13時開場なので、チケットはあれども炎天下で大行列。Webのみの販売のせいか本気度の高い相撲ファンばかりの様子。若くてきれいな女性もソロでちらほら。もしや関取の彼女では、とゲスな妄想もふくらむ。
緊張感で張りつめた空気の、いつもと違う国技館の門をくぐると手の消毒そして検温。一歩進んでさらに検温。小分けになった消毒液と番組表をもらって席に着く前に売店へ直行。今場所はお茶屋さんはすべて閉めており売店も減らしているとのことなので、まずはパンフレットを、そして忘れちゃなんねぇお弁当と焼鳥を。と思ったらお弁当の販売はなく焼鳥も10本入りしかなくて断念、ウーロン茶で空腹をしのぐ。(アルコールも禁止)後に空腹に耐えかねて再び売店に行くも焼鳥は売り切れており、ふと見た自販機でちゃんこ(具入りと明記)を発見してポチるも出てきたのは薄い茶色のお湯。なにかが浮いていると思ったら悲しげな乾燥ネギであった。クソ暑い中それをすすったら遠くでコンソメの味がした。
取組は幕下の半分くらいから。今さらながら、時間によっては幕下も塩を撒くんだと知った。海士の島が仕切りでうろたえていたように見えたのが可笑しかった。
久しぶりに見た十両土俵入りで興奮。取組は続くが声援は禁止なので手のひらがしびれるほどに拍手。たまらず声援をおくる声も聞こえたが、その気持ちわかりますよ。
取組を見てから取組表とパンフを交互に見つつ気になる呼び出しさんの声にも反応して忙しくしているとあっという間に幕内土俵入り。いつの間にか幕内にいる豊昇龍とこの日お目当ての照ノ富士の姿に涙がぽろり。近所でたまに見かける関取にもしびれた手で拍手。こんなに集中したことはしばらくなかったのではないか。
気付くと弓取式になっており、夢のような時間は終わっていた。
本場所終了後のごった返すエントランスでの相撲甚句会のみなさんの甚句を聞くことは叶わなかったが、フンド氏命名の追い出し太鼓つまり跳ね太鼓の音を7月に聞くのは不思議な気持ちだった。
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