2018年6月15日金曜日

「ぺろりレストラン」の玉ねぎスープ

毎年恒例の、年に一度の玉ねぎ掘り。

この玉ねぎは、きのこの会社でつくっており
水にさらさずとも、生まで食べられる。
なぜか、韓国とフランスのみへ輸出されるそう。
つまり、この日を逃したら
口にできないのだ。

この特別な玉ねぎを教えてくれたのは
地元を広く牛耳っている、幼なじみ。

幼なじみの友だちが営むレストランのお客さんはこの時期、
この玉ねぎを使った、特別な玉ねぎのスープを心待ちにしている。
あ、「レストラン両国駅」では、ないですよ。
こちらは、オムライスとえびフライだけのお店ですから。
幼なじみのご相伴にあずかり、
お皿までなめたくなるお料理や
5日間だけおいしくなるという、いちごのデザートなどを
ゆっくりのんびり、いただいた。


いっぽう、ひと月ぶりの文太くんは
今までにないほど、大歓迎してくれた。

お礼に、しろつめくさで花輪をつくってあげたけれど
 ガブリ
 ブチッ
ガブリ
(以下続く)
前の晩は
少し早い「父の日」を母とやって
食べすぎて飲みすぎた。

2018年6月4日月曜日

ゆううつな月曜日

久しぶりに朝からジョグして、
のんびり歩きまわった休日。
コーヒー豆をひいてもらっては
65Kmを完走したことを自慢して
届けものをしにおじゃましては
65Kmを完走したことを自慢して
美人女将のお誕生日をお祝いしに、
飲みに行っては
65Kmを完走したことを自慢して
(未亡人会のメンバーがまたひとり増えた)
「ニューねこ正」がお休みの日に出かけた
「相撲茶屋さばねこ」では
見知らぬおじさんにまで・・・(以下略)

酔っぱらって、携帯電話と家の鍵を床に落として、
隣り合わせたおすもうさんに注意されてしまった。
これにて自慢行脚は終了。


2週間前に色づいたあじさいは
 いまだ、その美貌を見せてくれており
ゆっくり咲くのだよ、と声をかけたエンゼルウイングは
毎朝毎晩、みずみずしい香りをふりまき
酔って帰った夜に、
ノーマークだった場所のつぼみを開いて驚かせたくちなしも、
見るたび香りを濃くしている。


ところで
我が家の引っ越しは、いったいいつになるのだろう。
引っ越しなんて、
久しぶりすぎて
ゆううつでしかない。

2018年5月29日火曜日

アフター6ジャンクションと人間交差点

みちくさウルトラマラソン完走の翌日。

どうしても誰かに昨日のことを話したくて、
ばったり会った、お向かいのアスリート奥さんに報告。
思っていたとおり、奥さんもウルトラ経験者であった。

なぜか筋肉痛もなかったので、
すこし離れた古書店へ
本を売りに行く。
「この本は、全部あなたの本ですか?」
と訊かれたので、そうです、と答えると
「ぼく好みの本ばかりです。それにそのTシャツも」
と、店主は私の着ているTシャツを指差した。

それは、いまだ興奮さめやらない、人生初フェスのTシャツ。
「あのフェスに行かれたんですね。すごい雨だったでしょう」

同じ趣味の人がいた!

驚きとうれしさで口がきけなくなっていると
「ラジオも聞いていますよ。あの曲、最高ですよね」
たたみかけるように、うれしい言葉が。

それからは、長い空白の時間を埋めるかのように
マシンガントーク。

ああ、あのTシャツを着ていてよかった。


あんまりうれしくて、その夜はひさびさに呑みに出かけた。
ねこホステスたちに何度も話しかけられて、とてもモテた夜。

2018年5月28日月曜日

みちくさウルトラマラソン

ここのところ、マジックアワーの時間には
お気に入りのラジオを聞きながら
「両国のさんぽ道」を歩いている。
フルマラソンは1年以上前に走ったきり。
早朝ジョグをしていた日々が、なつかしい。

必要な買いものをして
戦利品(主に本)を携えて、酒を飲む日々。
それなのに
ああそれなのに
軽い気持ちで申し込んだ、65Kmのウルトラマラソンの日がやってきた。


一週間前から、酒は抜くべき。
せめて前日くらいは、ノンアルコールで。
「おいてけ堀」で一杯、なんて、もってのほか。
なのに、なのに
「おいてけ堀」にこそ行かなかったものの
しっかり晩酌を愉しんでしまった。


酒くさい息で目覚めた当日。
道中は「ぺろりレストラン」のおにぎりとゆでたまごでキメた。
初めて仲間たちと走るということもあり
気楽にかまえてスタート。

のんびりおしゃべりしたり
初めて来たこのまちの景色を眺めたりして走り
この大会で評判の、種類豊富なおいしいエイドをいただき

たのしい!
楽勝かも!

などと思っていたのは、いくつめの港を越えたあたりだっただろうか。

一時間先にスタートしたチームとすれ違って
元気が復活したのも、つかのま。
徐々につらくなる脚と足。

でも、日没前には無事ゴール。
念願の「すべすべ温泉 ねこぞの」で汗を流し
マッサージ風呂でうっとり目を閉じていると
「今日はなにかあったんですか」
と、スタイルのよいおんなのこ。

ウルトラマラソンっていう大会があったんです、
ここは海もきれいだし本当にいいところですね、と答えると
「なにもないですよぅ」
と、おんなのこはくちをとがらせた。
その晩のビールはほんとうにおいしくて
めずらしく、酔わなかった。

2018年5月21日月曜日

ダンディからの贈りもの

思えばストイックな週だった。

「土俵そば」にも足を向けず
「おいてけ堀」には一度行ったか
あ、週末には「ニューねこ正」にも行ったか。
(どこがストイックなんだ)

毎朝毎晩、ラジオを聴きながら
よく歩いた。
なんだか体がすっきりした気がしたが
体重は着実に増えていた。


そんな週末の朝
思いがけない宅急便が届いた。
どしゃ降りフェス以来思いつめて、
人生初「TV番組へのメール」を送るも
放送終了間際だったので当然読まれず。
でも、プレゼントは届いた!

高校生のときに雑誌にイラストを投稿して掲載されたことを思いだした。
うれしいけど
は、は、は、恥ずかしい。

2018年5月18日金曜日

ラジオにとりつかれて

何度もくりかえし読んでいる本に
現実音を聴くことがダメな神経症の音楽家、
というのが出てくる。
人の話し声はもちろん、車の音、水の音も
すべてダメ。

常に耳にはイヤホンを装着、
ウォークマンの電池が切れたときのために
予備の電池も持ち歩く。

最近の私は、この音楽家に近い生活を送っている。

好きなラジオ番組を聴きたくて、
仕事中はパソコンで過去の放送を聞き
仕事帰りにはスマートフォンで生放送を聞き
帰宅すると即ラジオの電源を入れて、イヤホンを外す。


こんな生活のせいで
最近のおつまみは、とても雑。
「ニューねこ正」にも、久しく顔を見せていない。

さらに
最近のお弁当も、とても雑。
「ぺろりべんとう」のお弁当のような
ていねいでおいしいお弁当が食べたいものだ。

2018年5月17日木曜日

どこか、温まるところ

どしゃ降りの中終わった、人生初フェス。
誰もが興奮して出口に向かっていた。


最高だった!
連れてきてくれてありがとう
と、興奮気味に話す女の子に

だろ!カッコよかったよね!
と、うれしそうな男の子の声。

そうだよねそうだよね、と心の中で会話に割り込むと

これからどうする?
どこか、温まるところに行こうか
と、男の子。
温まる・・・ところ?
それはもしや・・・
「ニャーニャーホテル」?!

女の子の返事は、聞こえない。
緊張が走った。



このあたりで、いいレストラン知ってるんだ。
そこで温かいもの食べようよ。
思わず脱力したのは、私だけではあるまい。